プリズムの煌めきの向こう側へ

二次元アイドル・アニメ・声優あたりの話題中心で、主に備忘用のメモ

『バビロン・ベルリン』シーズン1・『フォー・オール・マンカインド』シーズン1

バビロン・ベルリン

とりあえず、シーズン1の全8話を見終わった。見てる途中から、「いや、これ8話で終わらんだろ」と思ってたけど、案の定8話では終わらなかった。このまま引き続きシーズン2を見ていく。
1929年のベルリンを舞台に、複数の事件が同時並行的に進んでいく刑事もの。
主人公のゲレオン・ラート警部は、ケルンからベルリンの風紀課に異動してきた刑事。第1次世界大戦に従軍した際のPTSDを患っている。
ゲレオンは、ポルノフィルムの捜査を行うが、実は、ケルン市長*1から自分のスキャンダルとなるフィルムを発見し処分してほしいという依頼を密かに受けていた。
風紀課のヴォルター上級警部は、自分の新たな部下であるゲレオンが、何か自分に隠し事をしているのに気付いている。この上級警部は、ゲレオンに下宿を手配したりする一方で、ゲレオンの秘密を探ろうともしている。闇風俗営業を袖の下もらって黙認していたり、右翼系秘密結社の一員だったりして、明らかにいい奴ではないのだが、かといって、悪人であったり敵であったりするのかというとそれもまた微妙な案配の登場人物である。
ゲレオンのポルノフィルム捜査がメインストーリーかと思ったら、実はそうではなくて、シーズン1ではわりとこの話は背景にゆっくり進むに過ぎない。
物語の冒頭で、ソ連からの密輸列車が登場する。「赤い砦」というベルリンのトロツキストたちが、ロシア貴族の金塊をイスタンブールにいるトロツキーのもとへ届けようとしている。しかし、それがソ連の秘密警察にばれてしまい、「赤い砦」は壊滅する。
実は、ゲレオンが住むことになった下宿の前の住人が、赤い砦のメンバーの1人であるカルダコフで、カルダコフの仲間がソ連の秘密警察に連行されるところを、たまたまゲレオンは目撃してしまう。
本作は、ゲレオンの他に、シャルロッテというもう1人の主人公がいる。
彼女は、昼は日雇いの警察事務の仕事をして、夜は「モカ・エフティ」というナイトクラブで娼婦をしているが、刑事になりたいと思っている。ひょんなことから、ゲレオンと知り合いになり、さらにロシア人の遺体と関わり、ゲレオンとともにこのロシア人殺人事件の捜査を勝手に始めるようになる。
シーズン1は、どちらかといえばこの話が主軸となって進んでいく。
カルダコフには、男装の歌手であるスウェトラーナという愛人がいるのだが、彼女は実はソ連側のスパイ。他方で、鉄鋼会社の御曹司であるニッセンともつながりをもっている。彼女が後ろで糸を引いている存在である。
それとは別に、メーデー共産党のデモが起きた際に警察が武力弾圧を行う事件が起きる。取り締まりに同行していたゲレオンとヴァルターは、武装警察が無辜の市民を誤射する現場に居合わせるのだが、共産党員が警察を撃ったというでっちあげの報告書を書かされることになる。
そんなわけで、トロツキストたちの陰謀とソ連スパイの暗躍、共産党と警察の対立といった左翼側の話がある一方で、先ほど述べたように、右翼の秘密結社も登場する。いわゆる「黒い国防軍」で、ヴァルターだけでなく、先のニッセンもメンバーの1人である。トロツキストたちが金塊を密輸しようとした列車は、実は、彼らが毒ガスを密輸しようとした列車でもあった。彼らはシュトレーゼマン暗殺も計画しているらしい。なお、ゲレオンも勧誘されている。
1920年代後半のベルリンで過激化していった右翼・左翼を背景にしているわけだが、それに加えて、「モカ・エフティ」をはじめとした、戦間期ベルリンの風俗も描かれている。
スウェトラーナが歌う「Zu Asche zu,Staub(灰へ、塵へ)」という曲が、このドラマ自体のテーマソングにもなっているのだが、ジェズ・エイジの音楽に退廃的な歌詞がのった、かなり印象に残るよい曲である。
シャルロッテが夜に娼婦をやっていたり、ゲレオンの捜査するポルノフィルムだったりと、いわゆる性風俗も描かれるが、ジャズバンドの音楽でクラブで踊り狂いまくる人々、とかが単純に見ていて楽しい。男装の歌手だけでなく、女装者とかも出てくる。
普段は無愛想で真面目な感じのゲレオンくんも、時々、クラブで羽目を外してはじけまくるシーンがあったりして楽しい。
でもって、この「モカ・エフティ」の支配人である犯罪組織のボスがいるのだけど、この人は一方で、シェル・ショックを研究している精神分析医とつながりがあったり、謎の神父みたいな人がいたりとか、なんかある。
ゲレオンくんの個人的なストーリーとしては、一緒に従軍した兄が前線で生死不明になっており、他方で、義姉(兄の妻)と長年不倫関係にある、というのがあったりする。
あと、警察のトップで行政長官という人がでてくる。彼とは別に警視総監もいて、警視総監と行政長官との関係はよくわからない。行政長官も捜査現場にきたり取り調べをしたりしてるので、警察官ではあるっぽい。民主主義を守るため、黒い国防軍の摘発を目指していて、ニッセン逮捕の指揮をとった。
いい人っぽいんだけど、それ故に、どこかで失脚させられるか、殺されるかするんじゃないか、見ていてひやひやしている。
シャルロッテが児童疎開していた頃の友人とベルリンで再会するのだけど、シャルロッテは彼女のために、この行政長官の家の住み込みメイドの仕事を見つけてくる。彼女は仕事を得られただけで嬉しいという状態なのだけど、行政長官の奥さんは厳しめの人だし、家政婦は見たじゃないけど、機密事項の話が漏れ聞こえてきたりもするし、なんか微妙に怪しげな男と付き合い始めたりするしで、このロッテの友人もこの後どうなるか心配といえば心配。

