プリズムの煌めきの向こう側へ

二次元アイドル・アニメ・声優あたりの話題中心で、主に備忘用のメモ

アルファでありベータでありオメガである

2019年1月最後の週末がやばかったっていう話です。

 

 

 

 

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書きたいことは、上に引用したツイートと各記事に大体書いているといえば書いているんだけども。

WUGについては、まだちょっと書ききれていないかも。というか、歌詞の読みとりがまだできってなくて

曲もいいんだけど、歌詞がすごくて。とにかく4曲どれもが「終わり」についての歌だというのがとてつもないわけです。

 

まあ、とにかく、なんでこの3コンテンツの、よりにもよって画期となる作品が一気に押し寄せてきたんだよ、という話なんだけど、まあえてしてそういうもの

 

ガルラジは、まだ始まったばかりのコンテンツであり、そしてまさにその初心の宣言というか、何をやりたいかということを高らかに宣誓する二兎春花がアルファ(始まり)であり、

ナナシスは、新しいユニットのデビューという意味では始まりではあるけれど、それはセブンスから777☆S、そして777☆セブンスから七花少女へというつながりの連鎖であり、また各キャラクターのこれまで様々なエピソードの積み重ねが思い出ボムとして殴ってくるデビューエピソードだったという点でベータ(継続)であり、

WUGは、上で既に述べてしまったけれど、ユニット解散が決まりリリースされたベストアルバムの中で発表となった新曲の中で歌われるテーマがオメガ(終わり)であった。

コンテンツの中で見られるそれぞれのフェーズを、まざまざと見せつけられたのが、この2019年1月最終週の週末だったと。

ガルラジは、まずそのラジオ番組型ドラマという形式が誕生しえたという事実と、そのような特殊な形式のコンテンツに最初から出会えることができたというのが奇跡的だし、

ナナシスは、言ってしまえば一介のアプリゲーでしかないとも言えるこのコンテンツが、ここまで時間をかけて丁寧に物語を紡ぎあげてこれたことが奇跡的だし。

WUGは、正直、ここで解散してしまうのが残念だなのだけど、まさにそれだけのポテンシャルがあることと、「タチアガレ」から「さようならのパレード」までかけて変化し成長してきたことを見せつけるだけの4曲でフィナーレを飾ることができるというのもまた、奇跡的なのではないか、と。

 

いや、ところで、アルファでありベータでありオメガであるって何よ、アルファでありオメガであるじゃねーのかよと思った方もいると思うけど、上述のツイートにある通り、『筺底のエルピス』という小説に出てくるキーフレーズで

この作品はこの作品で、今あげた3つとは全く別の方向性でではあるけれど、感情が降り切れる感動の味わえる作品なので、ぜひ読んでください。お願いします。

Fateが好きな人は好きなのでは、と思う。

また近いうちにブログにメモ程度の記事は書こうと思うけど、これまた最近、Heaven's Feelの第2章を見たところであり、「愛と正義、どちらを取るか、エルピス6巻じゃん!」と思った次第

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七花少女

ナナシス4thライブにて予告されていた新ユニットの詳細が発表された

新曲PVとともに、ゲーム内でシナリオ「咲け、花のように」が公開されたのだ


今までになく、支配人たちの間で期待と不安のないまぜになった新ユニット発表であったが、蓋をあけてみたら、ナナシスという作品にとっても重要なポジションをしめるであろうこの上ないユニットであった。


ナナシスは、アイドル作品ではあるものの、全キャラクターが歌を歌っているわけではなく、ユニットとしてデビューしたキャラクターから順に持ち歌を得ていっている。

2018年は、Ci+LUSとCASQUETTE'Sがデビューしたことで、一時期、新ユニットの発表が滞っていたナナシスにおけるユニットデビューが、再加速した年であった。

そして、2018年10月の4thライブにて、新たなユニットのシルエットのみが発表され、この勢いが続くことを知らしめたのである。

一方で、オタクというのはわがままで贅沢な生き物でもあって、新ユニットが7人という、今までにない大所帯であることに、不安がる声もないわけではなかった。

曰く、まだデビューできていない組を一気に消化するための寄せ集めユニットなのでは、という不安だ。

しかし、詳細の発表とともに、このような不安はおおよそ払拭されたのではないだろうか。

 


【Tokyo 7th シスターズ】七花少女 デビューシングル「花咲キオトメ」Trailer

 

楽曲としては、これまでのナナシスのイメージからは一変して、かなり王道というか、アイマスラブライブっぽさも感じさせる曲になっているけれど、7人ユニットとしてこれをやるのはありだな、という感じ

