プリズムの煌めきの向こう側へ

二次元アイドル・アニメ・声優あたりの話題中心で、主に備忘用のメモ

C91告知!『MIW-MUSIC OF IDOL WORLD』

来る12月31日に、C91にて以下の通り二次元アイドル音楽本『MIW』を発行します!

コミックマーケット91
2016年12月31日(土)
東京ビッグサイト
東U12b MIW製作委員会
(3日目の東2ホール、評論・情報島です)


当日頒布物
新刊『MIW-MUSIC OF IDOL WORLD-』
及び
既刊『フィクションは重なり合う――分析美学からアニメ評論へ――』


後者については、以下の記事をご覧ください。
『フィクションは重なり合う』kindle版リリース! - logical cypher scape
『フィクションは重なり合う』感想等まとめ - Togetterまとめ
こちらの本は、前半では分析美学を使ったアニメ評論、後半では二次元アイドルのデータブックのようなものとなっておりますが、新刊の『MIW』は、音楽のみに特化した同様のデータブックを作ってみようと思ったところから始まった企画です。
今回、セット割も予定しておりますので、この機会に2冊買い揃えていただけると、二次元アイドル作品資料集としてお役立ちかと思います。


『MIW-MUSIC OF IDOL WORLD-』

二次元アイドルの楽曲を数えたり、複数の作品の楽曲制作をしている作曲家(例えば、田中秀和さんはアイマス「自分REST@RT」とアイカツ「カレンダーガール」とWUG「少女交響曲」とあんスタ「Hoppin'Season」を作曲したとか)を調べたりした本です。
対象曲数は、1478曲!
129人分の作家別ガイドもあります!


今回の本は、大学の後輩でありつつ、アイマスをはじめとした二次元アイドルオタ仲間であるkamikusaとの合同製作です。


表紙は、乃木さんに描いていただきました。

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土日に聞いたラジオ

土日に、普段聞いてない番組をいくつか聴いていたのでメモ

 

・ピットインラジオ

なんかちょこたんと旅行してた。

 

・おざなり

小澤亜李が長縄まりあに発情してるラジオだった

女性声優2人ラジオで、いちゃいちゃしてる番組ってのは他にもなくはないが、小澤亜李のテンションの高さが、映像付ということも相まってなんかすごかった

 

・としたい

これは普段から見てる奴だけど

PPAPネタで爆笑してしまったw

 

・everying

山崎エリイってピンで喋ってるのは1回聞いたことあるんだけど、木戸衣吹と2人で喋ってるところは初めて聞いた。2人のテンションが違いすぎて、この2人はどういう仲なのか、ということが気になってしまった。

ここまで、なつ姉とちょこたん、おざなり、あやねると大西の、しかも映像付番組が連続してたこともあって、雰囲気がだいぶ違っていてびっくりしたというか。

確かに、話すテンポも内容も違うのに何故か仲のよい関係というのもあるのでそういうのかなとも思うのだけど。木戸ちゃんがわりと楽しそうに快活に色々喋るのに対して、エリイちゃんがほわほわとした返ししかしないので、大丈夫? って勝手にも思ってしまうのだったw

「青森って田舎で全然お店とかなくて、東京来てから服を沢山買うようになった!」「ふぅん」

正確には覚えてないけど、こういう感じw

この子、ナナシスにきたらどんな感じになるのかなっていうのは結構気になった。

あと、おざなりととしたいとアイム2連続だったところで、このホリプロだったから、ホリプロって個性の塊だなと思ってしまったw

アイムは芸人芸人言われていて、その限りで色んな人いるけど、トークで人を楽しませてやろうみたいな方向では何故かみんなわりと一致している感じがするんだけど、ホリプロ勢はわりとそのあたりの方向性もバラバラな感じがするw へごとか、かなりトークうまくなってるけど、まさしくトークが「うまくなった」のであって、もともとの気性としてはあんまりそういう人じゃないし、ころあずとか、あまりラジオ聞いてないけど色々伝え聞くエピソードを考える限り、ホンモノの社交性ない系声優だし、木戸ちゃんとMachicoが、その意味ではかなり社交性高くて、笑いを取りに行こうとする気質とは思うけど、一方でエリイちゃんはかなりほわほわしているし。

