プリズムの煌めきの向こう側へ

二次元アイドル・アニメ・声優あたりの話題中心で、主に備忘用のメモ

2020冬アニメ

FGOバビロニア

Fateのアニメ見るといつも同じ感想になってる気がするんだけど、見てて面白いんだけど、しかし、話はよく分からなかった、みたいになる

原作ゲームやっていないと設定が掴み切れないところがちょいちょいあり、それはゲームやってる人に聞きながら見ていたりする。

 

 

無限の住人

 原作はもちろん読んでいるが、もう相当前の話なので、覚えていないところも多く、そういう意味で、「原作と違う」みたいなことを気にせず見れた。

雑誌で読んでいた時、不死力解明編とかなんかたるかった気がするのだが、アニメで見ると割とすっきりまとまっていた気がする。歩蘭人の気が狂っていくところの演出など好き

というか、全般的に、演出が凝っていてよかった

SEというかBGMというかに、ディジリドゥが使われていたような気がする

吐鉤群が中田譲治だったのよかったな

あと、瞳阿がくぎゅだったの、ちょっとびっくりした(がよかった)

 

ゴールデンカムイ

原作未読、アニメも放映当時見逃していたのを、見ていた

めっちゃ面白いな

谷垣ニシパの立ち位置が、物語上なかなか面白いなと思いながら見ていた。

グルメアニメ要素、コメディ要素が結構あるのも楽しかった

何故ドリフ?! ってなったけどw

同性愛をコメディネタにするときも、いわゆるホモを笑いものにするのではない形で 笑いをとっていて、よかった

芳忠さんが、ああいう狂った悪役やってるのかっこいい

鶴見中尉とその仲間たち、変な人たちしかいないけれど、それでいて、鶴見中尉の人たらしっぷりがすごくて、すごい

eastern youthの名前久しぶりに見た

 

 

(追記20200414)

アイヌ文化を描いている作品として有名になり、実際そのようなところが見どころとなっている作品なのは間違いないが

ストーリー上の大きな枠組みとしては 、近代国家明治政府に対するオルタナティブを北海道に作ろうとする勢力同士の争い、というものになっていた。

アイヌもよく出てくるが、作品を通して多く出てくるのはむしろ軍人で、日露戦争のおりに何らかの形で傷ついた者たちという印象がある。

鶴見中尉は、国家に裏切られたと思っている軍人で、北海道に軍事国家を樹立しようとしている。

また一方で、アイヌ独立運動という動きも密かに動いている。もっともこれは、ロシアにおける少数民族独立運動を行っているパルチザンの一部が北海道にやってきたという設定となっており、少なくともアニメで描かれた範囲においては、北海道アイヌが明治政府に反旗を翻すところが明確に描かれているわけではないが。

そして、さらに土方歳三の存在。彼はもちろん、函館で蝦夷共和国の一員となっていたわけだが、ただし、これは江戸幕府の函館政権みたいなものであって、北海道独立運動ではない。その点で上記2つとは異なるが、明治政府のオーソリティみたいなものを脅かす存在ではあるだろう。

アニメの1クール目は、アクの強いキャラクターの脱獄囚たちが次々出てくるという筋立てだった。この三つ巴の構図自体は当初からなくはなかったけれど、より強まったのは2クール目からかなあという気がする。

網走監獄を鶴見中尉の部隊が襲撃する、という2クール目ラストはクーデターの前哨戦みたいなものか。それでいて、犬童を討ち取るのは土方というのが(元々この2人には因縁があったわけだが)なかなか

(中央なんてどうとでもなると言って「暴走する軍部」として見るなら、鶴見は明治よりも後の時代から明治を攻撃しているともいえるし、そして当然ながら、土方は明治より前の時代から明治を攻撃している。で、監獄が近代=明治を象徴している、と)

 

ただ、大きな枠組みでいえば、この3つ巴の話だが、少なくともこの2クール分のアニメの中では、この構図が動くことで物語が動いているわけではなくて、物語の背景にとどまっている。

 

物語として見やすいのは、やっぱり谷垣ニシパで、普通に考えると、彼は主人公ポジションなんだけど、しかしそうはなっていない、というところが面白い。

登場人物のほとんどが、金塊もしくはのっぺらぼうと会うことを動機としているのに対して、谷垣ニシパは、金塊が動機になっていない。

彼は、個人的な復讐のために日露戦争にまで行ってしまったが、結局その復讐が無意味なものだったという虚無の中帰国。しかし、その後、二瓶のもとで、マタギとしてのアイデンティティを取り戻し、アシリパのフチのもとで、人間性みたいなものを取り戻す。彼が自分から動きだすのは、アシリパのフチに再びアシリパの顔を見せるため。これは別にフチから依頼されたわけではないが、若干、依頼パターンかな、という気がする。

そしてさらに、インカㇻマッとのロマンスも描かれていく。

人間として失ったものを、取り戻していく物語として読める。

 

しかし、彼はこの物語の主人公ではなく、この物語の主人公は杉元である。

杉元は、PTSDというわけではないけれど、戦争に行ったことによって平和な世界に戻れなくなってしまった人として描かれている。

彼も人間として色々欠落してしまった人物だといえる(しかし、面白いのは、他方で作中でもっともまともな倫理観を維持した人物としても描かれている点で、それでいながら、殺人鬼辺見にも共感するという二重性がある)。

だとすると、杉元もまた、失ったものを取り戻す物語があるのではないかと思うのだけど、谷垣ニシパで描いているので、違うパターンが用意されているのではないかという気がする。

アシリパとの関係も、ロマンスには発展しないように維持されているし。

あと、杉元はもちろん元々は金塊を動機にしているが、しかしそれは表面的なもので、谷垣ニシパのように、何か別の動機が用意されるのではという気がする(というか、実際、作中ではほとんど、アシリパさんを父親に会わせることの方をより優先しているように描かれている)。

杉元の物語においては、金塊はマクガフィンっぽい。

 

つまり、この作品は、戦争によって(殺人者になってしまったことで)元の世界に戻れなくなってしまった元兵士が、どうやってその心の傷をいやすのか、という物語なのだろうと。

それはもちろん、アシリパさんとの交流によって、という形で進んではいるのだが、谷垣と違って杉元の内面にはまだ全然踏み込んでいない感じで、まだまだこれからだなあというところでアニメは終わっている。

で、そういうふうに考えた時に、一方に鶴見、もう一方に土方がいるという配置が、杉元個人の物語としても活きている。

同じ日露戦争で傷を負った(裏切られたという傷と、物理的に脳が一部吹っ飛んでいるという傷)鶴見と、むしろ戦いを日常としてきた土方という感じか。

 

白石のことをなんだかんだいって信頼しているようになっているのがよいよねー

白石が、杉元に裏切りを知られて殺されるのではないかと不安に思っているのと裏腹に、という描き方が上手い。

 

アイカツオンパレード

最終回アイカツおじさん殺しでめちゃ泣いてしまったなー