ナナシス4thライブにて予告されていた新ユニットの詳細が発表された
新曲PVとともに、ゲーム内でシナリオ「咲け、花のように」が公開されたのだ
今までになく、支配人たちの間で期待と不安のないまぜになった新ユニット発表であったが、蓋をあけてみたら、ナナシスという作品にとっても重要なポジションをしめるであろうこの上ないユニットであった。
ナナシスは、アイドル作品ではあるものの、全キャラクターが歌を歌っているわけではなく、ユニットとしてデビューしたキャラクターから順に持ち歌を得ていっている。
2018年は、Ci+LUSとCASQUETTE'Sがデビューしたことで、一時期、新ユニットの発表が滞っていたナナシスにおけるユニットデビューが、再加速した年であった。
そして、2018年10月の4thライブにて、新たなユニットのシルエットのみが発表され、この勢いが続くことを知らしめたのである。
一方で、オタクというのはわがままで贅沢な生き物でもあって、新ユニットが7人という、今までにない大所帯であることに、不安がる声もないわけではなかった。
曰く、まだデビューできていない組を一気に消化するための寄せ集めユニットなのでは、という不安だ。
しかし、詳細の発表とともに、このような不安はおおよそ払拭されたのではないだろうか。
【Tokyo 7th シスターズ】七花少女 デビューシングル「花咲キオトメ」Trailer
楽曲としては、これまでのナナシスのイメージからは一変して、かなり王道というか、アイマスやラブライブっぽさも感じさせる曲になっているけれど、7人ユニットとしてこれをやるのはありだな、という感じ
「花咲キオトメ」、作曲誰なのか気になるー。これまでナナシスにきてなかった人なのではないかと。わからんけど。
カップリングの「スノードロップ」における、「遠くから見てるだけでよかった」というフレーズで、ミウの歌が聞けてよかった
ミウの歌がずっと聞きたかったんだよ
ミウの歌うフレンチポップ聞きたいっていう夢はまだ消えてないけど
このフレーズ、ウィスパーとまでは言わないけど、低めの音程で落ち着いた感じなのがよいです
「スノードロップ」は、「読みかけのサガンに栞挟んで」という歌詞が出てくるのだけど、ナナシス曲で、固有名詞が歌詞に使われたの初めてだと思う。
この中にサガン読んだことある子とかいるのか? と思いつつ(自分も読んだことない)
本命:ミウ(たまたまカヅミが持ってたのを借りたから。なおカヅミはそんなにサガンは好きではな模様)
— シノハラユウキ (@sakstyle) January 27, 2019
対抗:リシュリ(ファッションのこととか調べてたら行き当たったから)
大穴:シャオ(難しい本読む修行あるよ(なお1ページ目で挫折))
既に多くの人が指摘してるけど、全員統一デザインの衣装というのも、ナナシスでは初
咲け、花のように
支配人に集められた7人は、新ユニット計画の話を告げられるとともに、コンセプトやユニット名を自分たちで決めるように宿題を出される。
これまで1人で活動することの多かった7人だが、そうはいっても同じナナスタで活動してきて気心の知れた仲でもあって、話はすぐに盛り上がるけれど、コンセプトはなかなか決まらない。
リシュリの発案で合宿することになり、なぜアイドルになることになったのかを話すうちにコンセプトを見つけ出していくが、トモエはそのコンセプトに不安を募らせていく。
「みんなに笑顔を咲かせるユニット」でも自分は他の人を笑顔にすることができない、そもそも自分が人前ではうまく笑うことができない。
迫るライブを目前として、トモエはハルの真似をすることにする。かつて一度それで失敗したにも関わらず。
物真似をするトモエを心配したサヲリがトモエに声をかけるが、「仕方がないじゃん!」とトモエは思わず声を荒げてしまう。
ナナシスは、アイドルたちのパーソナリティのネガティブな部分も描いていくところがある。
その中でも特に強烈なインパクトを残したのは、4Uのウメだと思うけれど、このエピソードのトモエも負けず劣らずというところがあると思う。
根暗なコミュ障というのは、彼女のキャラクターとしての特徴ではあったけれど、サヲリへ思わず声を荒げてしまったシーンといい、自室での鬱々としたモノローグといい、彼女のコンプレックスがひしひしと伝わってくる。
「なんでみんな、できない人に、やれって言うんだ」の切実さ
あと、修行の一環でいれた、自分をほめる着信音のつらさ。
それでいてトモエは「やらなきゃ」ともいう。
ライブに間に合わなくなったトモエをシサラが探し出して見つけだすのだが、リシュリからの電話に対してシサラが「まだ見つかってないわ」と言ってから、メンバー6人がそれぞれトモエへの伝言を託すシーンは、号泣もの
そして、ナナスタに帰ってきたトモエが「笑いたい」と言って、「スタートライン」のイントロが流れてくるのが、本当に最高
眉一つ動かさないハルちゃん、いつの間にかレジェンド感出てきてるし
泥だらけになった衣装をMCで笑いに変えてしまうの、このメンバーならではだなって思えるし
