ガルラジという作品の特徴を言い表すのに「質感」という言葉がよく使われているのだが、一方で、質感とは一体何かというのはよくわからないままとなっている。
ガルラジ、キャラがラジオをやるという質感がいかにもありそうだけどちょっとこれまでにやったのは思いつかないやつで単純に面白いですね
— ぬんさく (@nun_tya_ku) January 4, 2019
ガルラジ及びチーム徳光の魅力は架空のキャラのラジオっていう表現形式と地方の女子中学生って舞台設定と演者の卓抜さの化学反応から生まれてくる質感なんだけど、この「質感」って部分が今までありそうでなかった新鮮な面白さでこれは1回聴いてくれと言うしかない
— ユナスタ (@yunaster) January 7, 2019
ガルラジ富士川、白糸結ちゃんが実際にこれくらいはいそうなあざとさになると質感がめちゃ高まりそう
— 恋ってギルティ愛ってメルティ抹茶はグリーンティ崩壊するアイデンティティ (@fragment_yuiyui) January 7, 2019
元々、Vtuber界隈で使われていた言葉という話も聞くのだが、そっち方面を全然履修していないので不明
個人的には、質感というのは、手触り・テクスチャ・感覚質といった類のものだと思う。
なので、質感として言い表されるものとして、もっともしっくりくるのは、やはり声優による、あのいかにもラジオ番組っぽい、キャラクターとしてというより、素の人間として喋っているっぽい喋りの演技のあり方(声の出し方など)かなーと思っている。
すごく一般的な話をすると、質感というのは、「ツルツルしている」とか「ザラザラしている」とか「ふわふわしている」とか「なめらか」とか「硬質な」とか、そういった形容詞であらわされるような性質、つまり手触りのことだと思う。
が、もちろん、フィクション作品やラジオ番組は、文字通りの意味では手触りは持っていない。
なので、次に候補に挙がってくるのは、耳触りだと思う。
聴覚というのは、触覚に近いものでもあって、形があったりするものではなく、耳の中にある感覚器官がどう揺れたか、というものなので、そこにまあ、やはり触り心地みたいなものが生じると思う。
とはいえ、ガルラジにおいて「質感」と呼ばれるとき、そのような聴覚的性質だけを指しているわけではない。
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もう少し漠然と作品の持っている、あるいはキャラクターが有している「雰囲気」「空気感」といった感じになってくるのかな、という気がする。
そして、これは、作品やキャラクターが有するある種の美的性質なのだと思う。