 

・おはなししません

この番組、もう60回なのかー

すみぺゲスト回だった。そういえば何かtwitterで告知見たけど、聞いてる番組ではなかったから、たまたま聞いてたら、聞けてラッキーという感じ

すみぺ、たその家にも行くくらい、仲がいいらしい。まあ、あそこまで水素水ネタやら何やらでいじれるのは仲良いからこそ、だとは思うけどw

たその趣味の野球や歌舞伎の話、江戸時代についての本をよく読むなど。ここらへん、わりと意外っちゃ意外。

 

エジソン

よくCMとかで見知った番組だけど聞くの初めてだった。

ゲストの花澤香菜がなんか頑張ってたw

 

・こむちゃ

ラジオのランキング番組聞くのめちゃくちゃ久しぶりだった。ジングルも含めて、「あ、これめちゃくちゃラジオっぽい」って思ったw

運番で桑ちゃん出てた

あとで知ったんだけど、A&Gだけじゃなくて文化放送でも流れる番組なのね

 

・初ラジ

日曜のリピート

ほんと、今でもおっぱいおっぱい言ってる番組なのだなw

めちゃくちゃくだらないネタばかりでかなり笑った

ぬー、アイステとはまた雰囲気違うな。アイステよりまったりしてる。

梅干しが好き、という話を聞いていたら、どうしても種ちゃんを思い出してしまう

 

加隈としたい佐倉としたい大西

「佐倉とした大西」イベント@中野サンプラザ

あやねる曰く、2~3倍くらいの抽選だったらしい本イベント、見事当選しまして、行くことができた。

(番組内で「8万人の応募があったww」と冗談を言ったつもりが、本気でとられてしまったので、とイベント冒頭で「2~3倍?」くらいの感じで応募数を言っていた)

 

 

中野サンプラザって初めて行ったのだけど、中あんな風になってたのね

わりと前の方の上手側だったのだけど、前の方はサイドの席が斜め向いているのがよかった。一番通路側の席で、なおかつ斜めに向いているので、最前でないにもかかわらず、前が開けているというポジションだった。

開演前の場内BGMで、シンゴジ劇伴や「ドラマチックLOVE」が流れていたw

 

 

3人、色違いでおそろいの衣装だった。

生で見ると、加隈氏かわいい、ということに気付かされた。目が大きい。いや、ナナシスとかで生で見る機会はあったけど。

 

 

大西モールス信号勉強会

最初の頃の大西モールスって、文字数あってなくね?w

久しぶりに聞いたら、最近のモールスとなんか雰囲気が違っていて、楽しかった

 

 

セブンイレブンとしたい店

ゲストおもてなしということで、おでんケースの中にいれられた「サンプラザ○○」という様々なお題をやっていくコーナー。というか、基本的に大西いじりのコーナー

まさかの「ワッハッハで汗びっちょり」を2000人でやる展開

「サンプラザの名は」の入れ替わりコントが、今回のイベントで優勝した瞬間だったかとw

「サンプラザ・カラオケ」で、あれだけ即座に歌える大西はすごいw 汗びっちょりの劇団四季ヴァージョンとか

「サンプラザ野球」結構近いところまでボール来た

あと、ちゃんこと斉藤しゃんが出てきた

できれば、「サンプラザ大西疎外感」と「サンプラザ・ゴジラ」も見たかったなあw

 

 

第1回水瀬いのり選手権

ここもまた、大体大西いじりであったか

 

 

朗読

何故か朗読。コンビニコントだった。

くまちゃんと大西のオギャリ声

 