「花咲キオトメ」、作曲誰なのか気になるー。これまでナナシスにきてなかった人なのではないかと。わからんけど。

カップリングの「スノードロップ」における、「遠くから見てるだけでよかった」というフレーズで、ミウの歌が聞けてよかった

ミウの歌がずっと聞きたかったんだよ

ミウの歌うフレンチポップ聞きたいっていう夢はまだ消えてないけど

このフレーズ、ウィスパーとまでは言わないけど、低めの音程で落ち着いた感じなのがよいです

スノードロップ」は、「読みかけのサガンに栞挟んで」という歌詞が出てくるのだけど、ナナシス曲で、固有名詞が歌詞に使われたの初めてだと思う。

この中にサガン読んだことある子とかいるのか? と思いつつ(自分も読んだことない)

 

既に多くの人が指摘してるけど、全員統一デザインの衣装というのも、ナナシスでは初



咲け、花のように

支配人に集められた7人は、新ユニット計画の話を告げられるとともに、コンセプトやユニット名を自分たちで決めるように宿題を出される。

これまで1人で活動することの多かった7人だが、そうはいっても同じナナスタで活動してきて気心の知れた仲でもあって、話はすぐに盛り上がるけれど、コンセプトはなかなか決まらない。

リシュリの発案で合宿することになり、なぜアイドルになることになったのかを話すうちにコンセプトを見つけ出していくが、トモエはそのコンセプトに不安を募らせていく。

「みんなに笑顔を咲かせるユニット」でも自分は他の人を笑顔にすることができない、そもそも自分が人前ではうまく笑うことができない。

迫るライブを目前として、トモエはハルの真似をすることにする。かつて一度それで失敗したにも関わらず。

物真似をするトモエを心配したサヲリがトモエに声をかけるが、「仕方がないじゃん!」とトモエは思わず声を荒げてしまう。


ナナシスは、アイドルたちのパーソナリティのネガティブな部分も描いていくところがある。

その中でも特に強烈なインパクトを残したのは、4Uのウメだと思うけれど、このエピソードのトモエも負けず劣らずというところがあると思う。

根暗なコミュ障というのは、彼女のキャラクターとしての特徴ではあったけれど、サヲリへ思わず声を荒げてしまったシーンといい、自室での鬱々としたモノローグといい、彼女のコンプレックスがひしひしと伝わってくる。

「なんでみんな、できない人に、やれって言うんだ」の切実さ

あと、修行の一環でいれた、自分をほめる着信音のつらさ。

それでいてトモエは「やらなきゃ」ともいう。


ライブに間に合わなくなったトモエをシサラが探し出して見つけだすのだが、リシュリからの電話に対してシサラが「まだ見つかってないわ」と言ってから、メンバー6人がそれぞれトモエへの伝言を託すシーンは、号泣もの

そして、ナナスタに帰ってきたトモエが「笑いたい」と言って、「スタートライン」のイントロが流れてくるのが、本当に最高


眉一つ動かさないハルちゃん、いつの間にかレジェンド感出てきてるし

泥だらけになった衣装をMCで笑いに変えてしまうの、このメンバーならではだなって思えるし


憧れのつながり

七花少女は、777☆Sが多忙になってきたことを受けて、新たに活動できる大所帯ユニットとして結成された。

彼女たちは、777シスターズの妹たち(シスターズ)

結成エピソードでも主人公であり、センター・リーダーを担うことになるトモエは、ハルに憧れてきた

七花少女の中で最年少のマドカは、ロナに対しての憧れを抱いている

抜群のファッションセンスでかつて有名デザイナーのインターンをしたリシュリは、その時にスイに背中を押され、スイとは親友でライバルの関係にあるといってもいいだろう

七花少女の中には、777のメンバーと深い関係を持っているメンバーたちが集められている。

また、今回のエピソード中で、シャオがアイドルの映像を見て来日したということが語られていた。一体どのアイドルを見たのかは不明だが、777のことだったのではないかと思えてしまう。

セブンスに憧れるロナやスースがいて、セブンスを追っかけ、そしてセブンスとは違うタイプのアイドルユニットへと成長していった777

対して、777のあとを追うような形で出てきた七花少女が、どのようなユニットへと育っていくのか

新たな「物語」の始まりを予感させるユニットなのだ

 

ナナシスのエピソードでは、ここぞという時に、コニーさんが出てきてアイドルを助けてくれるという展開が多いのだが、今回、そのポジションに現れたのがシサラさんで、コニーさんは影も形も見せなかった、というのも、そういう意味ではなかなかうまく出来ているところだったと思う。

シサラさんもシサラさんで、まだ悩める道の途上にいるわけだけど



これまでの蓄積

新たな「物語」といっても、ナナシスは既に多くの物語を蓄積してきた作品でもある。

そしてそれは、この「咲け、花のように」というエピソードの中にも反映されている。

 