フォー・オール・マンカインド

アメリカより先にソ連が月面着陸したら、という歴史改変宇宙開発ドラマ
面白くないわけがない
宇宙開発SFなんだけど、女性の社会進出についてのドラマでもある
それにしても人がよく死ぬな。まあ、宇宙開発してるんだから、人は死ぬよなと思いつつ、宇宙開発とは全然関係ない人死にもあった……
シーズン1は大きく前半と後半に分けられる。
前半は、1969年の物語で、ソ連に月面着陸を先に越されたところから始まって、アポロ15号が月に氷を見つけるところまで。ソ連は人類初の月面着陸だけでなく、女性初の月面着陸も行う。このため、アメリカでも女性宇宙飛行士を月に着陸させるように、という大統領からの命が下り、急遽、女性を宇宙飛行士にするための選抜や訓練が始まる。
後半は、1974年の物語で、月南極のシャクルトン・クレーター沿いに、アメリカとソ連の両方が月面基地の運用をすでに開始しているところから始まる。ちなみに、アメリカの月面基地は、サターン5型ロケットの第3段を利用していて、つまり、史実であればスカイラブ宇宙ステーションになったはずのもの。
なお、女性が宇宙飛行士になったことがきっかけで、史実では成立しなかった平等権修正条項(ERA)が成立していたり、あるいは、ロバート・ケネディが大統領になっていたりする。
で、物語としては、月面基地への交代要員を送るアポロ23号を乗せたサターン5が、打ち上げ直前に爆発炎上してしまい、月面基地の長期滞在を余儀なくされる話となっている


群像劇となっていて、複数の物語が同時並行的に走るので、以下、登場人物ごとにまとめてみたい。

宇宙飛行士(男性)

本作の主人公の一人。元海軍のパイロットで海軍時代は朝鮮戦争に従軍していた。
ザ・白人男性、ザ・軍人みたいな人で、部下や息子に厳しめの口調で怒ったりもするのだけど、わりと、ショボンとしたりするところもあったりして、視聴者的には憎めないところはある。
アポロ10号、15号で船長を務めている。10号では月面を間近にしながらも着陸しなかった。それはもちろんもともとそういう計画だったからだが、それにより、ソ連に先を越されてしまった。酒場で管を巻いていたら、ブンヤに言質とられてしまって、というところから物語は始まる。
女性宇宙飛行士の訓練も行う。
15号では、モリー・コッブとともに月の氷を探す。
1974年の物語では、ジェームズタウン月面基地で指揮官となっている。予期せぬ長期滞在が始まり、さらには単独での月面滞在を行うことになる。ソ連の動向を常に警戒しているのだが、物語の最後でソ連のコスモノートと思わぬ接触をすることになる。