ナナフェス4th戦利品

 

 

野良内科(@yaranaika6356 )さんの『アンド・ユアーズ』、ハルちゃんの「メラメラッだあ」に泣いた。777がまたナナスタに集まってくる展開熱い。これだけの人数を動かしてるのもすごいなあと。あと、支コニのよさみたいなのが初めて分かった。

野良内科(@yaranaika6356 )さんの『波のおもかげ』、もし晴海三姉妹がアイドルになっていなかったら。「元は科学ADVで」っていう野良さんの経歴が生かされているのかなと思ったり。他のアイドル(?)が出てくるのも面白い。

晴海三姉妹が何故ナナスタにいるのかってナナシスの謎の一つだと思っていて、その謎にこういうアプローチするのすごいなとも思った。川や海の使い方が美しい。あと、表紙もグッド。

野良内科さんの『波のおもかげ』に「かくまあいを信じろ」ネタが入っててめっちゃ笑ったw

 

 あゆむ工房さん(@ayumukoubou )の『香散見草』(チャチャ合同)。この装丁、そして豪華執筆陣。自分から改めて何かいうまでもなくすごいう。もずさんの4コマ、さいぐささんのアユム、GBmahの絵が特によかったです。粉さんのチャチャカヅミも捨てがたい

 

こはさん@kories_haku の「SPRING HAS COME」ロナのEP1.0と2.5を肉付けしたもの。ロナエピソード泣ける! 今改めて1.0読むと泣けるなと気づいたので読み返したくなった。2041年からの回想形式になっているのがまたなんともよい

 

碧花音さん(@kuwaidaidai )の「brute became humanity」キョーコのレナに対する強いライバル心ってあんまり自分では考えてなかったので新鮮に読めた。あと、コニーさんがホノカと屋台に入るとこと、3人が見る777のステージシーンとか好き

碧花音さん(@kuwaidaidai )の「外れた務歯の直し方」4UがMVを撮影中、エモコがウメに対して距離をとってしまう話。ウメエモなんだけどエモヒナで、4Uなんだよなーっていう。あの時の教室の風景はわからないけどっていうあたりのヒナのよさ

 

粕寺さん(@kastella_oji3 )の「Emo-Cos」、エモコの鏡音コスかわいいいいい! あと4コマにマツリさん出てきた。嬉しい。

 

しれせせさん(@seseri7th)の「夜を捕まえる方法」まずタイトルと表紙がかっこいい。「私はこの気持ちをカタチにするつもりはない」のエモコと最後に「――な」ってなってるエモコの顔!!!!

 

りもさん(@RiMOLVER)さんの「You Sing(s) for...」4U結成前のウメエモがかわいい。ニコの髪型真似してるウメとか。からの「アイドルなんて、大っ嫌い」とロナがウメに自分のアイドルへの思いを伝えるところが、すごくナナシスだ!って感じだった

 

小渡涙花さん(@odoruika5 )の「幻なんかじゃなかったの」EPISODO.4Uをエモコ視点でってすごく見てみたいなと思いつつ、エモコ視点って(自分だったら)難しいとも思っていて、それをやっているのがすごいなって、

エモコの感情が溢れてくるようなコマ割り、演出がされていて揺さぶられる。前半の「そんな私も一人だったから」とか「やってしまった」とかには、エモコもこんな顔するんだな、かわいいと思い、

「本当にそれだけ」「少しだけ、幸せだったの」の大ゴマによる「静」から「付き合ってあげる」以降のページが怒涛のコマわりや文字のかぶせ方の「動」で圧倒されて、最後のセリフの空白でやられる。

 

あおきさん(@aoki_dbkanjo )の「Rockers EPSODE:3」ファーブ、ムラサキ、ユメノの話の完結編! っていうか、ez barの客が渋い! 老紳士!! あの見開きがとにかくすごい!次の次のページのみんなの表情も好き。