トモエ

分かりやすいのはトモエで、「咲け、花のように」の中でも引用がされている

トモエが、友人に餞の歌を歌おうとして逆に悲しませてしまい、シサラとムラサキに怒られてしまったのは、トモエのエピソード3.5「貴方が歩くための私の歌」

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トモエが、シサラさんと漫才をしたのは、シサラさんのエピソード2.5「スマイル・フォー・ユー」

トモエのハルの憧れが見れるのは、トモエのエピソード2.5「誰かのためのスワン・ソング」

トモエと直接関係ないのだけど、電話でトモエに対してメンバーからの応援がなされる下りは、ロナのエピソード2.5「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」を思い出させた。

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リシュリ

リシュリと言ったらやっぱり、エピソード2.5「ここはまだ道の途中」だと思う

一度アイドルをやめて、ファッション・デザイナーの道へと進もうとするリシュリの話

でも、デザイナーの道はまだ厳しく、自分にとってのインスピレーションのもとがナナスタだと気づいてナナスタに戻ってくる話なんだけど、この経験があるからこそ、リシュリは「咲け、花のように」の中で、「できるかできないかではなく、何をやりたいかを大事にすべきだ」という主張をしたのだと思う。



サヲリ

サヲリと言ったらやっぱり、エピソード2.5「笑顔の壁」

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「誰かを笑顔にさせる」という当初のコンセプト案に対して、葛藤を覚えていたのは、決してトモエ1人ではなかったはず、というのは、「咲け、花のように」の中でのサヲリの言動の端々からもうかがえる。

だからこそ、サヲリはトモエに声をかけたのだというのも分かる。

 

マドカ

これまたエピソード2.5から「中学生アイドル日記」が、彼女がロナへと憧れるようになった話が描かれている。

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「咲け、花のように」との直接の関連はなかったかと思うけど、エピソード3.5の「ナナスタ任侠伝」もあるから、マドカはマドカでここまで成長してきたというのは、支配人には分かる

 

シャオ

いや、これは「咲け、花のように」を読んでいる最中には全然気づいて、今調べていて分かったんだけど、書道ライブは、エピソード3.5「あなたのジンセイのメッセージ!」に出てきた奴だったんだ

それから、「咲け、花のように」では、トモエに対して「シャオが守るよ」的なことを言っていたと思うのだけど、これは、サヲリエピソード3.5「たまには誰も傷つかない一日」を思い起こさせる

 

モナカ

モナカが何故アイドルになったのか、という話について、「咲け、花のように」で秘宝が云々と言っているけれど、モナカのエピソード3.5「見つけたいもの」で語られた話

 

ミウ

ミウというとやはり友達想いなところがポイントで、それが「咲け、花のように」でも出ていたと思う

そんなミウが友達付き合いとはどういうものなのかつかむきっかけになったのが、エピソード2.5の「ディア・マイ・フレンド」

「咲け、花のように」の中でミウはトモエに対して「まだ私たち一緒に悩んでもないじゃんって」「ねぇトモエ。もっと話そう? もっとたくさん いろんなこと一緒に経験しよう?」というけれど、それはやはり、ミウだからこそのこのセリフだなーと思って、とても好き、というか泣けてくるセリフ

ファーブのエピソード2.5「ファーブ・ウィズアウト・ベース」で、ファーブを巻き込みつつ、カヅミとあでもなくおしゃべりするミウというのが、とても好きで、そうやって一杯お喋りすることで、ミウは得難い友人関係を築いてきたんだと思う。

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それからもう一つ、ターシャのエピソード2.5「迷走!憧れのジェーンシチナ」ミウは、ナナスタについて「変わりたいという女の子が集まってきてるんだよ」と言っている。

彼女は、そういう変わりたい女の子を応援したいという気持ちもたぶん持ち合わせていて、「咲け、花のように」でマドカがナナスタに入るきっかけになった話を披露しているときも、マドカが「変わりたいと思ってた」というところにいち早く反応しているし、だからこそ、トモエのことも応援しているのではないかな、と思う。

 

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声優

宝木久美 白鳥トモエ役 1987年11月2日生まれ ケンユウオフィス預かり

ルゥティン 前園リシュリ役 1993年12月21日生まれ アイム

高野麻里佳 逢原ミウ役 1994年2月22日生まれ マウス

稲川英里 夜舞サヲリ役 1993年10月28日生まれ 賢プロ

藤井アユ美 榎並マドカ役 1月13日生まれ NMEファクトリー

桜木アミサ 雲巻モナカ役 1985年8月8日生まれ EARLY WING

森千早都 シャオ・ヘイフォン役 1989年3月13日生まれ AIR AGENCY

 

