プリズムの煌めきの向こう側へ

アイマスとかアニメとか声優とかのことを書く、豚になってしまった人間の記録用紙

『はいからさんが通る 前編 紅緒、花の17歳』

有名な少女漫画が原作で何度も映像化されている同作の、最新の映像化作品

タイトルは知っていたけれど、実は内容はほとんど知らない状態で、見に行った。

haikarasan.net



大正期の女学生である紅緒が主人公

学校の成績も家事もだめだが、負けん気と剣道の腕は誰にも負けんない「はいからさん」

親に決められた結婚ではなく自由な恋愛を夢見ているが、ある日突然、祖父母の代から決められていたという許嫁の伊集院少尉が現れる。

最初は嫌がりもしていたし、親友の片思いの相手でもあり、相手の家に嫌われるような行動を繰り返す紅緒だが、しかし、次第に少尉に惹かれるようになっていく。



アニメについて

見て一番最初にびっくりしてしまったのは、これは本当に2017年のアニメなのか? ということだった

まず、キャラデザだが、まさに一昔前を思わせる目の形・大きさをしていて、コメディタッチなシーンでのデフォルメ化も、やはり一昔前の少女マンガ的なのだ

さらにいえば、なんというか、CGっぽさがまるでないこと

背景画があって、その前をセル画が動いている、というレイヤー構造みたいなものが、やけにはっきりと感じ取れるような画面になっている、気がした

劇場版だというのに、冒頭が静止画で進んでいくのにもちょっとびっくりした(冒頭は、幕末から物語の舞台になる大正までダイジェストで進む展開だったので)

いやしかし、それでいて、殺陣シーンやら、何度かあるカメラがぐるりと回りこむシーンなど、すごくよく動くわけで、その点での古臭さみたいなものはなく。

また、物語の展開も、異常な速さを見せるのだけれど、それが悪いというわけでもない。

いやとにかく、キャラクターの気持ちの切り替えが早い、早いw

でもそれが明らかにテンポのよさとして機能しているし、ついていけないということはない。

何となく感じたのは、依拠している「リアリズム」が最近のアニメとは違うのかもしれない、ということだった。

「リアリズム」ということで何を意味するのかというと色々だし、例えば、本作のキャラデザの目の大きさと、最近のアニメによくみられる目の大きさで、どちらがより「リアル」かと問うのは不毛だが、とかく最近見慣れていたアニメとは、どこかしらモードが違うように感じた。

ちなみに制作は、『世界名作劇場』などを手掛けた日本アニメーション

 

声優について

いや、これはもう間違いなく早見沙織無双であって、徹頭徹尾、早見沙織の映画である。

おお、こんなにおきゃんな子もやれるのか、というのもあるのだけど、なんというか、上で述べたような、このモードの「リアリズム」の演技に見事にチューニングを合わせてきているというか、うまくエミュレートしているというか、そういう風に感じた

特に、直接キャラクター声に発しているセリフだけでなく、心の中の声や、ナレーションに近いセリフなどもあり、そのあたりの、コミカルでテンポよいセリフ回しが小気味よくなされていて、舌を巻いたというかなんというか。

宮野についていえば、うんうん、宮野だねって感じで

あとはやっぱり、梶くんwww という感じだろうかw

梶くんは、紅緒の幼馴染である蘭丸を演じている。彼は、女の子と見間違うような容貌をしており、実際、メイドに扮して伊集院家へ潜り込んだりしてくる。

梶くんが、こういう声出せるのは知らないではないけれど、最近だと、『アルスラーン戦記』のヒルメスで、これまでとは違う路線もいけるんだなーというのが印象深かったこともあって、面白かった

クレジット見てたら、さっつんがいたけど、全然わからんかったー


舞台について

日本近代史については疎いのだけど、シベリア出兵からの満州で、元々どういう作品か知らなかったこともあって、結構面白かった

ディテールとか凝ってそうだなーという雰囲気は感じた。浅草にオペラ見に行くシーンの浅草とか。

後編は、満州編から始まるはずなので、楽しみw



その他

再び早見沙織の話になるけど、竹内まりやのテーマ曲を歌っている。

www.youtube.com

歌がめちゃくちゃうまいことは、そりゃもちろん存じ上げておりますけれど、えーと、これすごすぎません? 昭和末期感のエミュレートが

今時分、竹内まりやの曲をこんなにも歌える26歳って、声優だけでなく歌手でもほとんどいないのではないだろうか、とか思ってしまう。



クレジット見て知ったけど、この作品って、文化庁の助成もらってるんだねー