あとがきで「デビューが来ないなら自分で描けばいい。」と書かれていたのを見て、「うんそうだよな」と思いました

あおきさん(@aoki_dbkanjo )の「TOKYO 7th Sisters 4コマ劇場2」めっちゃ笑ったw 特に「サヲリが来たんだよエイのところに」とかw

 

a:さんm(@noir_a_blan)の「nqope001」 かわいい、めっちゃかわいい。みんな可愛いんだけど、特にムラサキが。ムラサキがこんなに可愛って今まで知らなかった。色んな表情が見れたから。マツリさんが最後にフォローしてくるのもよかったし、あとムスビ

 

山城さん(@yamashiro_03)のLe☆S☆Caカレンダー。3人の思い出アルバム風でカレンダーだけど一冊の本として読んでも楽しい作り。我が家のナナシスカレンダーとして使わせていただきます。イラストの下に3人のコメント入っててすごくいいんだよおおお

 

真瑠やなぎさん @maru_yanagi の「エスコートはお任せあれ」 ホノカのエピソード2.5のあとにもう一回3人で遊園地に行く話。このエピソード好きな奴なので、マンガで読めてうれしかった。ホノカかわいい

 

もずさん(@_mozco)の「いいわけロマンチック」ミウかわいいミウかわいいミウかわいい。本編と関係ない感想になってしまいますが、あとがきのところにタイトル決めのメモがあったのが、参考になりました。刻むからチックのあたりとか。

あと、@zozomaruko さんのイラスト、twitter風になっているのめっちゃいい!

 

空き瓶さん(@A_KIBIN )の「マノンのなにかその2」 圧倒的なかわいさの暴力! 全ページ、全コマにわたって、マノン、シサラさん、エイちゃんがかわいすぎてやばい! シサラさんこんなかわいいのかよ。あと個人的にはエイちゃん本だったと思います

 

さ湯コさん(@poeqyun )の「日なたへ道連れ」全編にわたって、「うわ、すごい、これサワラさんの撮った写真だ」ってわかるのがすごい。モモカがカメラに気付いてピースしてるのかわいい

 

ごてんさん(@gotenzoro)の「二角と桜桃 ~NI+CORA編 前編~」ナナシスでまさかのバトルもの! こういうのもっと見たいので増えてほしい。ロナモモの衣装かっこいいし、アクションも躍動感あってすごい。続き楽しみにしてます。

 

烏山さん(@cioaran )「Fiat modes, pereat ars」ナナシスSF二次創作だあああぎゃあああ! カヅミとエイとチャチャとシズカが旧東京を歩くってだけで全面降伏するしかないです、はい。武道館と新国立なー

早くフル尺で読ませてください!! MATSUSHIRO-00がずるい。8月6日に別の意味がかかっているのか気になるんだけど、WW3のやばい時期というのが2013.10~2014.2なのが気にかかる。あと些細なところだけど、第二次産業革命より第五次の方がいいのではと

 

「マ↑」(マツリ合同) すずキチさんの「アイライク・オア・ラブユー?」の切ない感じ、優樹さんの「エンターテイナーズ・バトル」のいいぞこういうのもっとやれって感じ、只野さんの「オン・ザ・ステップ」の正統派感あたりが好きです。

 

 

『劇場版マジェスティック・プリンス 覚醒の遺伝子』

テレビシリーズから3年、3年かー。

いつも通りのザンネン5で、いつも通りのかっこよいロボットアクションシーン。

とにかく、覚醒がかっこよくてすごかった!