とりあえず、声優について調べるとき、年齢と所属事務所から調べる癖があるので、今回も。

まあ、ナナシス声優は前も調べたことあるけど、

キャラクターでいうと、リシュリ・モナカ(17歳)>ミウ・トモエ(16歳)>シャオ(15歳)>サヲリ(14歳)>マドカ(13歳)という感じだけど、

中の人だと、桜木>宝木>森>稲川・ルウ>高野の順で、33歳から24歳までと結構広い。藤井さんは年齢分からなかったけど、宝木さん、森さんあたりかなーと思っている。ナナシスの他の声優さんと比べても、おおむね同年代だけど、桜木さん、宝木さんはやや上だなーという感じ。



宝木さんについて、自分は役としてはトモエでしか知らなくて、声とかもトモエの声でしか知らないのだけど、twitterをフォローしていて、わりとそれで推しているところがなきにしもあらずで、ナナシスのライブで見られることになる、というのが結構楽しみにしていたりする。

事務所が、ケンユウの預かりになってるけど、元々所属していた事務所がマネジメント部門を閉じたので移ってきている格好

なお、twitterを見ていると、藤井さんと仲がよいところがうかがえて、藤井さんのラジオに時々ゲスト出演しているっぽい。

あと、宝木さんは過去に、渕上舞と一緒に「淋しい熱帯魚」を歌ってたりする。

 

森さんといえば、自分としてはやはりアイコネなんだけどw

アイコネのライブで一度見ていて、すごくよかったので、シャオとしてのステージも期待している

また、もちろん(?)もりみちとしての活動でも知られているところ。自分は、もりみちはあまり追えていないので、そちらの方からのコメントはできないんだけど、七花少女のデビューについては、道井がtwitterで応援するツイートをしていたりしている。

AIR AGENCYは、ナナシスに対して声優を多く送り込んでいる事務所、というか、そもそも初代支配人役の藤原啓治がやっている事務所なので、つながりが深いんだと思うんだけど、AIR AGENCY所属のナナシス声優の中で、唯一セブンスでも777でもなかったのが森だったので、やっとデビューできてよかったなあと思ったりもしている。

 

マウス所属のナナシス声優で、唯一777でもセブンスでもなかったのがまりんか

 

桜木さんは、EARLY WINGで、ググってたら、しーたむのブログの中に登場していたことがあって、そのあたりとつながりがあるのかなーという感じ

自分は全然知らないし、SNSもやってないっぽいんであんまりどういう人がよくわからないのだけど、Wikipediaによると、2006年から2007年にかけて伊藤かな恵と同じユニットに所属していたらしい。桜木、伊藤どちらもほぼデビュー当時の話。

 

未デビュー組

ナナシスでの未デビュー組は、これで残すところ6人となった

桂木カヅミ(CV.立花理香)、ジェダ・ダイヤモンド(CV.伊波杏樹)、逝橋エイ(CV.M・A・O)、ターシャ・ロマノフスキー(CV.高岸美里亜)、星柿マノン(CV.山岡ゆり)、有栖シラユキ(CV.北奈つき)である。

コドモ連合が軒並み残っている感じ。

 

追記

七花少女のH-A-J-I-M-A-R-I-U-T-Aカバー聞きたくない?

 

追記その2

 

 

 

ガルラジ第4回(チーム岡崎とチーム富士川)

先週の金曜日、チーム岡崎とチーム富士川の第4回放送があったわけだが、めっちゃよかった。

ガルラジリスナーの間であれば「富士川第4回」「いい」だけで通じ合えてしまうのだが、それではあんまりなので、どんな回だったのかをメモっておくこととする。



第4回が始まる前

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以前、こんなことを書いた

 

二兎と年魚市だ。年魚市は、チーム富士川、つまり静岡在住なのだが、出身地は愛知県岡崎市である。そして、小説を読むとわかるが、この2人は実はかつて同級生だったことであり、今回、ガルラジという企画が行われるにあたり、ライバルチームにかつての友人がいることにそれぞれ気付いている。

現時点でこの2人はまだコンタクトを取り合っていないが、今後、何らかの形でそのような展開があることは予想されるだろう。

また、「つぶやき」を見ていると、この2人はともに第3回放送で、つまづきを経験したことがわかる。

学校の放送部としての活動もガルラジも、友達同士で楽しくやってきた二兎は、楽しいだけではダメなのだろうか、という問題に立ち止まる。

一方、ラジオパーソナリティーになることを夢見て、高校生ながらすでに高いプロ意識を持つ年魚市は、自分のコーナーが同じチームのほかの2人のコーナーに比べてリスナーの反応が悪いことにショックを感じている。