  • ゴードー

海軍時代からのエドの友人
エドと違って、いつもニコニコしているというか、デフォルトの表情が笑っている顔で、どちらかといえば3枚目ポジションの人
妻が女性宇宙飛行士候補に選ばれ、それを応援している。実際それは本心なのだろうけど、現実に彼女が訓練で家を空けるようになると、戸惑ったりもしている。
また、15号の際、初の女性飛行士を月に飛ばすため、ミッションから外された。
1974年では、エド、ダニエルとともにジェームズタウン基地での長期滞在を余儀無くされるが、妻との関係がギクシャクしたこともあって、次第にノイローゼ気味となる。
1人で月面を散歩したり、基地で繰り返し視聴してるコメディドラマを暗記したりしている。このあたりの行動は、ゴードーのパーソナリティ的に、エドたちにも視聴者にも、正常なのか異常なのか区別がつきにくく、閉鎖空間でじわじわと追い込まれていく描写になっている(上で「いつもニコニコしているというか、デフォルトの表情が笑っている顔」と書いたがそれが効いている)。
人類そのものが宇宙ステーションでの長期宇宙滞在のノウハウ蓄積せずに、月面基地滞在やってるのなかなか大変だなと思った。
あと、月面基地の他にクレーターに降りるようなウィンチなどもあって、輸送どれくらいかかったんだろうな、とも。
無人機での輸送も活発化してるみたい(交代要員がくるまで補給は無人機で行っていた)。

女性宇宙飛行士

  • トレイシー

ゴードーの妻。飛行機の免許を持っていて、それが縁でゴードーと知り合った。女性宇宙飛行士候補をNASAが探している際、その当時の新聞記事を誰かが見て候補に加えた。
実力による登用ではなく、大統領(当時はニクソン)受けのための候補だったし、宇宙飛行士夫婦というのが大衆受けするだろうという目算もあった
そんなわけで、後述するモリーからも当初は疎ましがれ、本人もいっとき自信喪失するが、しかし最終的には正式に宇宙飛行士に任命される。
アポロ24号の救出ミッションとして急遽打ち上げることになった25号で初宇宙飛行を果たす。
物語の序盤で、ゴードーが浮気していたことを察知して以来、ゴードーのことを全面的には信頼しなくなっている。が、その後も結婚生活は維持され、一応和解はしているので、ゴードー本人はそのことにあまり気付いていない節がある。ジェームズタウン基地で、ゴードーが精神不安に陥った理由の一端はここにある。

女性宇宙飛行士の筆頭。マーキュリー13の1人であり、実在の人物ジェリー・コッブがモデルとなっている。
元々、アメリカ初の宇宙飛行士計画であるマーキュリーに選ばれた宇宙飛行士をマーキュリー7と呼ぶが、同じ選抜試験(ただし非公式)を受けて合格した女性たちがいて「マーキュリー13」と呼ばれた。
急遽湧き上がったアポロへの女性宇宙飛行士選抜に、筆頭候補として選ばれたが、コッブ本人は当初、これもまた茶番で終わるだろうと見なしていた。
宇宙飛行士候補として選ばれた中では、唯一、現役パイロットをしていた女性でもあった。免許は持っていても、パイロットを職業にすることができた女性はほとんど皆無であり、その点でコッブは、かなり特殊な女性ではあった。
日に焼けた肌で、歯に衣着せぬ軽口をたたき、また、女性宇宙飛行士選抜に対しても斜に構えた態度を崩さない。しかし、選抜試験についてはほぼ全てでトップの成績を収めた。
優秀には違いないが、とはいえ、実際に宇宙飛行士になり、15号にアサインされると、その彼女も能力的に至らない点があるところが出てくる(トレイシーがミスったのをコッブがdisったのの類比として描かれている感じがあった)。
やはり女性でNASA内で奮闘するマーゴから叱咤されて、「私はただのパイロットだ」と思わず口走るが、マーゴに「あなたは宇宙飛行士」と返されて、態度を改める。
女性宇宙飛行士候補としては、コッブ以外にもう1人マーキュリー13組がいて、コッブと1位争いをしていたのが、選抜中に事故死している。
ところで、アメリカの宇宙飛行士は原則として軍のパイロットから起用していて、当時、女性の軍人パイロットがいないために、女性の宇宙飛行士も見送られたという経緯があって、さらに軍人パイロットかどうかで、ジェット機の経験があるか否かの違いがあるようだった。女性宇宙飛行士候補たちは、少なくとも航空機の免許を持っていることが最低条件だったが、みなジェット機搭乗経験はなく、選抜の過程で初めてジェット機に乗れて、喜んでいる描写がある。
コッブは、アポロ15号でアメリカ初の女性宇宙飛行士かつアメリカ初の女性月面着陸を果たし、さらにはクレーター内で氷を発見した。
また、アポロ24号の制御コンピュータを交換するというミッションのため、25号で船長を務めたが、さらなる事故が発生して、しばし宇宙空間を漂流した。
いずれも命を危険に晒してのミッション遂行であったが、女性宇宙飛行士の中で誰よりも(場合によっては男性宇宙飛行士よりも)、この職業がいつ死んでもおかしくないものである、という認識と覚悟を持っているといえる。

