第一印象としてこういう記事を書いたわけだが……
ガルラジ、やはり第一印象というか一番の特徴は、架空のキャラクターがあまりにも「ラジオ番組っぽさ」のある喋り方をすることにあるのだけど、「とりあえず、最新回まで追いついたし「つぶやき」とかも見てみますか」って時に、いきなり、ぐいっと引きずり込まれる感じありますよね。何あれ。
— シノハラユウキ (@sakstyle) January 15, 2019
「あれでしょ、声優とキャラクターで2.5次元みたいな奴なんでしょ」って思っていると、いきなり足を掬われるぞって話なんだけど、別にそんなに危ないところじゃないので、声優ラジオのオタクは軽率に聞きましょう、ガルラジ
— シノハラユウキ (@sakstyle) January 15, 2019
上の記事にも少し書いてあるけど、「ラジオ番組っぽさ」「生っぽさ」「声優コンテンツっぽさ」がめちゃくちゃよく効いているコンテンツであるのは確かなのだけれど、一方で、非常によく、構築された、作りこまれた物語作品なのであって、
あれあれといった感じで、その物語世界へと引き込まれていく感じがある。
そのためにうまく機能しているのが「つぶやき」なのだけど、この「つぶやき」という、一見大したことなさそうな部分が、何でこんなにもうまく効いているのか、というのもまたなかなか難しい。
「つぶやき」というのは、ガルラジの公式アプリを入れると見ることができるもので、その名の通り、twitterライクな見た目で各チームごとのタイムラインが作られている。
完全にフィクショナルなSNSなので、現実のリスナーからその「つぶやき」に対して何らかの反応をすることはできない。
また、タイムスタンプもついていないので、そのつぶやきがなされた正確な日時も実はよくわからない。
が、今日昨日であれば、成人式についてのつぶやきが見られるなど、現実世界の時間とリアルタイムに連動しているように作られているのは確かである。
この「つぶやき」では、各チームの、ラジオ番組以外での行動ややりとりを垣間見ることができる。
番組に対して反省をしていたり、他のメンバーとの連絡に使っていたり、リスナーへ呼びかけていたり、他のチームについて言及していたり、あるいは、チーム御在所であればカグラヤ怪奇探偵団としての活動報告であったり、と。
ラジオ番組の枠だけでは伝わり切らない、彼女たちの物語を断片的に補完していくものとなっている。
これって、トランスメディア・ストーリーテリング的なものを、うまく一つのアプリ上でエミュレートしている、とでもいえるのではないだろうかなーとちょっと思ったりしている。
実際にtwitterに各チームのアカウントを作ったりせずに、公式アプリ上でのみ展開させているところも、おそらくはポイントなのではないだろうか。