果たして2人はこれらをどのように乗り越えていくのだろうか。

 

 

その後、第4回放送までのつぶやきでは、それぞれ下記のようなやり取りがある。

 

 

 

3人で話し合いをすることによって、お互いの意識の方向性を共有し、第4回への意気を高めているチーム岡崎

一方、家族の引っ越しに伴い、一人暮らしをすることを決めた年魚市は、しかし、どこかしらいつもと調子が違う雰囲気を見せ始めていた。

 

チーム岡崎第4回

前半はおおむねいつも通りに番組を進めていたチーム岡崎だが、最後、「がんばろまい!!」のコーナーを長めにとって、前回、春花がうまく答えられなかったお便りをもう一度取り上げる。

そして、このラジオを今度どうしていきたいか、ということを3人が改めて言葉にし始める。

これまでオカジョは内輪トークが多すぎたのではないか、このままで本当にいいのだろうか、と。

萬歳は「1位になりたい」と宣言し、真維さんは「やれることをやってみたい。でも、春花が楽しく話せるのが一番だ」と続ける。

これに対して、春花はまるで選手宣誓かのような勢いで、自らの正直な思いを叫ぶ。

地元トークもしつづけたいし、ガルラジも続けたい、だから「1位を目指します!」と。

これまで、順位よりも楽しむことがモチベーションになっていた春花が、楽しむためにこそ順位も大事なんだと、決心してみせるこの宣誓

聞いていて、ボロボロと泣いてしまった。

二兎春花の主人公力がめちゃくちゃ伝わってくるよいシーンであった。



ところで、萬歳や真維さんが、自分の気持ちを口にしていたところ

例えば、真維さんの「勉強のようにはいかないけど」というところ、第4回の前半の方で「勉強は楽しい」と彼女が言っていたところと、対応してるのだなと思った。

それから、もう一つ、気になるところは、萬歳は「1位になりたい」というのを「個人的な理由だけど」とぼそぼそと補足している。

第3回の終わった後くらいのつぶやきで、周囲の反響を嬉しいという春花に対して、萬歳にはちょっと含むようなところがあった。

 

このあたり、しかし、真維さんは真維さんである程度気にしているようで、第4回終了後のつぶやきで、第4回の感想を、春花よりも先に萬歳に言わせる、ということをやっている。真維さんは名策士だと思う。



チーム富士川第4回

既に述べたが、第4回以前のつぶやきの段階で、明らかに様子のおかしい年魚市すず

・岡崎に行こうとしていた(結局行ったのかどうかはわからず)

・一人暮らしを始めることになった

この2つが何かしら原因になっているだろうことを推測されていた

始まる第4回放送でも、普段行われる白糸いじりが見受けられず、白糸からもツッコまれ、金明さんからも、なんか年魚市の様子がおかしいぞと首を傾げられる

それでも、番組自体はなんとか進めていくのだが

後半において驚くべき(?)事実が明かされる

「友達と話す練習がまだできていなくて」

「友達と話す練習?」

「友達出来たのが生まれて初めてで」

年魚市ー!!

様子がおかしかったのはそのせいだったのか!

あー、3人で初詣言って甘酒飲んだエピソードを金明さんからふってもらったとき、心なしか嬉しそうでしたねー

タイトルが決められなかったあのポエム、明らかに「友だち」ないし「友情」がタイトルですよね!

第4回直前のつぶやきのおかしさも、そういうことだったのか、と。

そして、第4回終わった後のつぶやきはこれ

 

岡崎と富士川

前提として、ガルラジという作品の放送形態を確認しておくと、

第1週に、チーム岡崎とチーム富士川、第2週に、チーム徳光とチーム双葉とチーム御在所の放送が行われており、各チーム隔週で放送されている。

ニコ生・YouTubeライブによる配信が最速で、いずれも金曜日の7時半からとなっている。

チーム岡崎とチーム富士川とは、つまり、放送時間帯が同時刻なのである。

お互いに裏番組の関係にある、と言ってもいいだろう。

さて、今回第4回放送となったチーム岡崎とチーム富士川であるが、今回はこの互いに裏番組であるという関係が、また何とも言えない「よさ」を出していた。

無論、聞く側は同時に聞くことはできないので、ニコニコやYouTubeのチャンネルなり公式アプリなりで後から両方を聞くことになるわけだが、「この番組の裏であっちのチームの番組をやってたのかー」という味わいがあるのである。

 

高校の友達同士でガルラジの番組をはじめ、高校の部活動の延長でガルラジの活動を楽しんでいたチーム岡崎が、「1位を取りたい」と高らかに宣言する一方で、

ガルラジの企画にはそれぞれ別々にエントリーし、番組をするために初めて顔をあわせた者同士で組んだチーム富士川は、実は年魚市にとって「生まれて初めてできた友だち」だったということが明らかになる

そんな物語が、番組前後の「つぶやき」によって補完されつつも、放送としては同時並行的に進められていく、というこのスタイル

二つのチームの対称性の物語を進めていくうえで、ラジオ番組を各チームで対抗しながら放送するというやり方が、すごく適切なナラティブとして機能しているというのが、すごい!

