プリズムの煌めきの向こう側へ

二次元アイドル・アニメ・声優あたりの話題中心で、主に備忘用のメモ

結束バンド

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『ぼっち・ざ・ろっく』は、複数の人から薦められているものの未見なんだけど、アルバム『結束バンド』は聞いた。
(このブログを見ている人なら分かるけど、ある時期からアニメ視聴本数が減っていて、今全然見れていない状態にある。なんか、忙しいというよりは(いや以前より忙しくなっているのは確かだが)アニメ視聴の習慣が途絶えてしまって見れていない)
さて、自分は音楽聴くとき、サブスクで入れた曲を全曲シャッフルとかして聴いている(もっというとサブスク以前、デジタル音源以前、CD時代から総シャッフル再生が好き)ので、アルバム単位でなかなか曲が聞けていないし、全然レビューできるほど個々の曲も聴けていないのだが、しかし、ざくっと聞いてざくっとした感想を書ける状態にはなってきたので、書く。


まず、本当の一番最初の正直な感想は「歌ってるのよっぴーじゃない?!」だった
ぼっちちゃんのcvがよっぴーこと青山吉能であることは、割と早々に知っていて、陰ながらよっぴーの活躍を願っていた身として、密かに喜んでいた。主役やるの『恋愛暴君』以来では? 知らんけど。
よっぴーは歌も上手いので、ボーカル役ではなかったことに気付いた時驚いたけど、一方で、「いや確かによっぴーの声はロックっぽくはないな」という納得もあった。
長谷川育美さんについては、ブルアカに出てる人だ、くらいの認識で、声を聞いたのは初めてだと思うが、非常によいボーカルだなあと思った。
あくまで「結束バンド」というバンドのアルバムであるというコンセプトを考えると、キャラソンっぽくなく、ボーカルの人だけが歌っているスタイルがあっているなと思った(他の人も歌っているのに気付くのはもう少し後のこと)。
それからなんと言ってもギターの音で、アジカンを意識している感じが、さほどアジカンを聞いていない自分でも伝わってきて、というか、単純にこのギターの音、自分好きな奴だな、と。
で、上述の通り、全曲シャッフル再生でちょびちょび聞いていた。全曲っていうのは、プレイリストに入っているの全部、結束バンド以外の曲もたくさん入っている状態での全曲なので、結束バンドの曲も時々聴く、くらいの感じだった。


で、最近になって、このツイートを見た


で、改めてアルバム単位で1から聞き直していた。
とりあえず、好きになった曲としては「ひとりぼっち東京」「ラブソングが歌えない」「ギターと孤独と蒼い惑星」あたりで、特に「ひとりぼっち東京」のサビはずっと頭の中で流れている。
ひとりぼっち東京

ひとりぼっち東京

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ラブソングが歌えない

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ギターと孤独と蒼い惑星

ギターと孤独と蒼い惑星

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こういうギターが好き。初期アジカンっぽい音もいいな、と。
Apple Musicだと歌詞の自動表示と最後に作詞者クレジットが出るのだけど、「ラブソングが歌えない」「ギターと孤独と蒼い惑星」はどっちもZAQで、ちょっと謎の敗北感を味わった。でも、あくまで作詞ZAQであって、作曲はそれぞれ別の人だったので安心(?)した。
いや、あのギターフレーズとかまでZAQが作っていたら、ZAQの才能に一体何度驚けばいいんだってなるところだったので。
それから「カラカラ」がtoricotっぽいなあと思ったら、普通に中嶋イッキュウ作詞・作曲で頭を抱えた。

カラカラ

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で、ここから本題(?)なのだが、「星座になれたら」「フラッシュバッカー」「転がる岩、君に朝が降る」の並び、完成度が高すぎる。

星座になれたら

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フラッシュバッカー

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転がる岩、君に朝が降る

転がる岩、君に朝が降る

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アルバムとしての良さはアルバム無理解人間の帰還でも少し触れられていたが、最後の3曲が怒濤。いや、曲調的には後ろ2曲は静かなんだけど、こっちのテンションの揺さぶられがすごい。
「星座になれたら」は、さすがアニメの中でもおそらく重要シーンであろう文化祭ライブで使われているだけあって、曲の出来が普通にすごくよい。イントロからギターのフレーズの華やかさ(ハーモニクスとか)に楽しくなるし、歌詞もいい。
で、「フラッシュバッカー」もいい曲。「星座になれたら」という夜の歌から、「フラッシュバッカー」という朝の歌へ。朝焼けの切ない感じが青春すぎる。
そして、転がる岩、君に朝が降る
よっぴーじゃん!!!!!!!
いやもう完全に、このアルバムは全部長谷川さんが歌っていると思い込んでいたところだったので、改めてちゃんと聞き直していたら、よっぴーの声聞こえてきてびっくりした。
この曲がアジカンのカバーらしいというのは知っていたのだが、自分は『君繋ファイブエム』『ソルファ』まで聞いてアジカンから離れてしまったので、『ワールドワールドワールド』を聞いていなくて、この曲のことをよく知らなかった。
でもこう、「フラッシュバッカー」の次にこの曲なの、大正解すぎるという曲と詞だな、と。
その上、よっぴーなんですが、めちゃくちゃ感動してしまったのは、よっぴーがめちゃくちゃセーブ気味に震える声で歌っているところ。
上述の通りアニメ未見なのでぼっちちゃんのこと分かっていないけれど、それでもこれがぼっちちゃんなんだな、というのがすごく伝わってくる歌だった。
これが、もし青山吉能名義でのカバーだったら、もっと全然違う歌い方だったと思う。よっぴーの歌は、もっと力強く伸びやかな声が特徴だと思っているから。
よっぴーの声なのに、全然よっぴーの歌い方じゃないというところに、感動してしまった。
声優なのだから、キャラで歌うときはキャラとして演技しながら歌うのは当然のこととしても、ここまで違うとやはり「やっぱり青山吉能はすげー」って思う。
いや、それでいて2番サビあたりから、歌に情感こもってくるのが分かる。ぼっちちゃんでありつつも、よっぴーでもある感じの絶妙な歌い方と、この曲自身のよさが相まって、泣ける。
ところで、アニメ未見だけど、ライブシーンだけみた感じだと、ぼっちちゃんの声は、ちょっと、上しゃまっぽい線の細さも感じさせる声になっていて、今までのよっぴーとはまた違う声をしている気がして(といって出演作で聞いたことあるのごくごく一部しないけど)、青山吉能さんすごいな、という思いを新たにした。
よっぴーのこと、推しというよりは、「この人はすごいのでもっと世に出るべき」という気持ちで見てる(それを「推し」というのか?)ので、よっぴーがぼっちちゃんやれて良かったなと思っている。


ところで、この記事を書くにあたり、Wikipedia見てたら、「カラカラ」と「なにが悪い」がそれぞれ、山田リョウ(CV.水野朔)、伊地知虹夏(CV.鈴代紗弓)が歌っていることを知り、全曲長谷川さんではなかったのかと気付いた。
いや、実は「カラカラ」は、「長谷川さんこんな違う風にも歌えるの、すげーな」と思っていたので……。
「なにが悪い」はサビの高くなるところが川本真琴っぽいと思った