マジェプリのメカデザ好き(あとになって知ったのだけど、アクティブレイドと同じ人らしい。なんか見ていて、似てる気がしていた)

 

テレビシリーズの最終回直後から始まる。

受入れよさんことジアートとの戦いに勝つも、意識不明の状態で回収されるイヅル

何とか一命を取り留めるもののいつ目覚めるか分からない状態に。

とはいえ、ウルガルとの戦争は終わったわけで、あとは地球へと帰るのみ……

と思ったところで、ウルガルの残党が、今まで見たことのない機体に率いられ地球への最後の総攻撃を開始。

 

 

パトリックの双子の妹出てきた時は、おいおいーって思ったけど、タマキが空の塩辛の瓶出してきたところで泣けたのでちょろい(俺が)

そうだった、塩辛で泣けるアニメなんだったんだ、マジェプリという奴は。

もう開始早々から終わるまで、あちこちで涙腺刺激されまくりだったけど、そこかしこで気が抜けて笑いが生じるのもザンネン5のザンネン5なところである。

最初、ウルガル皇族ってジアート復活だと思ったら、新キャラだった。ディオルナの声、見てるさいちゅうはずっと東山奈央だと思ってたのが、クレジット見たら久野美咲だった。

 

 

今回はサブタイトルに「覚醒の遺伝子」とあるが、各機体が「覚醒」するのが見せ場となっていた。

テレビシリーズではレッドファイブだけ覚醒してたんだけど

自由落下中に戦闘しながらの、ブルーワンの覚醒!

空中を歩き始めるあれ、めちゃくちゃかっこよかった

そして、ゴールドフォー!

今回は戦闘でスルガとタマキが活躍する回だったなー

あんなにかっこいいスルガは初めて見たので、最初はまたなんかフラグかと思った

覚醒の時、パーツがぱかぱかと開いていくのかっこいい

覚醒ローズスリーやばない?

ローズスリーは元のデザインからしてとてつもないけど、覚醒時がまたすごかった

ビーム兵器の空中への四散っぷりがシン・ゴジラ感あった

 

 

ウルガルのディオルナ機が美しかった。

ガメラ3のイリス的な美しさ

ブラックシックスとの戦闘時の手数(?)が、ジアートよりもさらに速くなっている気がした。

あと、今回の戦闘、結構抱きつくようなモーションがあったと思うんだけど、CGだとあれって結構難しいじゃなかったっけ? さらなるCGの進歩だったんかな。

ブラックシックスとディオルナの戦闘時の「言葉が通じないのに喧嘩してる」の面白かった

 

 

ホワイト・ゼロは、っていうか、あそこでのパープルツーの覚醒もまた

パープルツーって直接的には戦闘しない機体だから、覚醒どうなるかぴんときてなかったけど、実際に見てみると、パープルツーの覚醒はまさにこれだって感じになってたのがすごくよかった

そもそも管制用の機体がメインメンバーの中にいるのが面白いよね、マジェプリ

で、ケイがアサギをサポートするとこが、一番泣けた

直接的にはアサギが助けにいくのだけど、みんなでイズルを助けにいくんだ感

ラベンダー畑でのバトルシーンがめっちゃキレイでかっこいいんじゃー!

 

 

とにかく、CGロボットアクションがめちゃくちゃすごいぞっていう、テレビシリーズ時代からのマジェプリの魅力が劇場版でもがっつり堪能することができた

 

 

チームフォーンは意外とあっさりした感じだった。

25話で見ただけなので、微妙にキャラが掴み切れてない

『ユーリ!!! on ICE』第5話

5話を見たら「ユーリオンアイス見て下さい」しか言えなくなるぅぅ

 

ユーリは始まる前までノーチェックだったのだけど、実際に1話を見たら、フィギュアのシーンがすごくて見るようになって、見ているうち、フィギュアの作画がすげーってだけじゃなくて話自体も面白くて。

アイドルアニメ好きに今期見て欲しいアニメだったりする

(その一方で、うたプリもアイドルメモリーズも見てない自分ですが……)

 

第5話は、主人公の勝生勇利(以下ユーリ)が今シーズン初戦、九州四国大会に臨むというもの

ユーリはこれまで、ロシアのヴィクトル選手に強い憧れを抱き続けてきた。今年で23歳、スケート選手としては既に引退間近の年齢で、九州四国大会での周囲の選手はだいたいみんな18歳くらい。

ここで出てくるのが南くんという17歳の若い選手で、彼はユーリに強い憧れを抱いている。

第5話は、これまでヴィクトルへ憧れる一方でメンタルの弱さを強調されてきたユーリが、実は後輩から憧れる存在でもあったということが描かれる回であった。

はい、これでもう、アイカツ!とか好きな人は、見なきゃって思ったでしょ?

