見た
玉田くんがすごい
「世界一のジャズプレイヤーになるべ」と宣言しその自信に違わぬ才能をもつテナーサックスの宮本大と、4歳の時からピアノを弾き続けてきた沢辺雪祈
彼らに対してジャズもドラムも全く知らなかった未経験者だったのにもかかわらず、1年間の練習で喰らい付いていった玉田くん、凄すぎでは?
この作品、彼ら3人が結成したJASSというバンドの1年半を物語にしたもので、彼らの解散で終わる。
また、数年後に、関係者が当時を回想しているドキュメンタリービデオのシーンが時々インサートされており、その中に玉田も出てくるのだが、その口ぶりから、彼はJASSの解散とともに音楽はやめたっぽいことが察せられる
大や雪祈は、ジャズをやりたいのに対して、玉田はあくまでも2人と一緒にやりたいが動機なので、2人とやれなくなったらすっぱりやめてしまってるところもすごい
何故かいきなり玉田くんをひたすら褒めちぎってしまった。
なので、一番ぐっときたのは、SO BLUEでのライブで玉田がドラムソロやったところ
ユーフォとかもそうだけど、音楽アニメで、わざとらしく下手ではないけど、でも確かになんか下手だなって演奏がちゃんと出てくるのすごいなっていつも思うけど、玉田のドラムも成長してるのが分かる演奏になってるのが面白い。
この映画、大が息を吐くところから始まって息を吐くところで終わる
ラストの演奏シーン終わって息を吐いて、それでそのまま終わってエンドロールいくの、すごくよかった
その後、エピローグはちょっとつくわけだが。
とにかくジャズかっこいい
大、熱く激しい
演奏シーンでは、色々な映像演出がなされるのだが、大が火花や光なのに対して、雪祈は氷が使われる
最初、あの氷がいつか解ける、みたいな演出なのかなと思ったりしたのだが、実際には、これまでの彼のピアノ人生が氷に乱反射するという映像に結実していたのに唸った
作中に出てくるTAKE TWOとか、初ライブするお店とか、行った経験はないが、そういうお店もあるよねという想像の範囲内なんだが、SO BLUEなんかは、「こんな世界もあるのか」という感じだった。
ライブハウスともクラブとも違うが、コンサートホールとも違う。座って聞いているんだけど、すごく声出して盛り上がったりもしてる感じが、自分は経験したことない文化だった