 

っていうか、年魚市のことがどんどん好きになっていく~

 

かつて、年魚市がどんな気持ちで春花のことを見ていたのか、というのを想像しても、なかなかエモみがありますね



第4回後半戦

さて、これを受けて(?)今週末には、残り3チームの第4回放送がくるわけで

下位に甘んじているチーム徳光、チーム御在所が攻めてこないわけがないし、チーム双葉だって何が起こるか分からない

ガルラジはますます加速していく?!

 

No No Wire on floor vol.5

 

5年ぶり5回目の開催だったそうで

グッドパーティでした

 

たぶん5回中4回行ってると思うんだけど

まさか5年ぶりだったとは……

雪歩汁と、やよい is Mind Killer が懐かしすぎてくそ笑ってた

懐かしいは懐かしいんだけど、このイベントの様式美みたいなとこもあるし

 

『Wake Up, Best!MEMORIAL』の新曲について

『Wake Up, Best!MEMORIAL』において発表された、WUGの最後の新曲4曲について

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4曲全てについて、只野菜摘が作詞をを担当

只野がこれを「モナカさん組曲」と呼んでいるように 、それぞれ、MONACA高橋邦幸広川恵一田中秀和神前暁が作編曲を担当している。

 



とにかくめちゃくちゃよい。

こんな曲を歌える声優ユニット、他にいないだろうと思うと、解散が非常に勿体ないわけだが、一方で、完膚なきまでに「終わり」を叩きつけてくる曲ともなっている。



広川作曲による「言葉の結晶」は、ポストロック系というか

三次アイドルのことはよく知らないけど、オサカナとかブクガとかを思わせるようなサウンドになっていると思う。

2分30秒くらいからの間奏がよくて、クラブの3時台くらいにこれでゆらゆらしていたい

正直、クラブの3時台に聞きたい曲歌える声優ユニットとか、まじで他にいないと思う。



続く「土曜日のフライト」は、ムードあるイントロから始まって、ニュー・ミュージック感ある曲になっていて、これもやはり深い時間帯にゆらゆらと聞いていたい曲になっているのだが、よっぴーが「忘れないで でも上手に忘れて」と歌い、すかさず「悔しい怖い泣きたいもうそのレベルじゃない」とみにゃみが続けてくる、とんでもない歌となっている。



そして「さようならのパレード」へとなだれこんでくるのだが、歌詞の中に「極上の笑顔」といったフレーズがまぜられ、最後には「タチアガレ!」の「wake up」でしめられる

「土曜日のフライト」と「さようならのパレード」を、ラストライブで聞かされたりしちゃうと、ほんとどうにかしてしまうんじゃないか、というレベル



やっぱり、よっぴーの声が好きだなあと思うんだけど、「言葉の結晶」では「輝きだけが言葉の絶唱」とか「さようならのパレード」でも「私の歌は垢ぬけなくて重たい」とかすごい歌詞歌ってたりする。

ガルラジと質感

ガルラジという作品の特徴を言い表すのに「質感」という言葉がよく使われているのだが、一方で、質感とは一体何かというのはよくわからないままとなっている。

 

 

 

 

元々、Vtuber界隈で使われていた言葉という話も聞くのだが、そっち方面を全然履修していないので不明



個人的には、質感というのは、手触り・テクスチャ・感覚質といった類のものだと思う。

なので、質感として言い表されるものとして、もっともしっくりくるのは、やはり声優による、あのいかにもラジオ番組っぽい、キャラクターとしてというより、素の人間として喋っているっぽい喋りの演技のあり方(声の出し方など)かなーと思っている。



すごく一般的な話をすると、質感というのは、「ツルツルしている」とか「ザラザラしている」とか「ふわふわしている」とか「なめらか」とか「硬質な」とか、そういった形容詞であらわされるような性質、つまり手触りのことだと思う。

が、もちろん、フィクション作品やラジオ番組は、文字通りの意味では手触りは持っていない。

なので、次に候補に挙がってくるのは、耳触りだと思う。

聴覚というのは、触覚に近いものでもあって、形があったりするものではなく、耳の中にある感覚器官がどう揺れたか、というものなので、そこにまあ、やはり触り心地みたいなものが生じると思う。