「ユーリくんに黒歴史なんてない!」「ユーリくんと一緒にグランプリファイナル出るまで待ってて!」など南くんのドストレートな言葉に涙腺がゆるみっぱなしになる、俺の。

そして、この後輩に刺激されて熱くなるユーリも熱い!

 

この作品のすごいところは、毎回毎回長回しのスケートシーンがあることで、しかもそれが大抵2回も入っている。手描きだわ背景動くわ。

アイドルアニメで、CGじゃなくて毎話ダンスシーンがある作品なんてあります?

もちろん、アイドルアニメではグループで出てくるし、衣装もフリルいっぱいついてたり凝ったデザインだったり、女の子だったら揺れる髪も描かなきゃいけないし、それに比べればある程度はフィギュアの方がといえないこともないこともしれないけれど、そんなの差し引いても異様なほどの質と量

でもまあ、とりあえず作画のことは今はさておく。1話の中で複数回見れちゃってすごい、と言いたかった。

5話でも、スケートシーンが3回ある。

この大会は2日間あって、1日目と2日目のフリーがある。Aパートで1日目のユーリの演技、Bパートで2日目の南くんとユーリの演技が描かれている。

Aパートユーリのシーンは、ボイスオーバーでユーリの心の声が流れるのだけど、

Bパートユーリのシーンは、ボイスオーバーでコーチのヴィクトルの心の声が流れる。

Bパートのボイスオーバーが、ユーリじゃなくてヴィクトルっていうのがいい!

どういうことか。

ユーリの今シーズンはあくまでもグランプリファイルがメインであって、初戦の国内大会は調整の意味合いが大きい。そのため、コーチのヴィクトルはユーリに対して、2日目はジャンプの難易度を下げて、演技に集中するように指示する。

でも、南くんのフリーを見ちゃったユーリは……

この作品は、ユーリのナレーションが多用されるので、ユーリがその時何を思っていたのか等の説明が多いのだけど、このBパートは、ユーリが何を思ってああいう演技にしたのかは言葉では説明されない。

そもそも、Aパートのシーンでは、ユーリの心の声が視聴者には聞こえていた。「次、なんだっけ」とか。

それに対してBパートは、ヴィクトルの「変更したのか?」とかいった声を聞きながら見ることになる。

ユーリの内側から見ていたのを、ユーリを外側から見るように、視聴者の視点が動かされるんだけど、それが効いてると思った。

 

それから、このシーンは情報量が多い。

まず、テレビアニメの視聴者というのは、自分も含めて、あまりフィギュアは見ていないと思うし、まあ視聴者が知っているかどうかはおくとしても、アニメというのは今何が起こっているのかに対する解説を加えることが往々にしてある。「知っているのか雷電」という奴である。

今の動きはどういう意味があったのか、優勢なのか劣勢なのかなどの解説である。

「今の技はすごいぞ」と登場人物の誰かが言ってくれることで、「なるほど、今のはすごかったのか」というのが視聴者には伝わる。

あるシーンに対して、どういう意味があったのかを伝えるのをメタ情報とでも言っておこう。

でもこの5話、例えばAパートだと、ユーリの心の声を聞いてるだけだとうまくいっているようには思えないんだけど、実は自己ベストの高得点を出したりしている。メタ情報がなんかちょっと食い違ってるところがある。