憧れのつながり
七花少女は、777☆Sが多忙になってきたことを受けて、新たに活動できる大所帯ユニットとして結成された。
彼女たちは、777シスターズの妹たち(シスターズ)
結成エピソードでも主人公であり、センター・リーダーを担うことになるトモエは、ハルに憧れてきた
七花少女の中で最年少のマドカは、ロナに対しての憧れを抱いている
抜群のファッションセンスでかつて有名デザイナーのインターンをしたリシュリは、その時にスイに背中を押され、スイとは親友でライバルの関係にあるといってもいいだろう
七花少女の中には、777のメンバーと深い関係を持っているメンバーたちが集められている。
また、今回のエピソード中で、シャオがアイドルの映像を見て来日したということが語られていた。一体どのアイドルを見たのかは不明だが、777のことだったのではないかと思えてしまう。
セブンスに憧れるロナやスースがいて、セブンスを追っかけ、そしてセブンスとは違うタイプのアイドルユニットへと成長していった777
対して、777のあとを追うような形で出てきた七花少女が、どのようなユニットへと育っていくのか
新たな「物語」の始まりを予感させるユニットなのだ
ナナシスのエピソードでは、ここぞという時に、コニーさんが出てきてアイドルを助けてくれるという展開が多いのだが、今回、そのポジションに現れたのがシサラさんで、コニーさんは影も形も見せなかった、というのも、そういう意味ではなかなかうまく出来ているところだったと思う。
シサラさんもシサラさんで、まだ悩める道の途上にいるわけだけど
これまでの蓄積
新たな「物語」といっても、ナナシスは既に多くの物語を蓄積してきた作品でもある。
そしてそれは、この「咲け、花のように」というエピソードの中にも反映されている。
トモエ
分かりやすいのはトモエで、「咲け、花のように」の中でも引用がされている
トモエが、友人に餞の歌を歌おうとして逆に悲しませてしまい、シサラとムラサキに怒られてしまったのは、トモエのエピソード3.5「貴方が歩くための私の歌」
トモエが、シサラさんと漫才をしたのは、シサラさんのエピソード2.5「スマイル・フォー・ユー」
トモエのハルの憧れが見れるのは、トモエのエピソード2.5「誰かのためのスワン・ソング」
トモエと直接関係ないのだけど、電話でトモエに対してメンバーからの応援がなされる下りは、ロナのエピソード2.5「ウィッシュ・ユー・アー・ヒア」を思い出させた。
リシュリ
リシュリと言ったらやっぱり、エピソード2.5「ここはまだ道の途中」だと思う
一度アイドルをやめて、ファッション・デザイナーの道へと進もうとするリシュリの話
でも、デザイナーの道はまだ厳しく、自分にとってのインスピレーションのもとがナナスタだと気づいてナナスタに戻ってくる話なんだけど、この経験があるからこそ、リシュリは「咲け、花のように」の中で、「できるかできないかではなく、何をやりたいかを大事にすべきだ」という主張をしたのだと思う。
サヲリ
サヲリと言ったらやっぱり、エピソード2.5「笑顔の壁」
「誰かを笑顔にさせる」という当初のコンセプト案に対して、葛藤を覚えていたのは、決してトモエ1人ではなかったはず、というのは、「咲け、花のように」の中でのサヲリの言動の端々からもうかがえる。
だからこそ、サヲリはトモエに声をかけたのだというのも分かる。
マドカ
これまたエピソード2.5から「中学生アイドル日記」が、彼女がロナへと憧れるようになった話が描かれている。
「咲け、花のように」との直接の関連はなかったかと思うけど、エピソード3.5の「ナナスタ任侠伝」もあるから、マドカはマドカでここまで成長してきたというのは、支配人には分かる
シャオ
いや、これは「咲け、花のように」を読んでいる最中には全然気づいて、今調べていて分かったんだけど、書道ライブは、エピソード3.5「あなたのジンセイのメッセージ!」に出てきた奴だったんだ
それから、「咲け、花のように」では、トモエに対して「シャオが守るよ」的なことを言っていたと思うのだけど、これは、サヲリエピソード3.5「たまには誰も傷つかない一日」を思い起こさせる
モナカ
モナカが何故アイドルになったのか、という話について、「咲け、花のように」で秘宝が云々と言っているけれど、モナカのエピソード3.5「見つけたいもの」で語られた話
ミウ
ミウというとやはり友達想いなところがポイントで、それが「咲け、花のように」でも出ていたと思う
そんなミウが友達付き合いとはどういうものなのかつかむきっかけになったのが、エピソード2.5の「ディア・マイ・フレンド」
「咲け、花のように」の中でミウはトモエに対して「まだ私たち一緒に悩んでもないじゃんって」「ねぇトモエ。もっと話そう? もっとたくさん いろんなこと一緒に経験しよう?」というけれど、それはやはり、ミウだからこそのこのセリフだなーと思って、とても好き、というか泣けてくるセリフ