とはいえ、ガルラジにおいて「質感」と呼ばれるとき、そのような聴覚的性質だけを指しているわけではない。

 

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yukkedamar-daily.hatenablog.com

 

もう少し漠然と作品の持っている、あるいはキャラクターが有している「雰囲気」「空気感」といった感じになってくるのかな、という気がする。



そして、これは、作品やキャラクターが有するある種の美的性質なのだと思う。

ガルラジと「つぶやき」2

ここまで、わりとコンテンツの外側というか建て付けというか、そういうものの話しか書いてなくて、内容について書いていなかったので、それについても少し。

 

成人の日前後の「つぶやき」について

チーム徳光

まず、チーム徳光の手取川海瑠

成人の日の前日に、明日は母親の店の手伝いをするからつぶやけない旨の投稿がなされる。

彼女の母親は美容師なのだが、母親の美容室を番組中にCMしており、リスナーはそのことを知っている。

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ただし、仲良し親子なのかといえば、そうではない。海瑠は、地元の金沢を離れ有名になりたいと思い、ガルラジに応募した中学2年生。彼女にとっては、母親もまた、ダサい地元の一部であり、ダサさへの忌避は、番組中でもこぼれている(親の店のCMをさせられるなんてありえない、と)。

また、これは小説の方に書かれていることなのだが、実は彼女の母親は、美容師になる前は有名なラジオパーソナリティだったようである。

海瑠にとっては憧れの職に就きながら、それを辞めて地元の美容師になってしまった母親のことを、海瑠は理解できないが、第2回の放送終了間際に、少なくともパーソナリティーであった頃の母親に対して共感の端緒があったようなことを漏らしている。

そうした流れを受けた上での、明日、母の店を手伝いますというつぶやきなのである。

そして、実際14日(成人の日当日)に彼女のつぶやきはなく、15日に再びつぶやきが再開されている。

 

チーム双葉とチーム岡崎

成人の日の前日ないし当日の昼頃に、チーム双葉の玉笹三姉妹のうち末の妹である花菜が、「来年はみーちゃんとのーちゃんが成人になる」旨をつぶやいている。

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みーちゃんとのーちゃんというのは、花菜の姉にあたる、玉笹彩美・彩乃の双子のことである。

その上で、成人の日の夜に、チーム岡崎が、「チーム双葉の二人が今年成人」というつぶやきをする。

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春花は、チーム双葉の二人が成人に近い年齢であることは知っているが、正確な年齢を知らず、なんなら彼女らの「つぶやき」も見ていなかったわけだが、さらにその後、桜泉真維が、彩乃から成人式は来年であるとDMで言われたということをつぶやく。

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ここから、この「つぶやき」SNSには、DM機能があり、チーム間でそれを送ることが可能、玉笹姉妹はほかのチームのつぶやきも見ていることがわかる

というわけだ。

このことについては、下記のふら_おさんのツイートを参考にした。

 

 

 

二兎と年魚市

ところで、こうした他チームへの言及があると、考えたくなってしまうのが、二兎と、チーム富士川の年魚市(あゆち)すずとの関係だろう。

そもそも、ガルラジの5つのチームは、愛知、静岡、石川、山梨、三重とそれぞれ別の場所で活動しており、基本的には、互いに面識もない。

その中で例外なのが、二兎と年魚市だ。年魚市は、チーム富士川、つまり静岡在住なのだが、出身地は愛知県岡崎市である。そして、小説を読むとわかるが、この2人は実はかつて同級生だったことであり、今回、ガルラジという企画が行われるにあたり、ライバルチームにかつての友人がいることにそれぞれ気付いている。

現時点でこの2人はまだコンタクトを取り合っていないが、今後、何らかの形でそのような展開があることは予想されるだろう。

また、「つぶやき」を見ていると、この2人はともに第3回放送で、つまづきを経験したことがわかる。

学校の放送部としての活動もガルラジも、友達同士で楽しくやってきた二兎は、楽しいだけではダメなのだろうか、という問題に立ち止まる。

一方、ラジオパーソナリティーになることを夢見て、高校生ながらすでに高いプロ意識を持つ年魚市は、自分のコーナーが同じチームのほかの2人のコーナーに比べてリスナーの反応が悪いことにショックを感じている。

果たして2人はこれらをどのように乗り越えていくのだろうか。

 

とかいう記事を準備している最中に、こんなつぶやきが現れてしまった!

