プリズムの煌めきの向こう側へ

二次元アイドル・アニメ・声優あたりの話題中心で、主に備忘用のメモ

アイドルアニメ比較

プリリズADに続き、アイカツ1年目見終わったので、アイマスラブライブ・プリリズ・アイカツのあらすじ・テーマ的なことを比較してみる

 

アイマス

アイマスは、全体を通して共通する物語というのはこれといってない。
せいぜいが、「トップアイドルを目指すこと」である。トップアイドルが何かということが明確に定義されているわけでもなく、個々のアイドルによってそれが意味するところは異なっている。
個々のアイドルにとって、克服すべき問題や目指す目標などの物語があり、そうした個々の物語の集合が765プロとなっている。
で、アニメ版で顕著であり、またその後のアイマス全体にも現れているのは、「みんないっしょに」とか「輝く・輝き」といったキーワードである。
ここで「みんな」というのが一体どこからどこまでを指すのか明確ではないが、むしろ明確ではないことが(特に近年の)アイマスでは大事なところで、ソシャゲ拡大路線とセットになって、アイマスのテーマを形成している。
しかし、グループアイドルではないということはやはり維持されていて、個々のアイドルが個々に物語を担っている。そのことと「みんないっしょに」とのあいだで揺れるのが、アイマスと言えるかもしれない。
アニメ版にかんしていえば、春香が目指す「トップアイドル」像のなかに「みんな」が入ってきていて、個人の物語と765プロの物語があわさるようになっている。

 

ラブライブ

それに対して、ラブライブ!
ここではアニメの話しかしないが、1期では廃校を防ぐ、2期ではラブライブ(大会)優勝という、明確な物語がある。
もっともこれら2つは物語をドライブさせるための言い訳みたいなもので、テーマという形で抽出すると、9人で1つの目標を目指すとなる。
1期は9人が集まるまでの物語で、2期は9人がバラバラになる(3年生が卒業する)までの物語
ラブライブ! は、やることがアイドルでなくても同様の物語は描けたのではないかという点で、他の作品とは違う、というか、アイドルアニメじゃなくて部活アニメと言われるゆえんか。

 

プリリズ(AD、RL)

で、プリリズ
1年目をAD(オーロラドリーム)、2年目をDMF(ディアマイフューチャー)、3年目をRL(レインボーライブ)と呼ぶ。
自分は、ADとRLを見終わったが、まだDMFは出てこないのでこれは扱わない。
また、ゲームもやっていないので、これも扱わない。現在放映中のプリパラも、やはり扱わない。
プリリズは正確にはアイドルではない。ADでは、アイドルとしての活動「も」行ってはいるが、プリリズは、プリズムショーという競技色の強い架空のエンターテイメントが題材となっている。
競技色が強い、というのは、このプリズムショーは採点が行われ、勝敗がつくことを指し、そのために様々な技(プリズムジャンプ)が存在する。
プリリズADの場合、物語を進めていくのは、「オーロラライジング」という伝説の技である。主人公3人の中の1人、りずむがこの技に固執している。
そして、この技を巡って、崩壊した家族が再び回復するというのがADの物語である。
RLでも、家族は重要なテーマとなっているが、家族の物語を中心に据えるというのは、明らかに他の3作品と違うところである。無論、アイマスであれば千早の物語などが家族をメインに扱っているが、しかしそれはやはり千早個人の物語であり、アイマスが家族をテーマにしているとは言い難い。
では、プリリズはアイドルものではないのか、というと、そうではない。ADにおいて、中心となる物語は明らかにオーロラライジングとりずむの家族の物語であるのにも関わらず、物語の最後を締めくくるのは「スター」となったあいらなのである。これがADのすごいところだろう。
あいらはまさにアイドルの物語を担っている。つまり、元々ドジなところのあるごく普通の女の子だったのが、ひょんなことからプリズムショーを始め、1年後にはその頂点へと登り詰め、多くのファンの憧れの対象になると共に、「みんな」を「ハピラキ」にすることが自分の「やりたい」ことだと気付く
というもの。

RLはどうか。
複数の物語が並行して走っているので、こういう話だったと一言では言いがたい。
登場人物それぞれの物語が描かれていくのだが、家族ないし親子関係のものが多い。
終盤で描かれる物語は大体以下のもの。
プリズムショーは、プリズムワールドという異世界からの使者が世界にプリズムのきらめきをもたらすことで、行うことができるようになる。しかし、そのプリズムワールドからの使者が、あるルール違反を犯すことで、世界からプリズムのきらめきが次第に失われていく。主人公たち7人は、それを阻止するため、その使者にプリズムショーで勝たなければいけない。
それぞれの最後の演技は、この1年間の成長物語が集約されているという格好。

 

アイカツ

で、アイカツ
こちらはなおのこと、全体を通して1つの物語・テーマというのがあまりない。
一時的に、主人公全員が属するグループが作られるも、あくまでも一時的なものであり、それぞれのアイドルがそれぞれに活動を行っている、という点はアイマス的かもしれない。
アイドル活動の方針として、アイドル本人が好きなようにやる、というものを学園長が掲げている。
さらに、最後に、主人公のいちごは、「自分が何をしているとハッピーになれるかを分かる才能を持っている」と言われる。自分の友人たちが各々の特性を生かした道へ進んでいるのを見たいちごは、自分が何をするとハッピーになるかを考えて、渡米することを決めるところで終わる。
自分のやりたいことは何かということを見つめ直すというのは、アイマスラブライブ!にもある点ではあるが、「みんないっしょに」や「この9人で」が強調される2作品に対して、あっさりと1人で渡米することを決めるというのが特徴かもしれない(まあ次の話(2年目の1話)ですぐ戻ってくるのだが)。
主人公がハッピーになることを目指すというのは、究極、どんな話にも当てはまることだろうし、その中でじゃあハッピーとは何なのかという点で色々とバリエーションが出てくるわけだけれど、アイカツ!は、それを直接的に(登場人物の台詞として)示した、と。

とはいえ、「自分が何をしているとハッピーなのかが分かる」っていうのは、案外と難しいことで、確かにある程度は一種の才能なのかもしれないなあ、とちょっと刺さる言葉だったのだった。

 

年表

2011年 プリティーリズム オーロラドリーム(以下AD)
2012年 プリティーリズム ディアマイフューチャー(以下DMF)
2013年 プリティーリズム レインボーライブ(以下RL)
2014年 プリティーリズム オールスターセレクション(以下ASS)
2014年 プリパラ
AD、DMF、RLは4月からの1年間、それぞれ全51話
ASSは、それまでの3作品の総集編で4~6月の1クール放送
今年の7月から、新シリーズとしてプリパラ。プリパラは、それまでの3作品と繋がっている部分もあるけれど、スタッフや設定などは大幅に変更されている。
2012年10月から1年 アイカツ!1期
2013年10月~ アイカツ!2期

2011年7~12月 アニメアイドルマスター

2013年1月~3月 ラブライブ!1期
2014年4月~6月 ラブライブ!2期

2014年1~3月 WUG

2012年4~7月 AKB00481期
2013年1~3月 AKB00482期