ファーブのエピソード2.5「ファーブ・ウィズアウト・ベース」で、ファーブを巻き込みつつ、カヅミとあでもなくおしゃべりするミウというのが、とても好きで、そうやって一杯お喋りすることで、ミウは得難い友人関係を築いてきたんだと思う。
それからもう一つ、ターシャのエピソード2.5「迷走!憧れのジェーンシチナ」でミウは、ナナスタについて「変わりたいという女の子が集まってきてるんだよ」と言っている。
彼女は、そういう変わりたい女の子を応援したいという気持ちもたぶん持ち合わせていて、「咲け、花のように」でマドカがナナスタに入るきっかけになった話を披露しているときも、マドカが「変わりたいと思ってた」というところにいち早く反応しているし、だからこそ、トモエのことも応援しているのではないかな、と思う。
声優
宝木久美 白鳥トモエ役 1987年11月2日生まれ ケンユウオフィス預かり
ルゥティン 前園リシュリ役 1993年12月21日生まれ アイム
稲川英里 夜舞サヲリ役 1993年10月28日生まれ 賢プロ
藤井アユ美 榎並マドカ役 1月13日生まれ NMEファクトリー
桜木アミサ 雲巻モナカ役 1985年8月8日生まれ EARLY WING
森千早都 シャオ・ヘイフォン役 1989年3月13日生まれ AIR AGENCY
とりあえず、声優について調べるとき、年齢と所属事務所から調べる癖があるので、今回も。
まあ、ナナシス声優は前も調べたことあるけど、
キャラクターでいうと、リシュリ・モナカ(17歳)>ミウ・トモエ(16歳)>シャオ(15歳)>サヲリ(14歳)>マドカ(13歳)という感じだけど、
中の人だと、桜木>宝木>森>稲川・ルウ>高野の順で、33歳から24歳までと結構広い。藤井さんは年齢分からなかったけど、宝木さん、森さんあたりかなーと思っている。ナナシスの他の声優さんと比べても、おおむね同年代だけど、桜木さん、宝木さんはやや上だなーという感じ。
宝木さんについて、自分は役としてはトモエでしか知らなくて、声とかもトモエの声でしか知らないのだけど、twitterをフォローしていて、わりとそれで推しているところがなきにしもあらずで、ナナシスのライブで見られることになる、というのが結構楽しみにしていたりする。
事務所が、ケンユウの預かりになってるけど、元々所属していた事務所がマネジメント部門を閉じたので移ってきている格好
なお、twitterを見ていると、藤井さんと仲がよいところがうかがえて、藤井さんのラジオに時々ゲスト出演しているっぽい。
あと、宝木さんは過去に、渕上舞と一緒に「淋しい熱帯魚」を歌ってたりする。
森さんといえば、自分としてはやはりアイコネなんだけどw
アイコネのライブで一度見ていて、すごくよかったので、シャオとしてのステージも期待している
また、もちろん(?)もりみちとしての活動でも知られているところ。自分は、もりみちはあまり追えていないので、そちらの方からのコメントはできないんだけど、七花少女のデビューについては、道井がtwitterで応援するツイートをしていたりしている。
AIR AGENCYは、ナナシスに対して声優を多く送り込んでいる事務所、というか、そもそも初代支配人役の藤原啓治がやっている事務所なので、つながりが深いんだと思うんだけど、AIR AGENCY所属のナナシス声優の中で、唯一セブンスでも777でもなかったのが森だったので、やっとデビューできてよかったなあと思ったりもしている。
マウス所属のナナシス声優で、唯一777でもセブンスでもなかったのがまりんか
桜木さんは、EARLY WINGで、ググってたら、しーたむのブログの中に登場していたことがあって、そのあたりとつながりがあるのかなーという感じ
自分は全然知らないし、SNSもやってないっぽいんであんまりどういう人がよくわからないのだけど、Wikipediaによると、2006年から2007年にかけて伊藤かな恵と同じユニットに所属していたらしい。桜木、伊藤どちらもほぼデビュー当時の話。
未デビュー組
ナナシスでの未デビュー組は、これで残すところ6人となった
桂木カヅミ(CV.立花理香)、ジェダ・ダイヤモンド(CV.伊波杏樹)、逝橋エイ(CV.M・A・O)、ターシャ・ロマノフスキー(CV.高岸美里亜)、星柿マノン(CV.山岡ゆり)、有栖シラユキ(CV.北奈つき)である。
コドモ連合が軒並み残っている感じ。
追記
七花少女のH-A-J-I-M-A-R-I-U-T-Aカバー聞きたくない?
追記その2
七花少女のエピ踏まえると、武道館のメモリアルライブって、まだナナスタのユニットがみんな揃うことができたあの頃のライブ、という意味でもメモリアル、なのか
— シノハラユウキ (@sakstyle) January 28, 2019
4thは一応揃ってたといえば揃ってたけど、大西が両日参加できなかったし、七花加えると、人数的な意味で全員を一堂にそろえるのがかなり困難になるけど、そういう現実の物理的な事情を、物語的にフォローしうるよな、七花の結成の経緯って
— シノハラユウキ (@sakstyle) January 28, 2019