Bパートだと、ヴィクトルはコーチということもあって結構ダメ出しをしてくる。つまり、ヴィクトルの心の声というメタ情報は、ユーリの演技をあまり評価していない。ところが、ヴィクトルの表情はむしろユーリの演技に惹かれている(後に言葉でもそのことを述べるけど)ように描かれる。また、観客も同様。このあたりのメタ情報はむしろ、ユーリの演技を評価しているものになっている。一方で、ユーリ自身の表情はというと、硬いものになっいて、「あれ、うまくいってないのかな」と思わせるものになっている。

では、実際の演技そのものはどうだったのかというと、ジャンプは失敗しているしうまくいってないところは多い。にも関わらず、魅力的で点数的な評価もよいものになっている。

つまり、「この演技はよいぞ、すごいぞ」という情報と「この演技はうまくなかったぞ」という情報とが複数折り重なっている。

有り体に言えば、技術的には拙いものになってしまったところがあるが、演者の気持ちがノったために見る者を惹きつける演技となった、というところで、

そのシチュエーション自体が熱い展開なのは間違いないとして、それを、スケートシーン自体とそれをどういうふうに解説するかという2段階で盛り上げてくれているのだと思う。

 

ユーリオンアイス見て下さい!

「笑顔の壁」

取り急ぎ

ナナシスのサヲリエピがやばい泣けた

前編、中編、後編と泣きとおしだった

 

数日前に、サヲリを演じる稲川さんのインタビューを読んでいたことも、涙を増幅させた。

nizista.com

nizista.com

 

サヲリと稲川さんはもちろん違うところも色々あるけれど、通じるところもあったような気がする。

 

サヲリは、どんなことがあっても人を笑顔にさせるアイドルであろうと思っている子だ。

そんなサヲリに対して、幼い女の子がファンとなるところが今回のエピソードは始まる。

ところが、ある日、彼女は来なくなってしまう。何事かと思ったら、彼女の愛犬が亡くなっていたのだ。

悲しみに暮れる彼女のことも、サヲリは笑顔にしてみせると意気込むが、私はそんなにノーテンキじゃないと拒絶されてしまう。

コニーさん曰く「笑顔の壁」

これ、なかなかすごいところに切り込んできたなという話で。

アイドルは悲しい人を笑顔にさせる、というのは、多くのアイドルものでよく言われたりするようなことだけど、

いや、それが無理な時もあるからっていうことを、ナナシスはあっさりと指摘してみせる。

例えば大切な誰かが亡くなった人に対して、アイドルは必ずしもすぐに力になることはできない。

できるのは、その人が立ち直った時にまた戻ってこれる場所として待ち続けることだけ。

そう、ここで、愛犬の死から立ち直るということ自体は幼い少女自身に任せられていてる。サヲリちゃんのおかげで元気になれました、とはなっていないのだ。

それでも、サヲリは待つ。

これって、アイドルだけではなく、ひいてはエンタメとか文化とかにもいえることではないかと思う。

いやもちろん、エンタメや文化が直接的に力になってくれることもあるだろうけど、しかし、それらが届かない瞬間というのもあるだろう。

飢えた子供たちに文学は何ができるか

といえば、直接的には何もできない。

ただ、その時は何もできなかったとしても、そういうものがある、ずっとあり続けるのだということを示すことは、きっと希望になりうる。

間接的に、遠因としては、元気づけたりなんだりする力にはなりうるだろう。

 

今回のエピソードは、サヲリの話だけではなく、(エピソード2.5シリーズには時々ある)六咲コニーの過去をにおわすものとなっていた。

コニーさんも過去にまた同じように「笑顔の壁」に出くわしていたようだ。

また、そんな過去があったことを、コニーさんがサワラに打ち明ける話でもあったし、サワラがそんなコニーと協力する話でもあった。

 

 

 

エピソード2.5、全話レビューとかしたほうがいいのではないか、という気持ちになってきている。