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「つぶやき」のリアルタイム感

例えば、チーム富士川の白糸によるこの「つぶやき」

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同じチームのほかの2人に動画を紹介し、その後、2人からの反応がなかったらしいことがわかる。

この二つの「つぶやき」の投稿は、時間をあけて行われており、リアルタイムでこのアプリを確認していると、白糸が2人の反応を待っていたが得られなかったんだな、ということがわかる。

しかし、タイムスタンプがないために、あとから見た人には、この時間感覚はおそらく伝わらないであろう。

また、つぶやきの削除も行ったことがあるようで、リアルタイムで追わないと楽しみ尽くせないような仕掛けがなされている

  

 

ガルラジは、全6回が予定されており、今まさに第3回まで終わるかというタイミングで、はやくも折り返し地点に達している(5チームを2週に分けて放送しており、先週、岡崎と富士川の第3回が放送され、今週、徳光、双葉、御在所の第3回が放送される予定である)。

まだ間に合う。

しかし、本当に急いでくれ

 

 

チーム御在所

触れるタイミングを逸して、最後になってしまったが、このチームもこのチームで独特「つぶやき」の使い方をしている

というか、彼女たち自体、5つのチームの中ではちょっと独特である。

彼女たちは、カグラヤ怪奇探偵団を名乗っており、実は、ガルラジでの活動以外に、怪奇事件を解決するという活動を行っている。

このガルラジ世界の中におけるインターネットでは、カグラヤ怪奇探偵団というのは、有名なwebサイトとその運営者らしいのだ。

番組中では、探偵団としての活動内容はあまり話されていないが、「つぶやき」の方を見ると、彼女たちが事件を手掛けていく様子が垣間見えるようになっている。

「つぶやき」だけで、一つ別の物語ができているのでは、と思わせるという意味では、チーム御在所が、もっとも「つぶやき」の情報量が多いといってもいいかもしれない。

一方で、他のチームのような、キャラクターの普段のやり取りが見え隠れするような感じではないので(これはこれで、チーム御在所の普段の感じなのかもしれないが)、他のチームと少し雰囲気が違うのである。

そもそも、「ネット上で怪奇事件を募りそれを解決している」という設定自体、他のチームと比べて、言ってみれば、フィクションの度合いの高い3人組である。

ただ、番組の方は必ずしもそうではなく(むしろチーム徳光の方が、ドラマチックな展開をしているという点でフィクション度合いが高い)、そのあたりに妙なギャップのあるチームだが、つぶやきもまたちょっと独特なところがあると言えるだろう。

 

タイムスタンプのなさ

タイムスタンプがないがゆえに、今まさに追っていかないと、そのリアルタイム感が得られない、という特徴を持っている、というのはすでに述べたところだし、多くのガルラジリスナーが声を大にして、できるだけ早くガルラジに触れるべきだと叫ぶ理由ともなっている。

ところで、このタイムスタンプのなさ、というのはしかし、それ以外にも効き目のある仕掛けなのではないだろうか、というのをぼんやりと考えている。

タイムスタンプがないことで、現実とのリンクを免れている。

この作品、非常にラジオ番組っぽい演出や、ポイント制による一種のサバイバル、そして「つぶやき」などから、ある種のリアリティみたいなのが立ち上がっているわけだが、しかしこれ、ある種のARっぽさと捉えるか、VRっぽさと捉えるかという問題があるように思える。

というか、上述の特徴は、ARっぽさとして捉えられるものだと思う。

つまり、現実とフィクションとを併存させ、現実とフィクションとをリンクさせているようなものではないか、と。

しかし、一方でこのコンテンツは、作りこまれた物語作品でもある。

それで考えているのは、現実とリンクすることでリアリティを得ているというより、現実を模倣・擬装・エミュレートすることでリアリティを得ているのではないか、と。

ラジオ番組の擬装であり、SNSの模倣である。

何が言いたいかというと、ガルラジは、現実世界から切り離されても成立しているということだ。

タイムスタンプがないからこそ、現実世界の日時と関係なく、彼女たちのつぶやきは存在しうる。

そして、もう一つの懸念は、現実世界のリスナー(つまり我々)のリアクションは、どれくらい反映されるのだろうか、という点である。

メールを募集していることやポイント制を敷いていることは、リスナー参加型コンテンツであることを期待させるものである(リスナーの参加は現実とのリンクになる)

ただ、公式アプリから回答できるアンケートは、一つのチーム内で、どの評価が多かったかというのは分かっても、それぞれのチームがどれくらいの評価を集めたのか、他のチームと比較できるような数値は公開されていない。

物語の展開は既にある程度定まっていて、現実のリスナーからのアンケート結果とは無関係に、すでにランキングの推移は組み立てられているのではないか、という想像も成り立つ。

そして、これはほとんど確かめようがない。

 

もっとも、このように考えたときに、際立ってくるのは、むろん藤田さんの存在であり、そして、twitter検索「お寿司ボート」なのである。