劇場版メイドインアビスみてきた
— シノハラユウキ (@sakstyle) 2020年2月2日
みんな地獄地獄って言ってたけど地獄だった
ボ卿がなかなか他の作品では見ないようなキャラ設定の奴だから、なんかこう、面白く見てしまうんだが、しかし、よくもまあそんなこと思いつくなってひでーことしかしてねーんだよな
— シノハラユウキ (@sakstyle) 2020年2月2日
レグがうねうねになるとき絵柄変わるのよかった
— シノハラユウキ (@sakstyle) 2020年2月2日
いや地獄っていうか、「作者のリョナ趣味なんだなー」ってのが次から次へと出てきて、「いやでも自分はリョナ趣味ないんで」って気持ちになる
しかし、じゃあただのグロい話なのかというとそういわけではなく、面白いのには違いない
いきなり冒頭から、人間に寄生して生餌にする虫とかが出てくる
で、花畑を燃やすシーンで始まるわけだけど、これがまあ、今回の話自体を象徴しているといえばいえるかもしれない
美しいものを壊すことの美しさ、というかなんというか
いよいよ、(自分は原作未読なので)噂に聞くボンドルド卿が登場
しかも、プルシュカとかいう娘がいる
プルシュカはまともな子っぽいが、ボンドルドにめちゃくちゃ懐いている。嫌な予感しかない。
ボンドルド卿とその仲間たち、早速レグをバラしにかかる。油断も隙もあったもんじゃない。
やったか?! と思ったら復活する。
(っていうか、無残に潰されて死ぬ様をプルシュカが目撃してしまう展開も、ひどいといえばひどい。しかし、その後のひどさに比べると全然大したことない……)
意識をコピーできる遺物を使っていて、事実上、不死身
レグ、イドフロント*1の電気エネルギーを食いまくって、なんかうねうねになる
あの、うねうね状態の時のアクションシーンと、その後、通常レグに戻りつつも体の動きが全く変わったレグのアクションシーンの作画がすごかった
前者は、レグの絵柄自体はそもそも変わってしまう。黒っぽいもやもやした感じになる。
後者は、水ざっぱーん、その中をレグがぐぉーんって進んでいくところ
ところで、あのワイヤーを体の周りにぐるぐる巻きつけているような状態で、壁登れるのは一体……。
カートリッジなるものが、マジひどい。わけがわからないよ。
プルシュカを丁寧に丁寧に描いた上で、丁寧に丁寧にカートリッジにしていくの、悪い予感はしていたけど、これはっていう。
リコの切り替えの早さ、若干ひく
リコとレグとナナチは、リコとレグとナナチだなーって
TVアニメが……2017年?! もうそんな前なのか
2017年に見終わって以降、特にメイドインアビスを見直したりとかマンガ読んだりはしていなかったので、それなりに久しぶりの視聴だったけど、すんなり世界に入れたし、ああこんな感じだったなーと思えた
それでいて、ナナチの、リコとレグへの友情が深くなっている感じが随所に描かれていたのがよかった
ボンドルド卿、アビスの環境に適応していくことで、あのやけに紳士的なマッドサイエンティストができあがったのかな、と
環境に適応、というか、今回のボンドルド卿の説明で、アビスの呪い・祝福が、物理的な何かというよりは精神的な何かなのかな、と
少なくともボンドルド卿は、アビスの呪いを祝福に変えるのが、精神性(愛や感受性など)だと思っていた節があるので、そのために、ああいう人格を保っていたのか、と。
まあとはいえ、人間だと思われていないとか言われててアレなんですが。
そのためにわざわざプルシュカを娘として育ててたのか?
あの人、悪役というか、まあ物語上は悪役なんだけど、悪役というよりはただひたすらマッドサイエンティストであり、そのマッドさも、言動として分かりやすく出てくるわけではなくて、ある種の紳士さみたいなものを持っており、しかもあの人格が、狂気を隠すために装われたものではない、というのがなかなかあまり類を見ないものになっていて、すごい。
というか、ああいうの思いついたとしても徹底させることはかなり難しいんと思うんだけど、森川智之の声と相まって、すごくよくできている。
繰り返すけど、狂気を隠すために紳士さを装っているわけではなくて、むしろ彼の狂気の現れこそがあの紳士さになっている、といえばいいのか。
うーん、外道とかよく言われてるけど、確かに外道は外道なんだが、どっちかというとそもそも別の生き物って感じがする。
アビスは、アビスに住んでいる様々な生き物も面白さであり、劇場版でもやっぱり色々な生き物が出てきて面白かったけど、ボンドルド卿とプルシュカの物語のインパクトが強すぎて、あまり印象に残ってないな。
今回、生き物と戦う話ではないしな。