  • ダニエル

女性宇宙飛行の1人であり、また、黒人でもある。夫はベトナム帰還兵。
18号にアサインされて、ゴードーとともに月へ行った(直接ドラマ内での描写はなし)。
ジェームズタウン宇宙基地で、エド、ゴードーとともに長期滞在し、ゴードーを助けた。

エレン
女性宇宙飛行の1人であり、同性愛者。
バー・アウトポストのバーテンダーであるパムが恋人である。
アウトポストというのは、NASAの宇宙飛行士や職員御用達の店であるが、女性(というか、宇宙飛行士の妻・家族)は来店しないことが暗黙のルールであった。
コッブやダニエルは、宇宙飛行士になるまでは、社会的・経済的にはあまり恵まれない立場にいた(トレイシーは宇宙飛行士の妻なので別格)のに対して、エレンは、航空産業経営者の娘で、経済的には恵まれていた。
ダニエルが女性かつ黒人であるように、エレンは女性かつ同性愛者という形で、マイノリティポジションとして描かれている。
(他に男性ではあるがアジア系の宇宙飛行士が登場した際に、「性別や肌の色で決まるのさ」と悪態をついている人が出てくるシーンがあり、ハリウッドなどのポリティカル・コレクトネスも意識しているのだろうと思う)
彼女は同性愛者であることを隠すために、NASAの職員であるラリーとの恋愛関係を偽装している(ラリーも同性愛者)。
23号を乗せたサターン5ロケットの爆発事故が起こり、FBIが調査に乗り出してくる。NASA内部ではこれは純粋な事故だと見なされていたが、FBIはこれをソ連による破壊工作としてみて捜査しており、その際に怪しまれたのが、他ならぬ同性愛者であった。
ラリーやエレン(そして、後述するオクタビオ)は理不尽な取り調べを受けることになる。
24号に搭乗し、ディークとともに宇宙空間を彷徨する。ディークとの会話は、本作を象徴しているように思える(ディークによる女性宇宙飛行士起用は、この世界における女性の社会進出を後押ししたのであり、エレンは自分の同性愛についてもディークが理解してくれるのではないだろうかと一抹の希望を抱くが、実際のところ、ディークは決して女性の社会進出という意義のためにそのようなことをしていたわけではないし、同性愛者への認識も当時の一般的な偏見を共有していた。ディークにできる歩み寄りは、キャリアを傷つけるから同性愛のことは二度と口にするな、というだけであった)

NASA職員

言わずとしれた実在のロケット技術者その人である。
この当時既に結構なお年である。
間接的には、ソ連に先を越されたことの責任で、直接的には、ナチスへの戦争協力の咎でNASAを追放される。ここで、間接的・直接的と書いたのは、そもそもエドの不用意な発言でフォン・ブラウンのせいで遅れたという議論が巻き起こり、しかし、その後エドが発言を撤回したので、それまで不問に付してきたナチスの件を、ここで急に掘り返してきた、という経緯のため。
史実のフォン・ブラウンがどうだったのかは知らないが、本作では、強制労働についてわかっててやったように描かれている(直接認めてはいないが、まあそこで反応に窮するということは、ある程度分かってたんでしょうね的にとれるように描いている)。
アメリカ政府は、明らかに知ってただろうけど、利用価値があるからそれまで持ち出してこなかったわけで、フォン・ブラウンにも悪いところはあるが、アメリカ政府も勝手だなというように見える展開ではあるのだが、後述するフォン・ブラウンの教え子であるマーゴとの関係は、この件で決定的に悪化する。

  • マーゴ

NASAの女性エンジニアにして、フォン・ブラウンの教え子。
エドにならぶ本作の主人公の1人。
フォン・ブラウンがハンツヴィルにいた頃、フォン・ブラウンが懇意にしていた隣家の住人の娘。
フォン・ブラウンの後ろ盾もあって、女性としては初めて管制室メンバーになる。
しかし、数学や物理学の才能はあるが、人付き合いやリーダーシップという点では難があり、その後の出世は止まっていた。
女性宇宙飛行士たちとはまた別のキャリアで、女性の社会進出を象徴する存在として描かれてはいる。
23号事故が起きた際、フォン・ブラウンによる事故報告書をネタに、フライト・ディレクターの座をもぎ取る。マーゴは、フォン・ブラウンナチス協力を嫌悪し続けているし、事故の真相も公表すべきだと考えるが、しかし、最終的に黙っていることの見返りとして、NASA長官を脅す形で、フライト・ディレクターになっており、単純に、善性の主人公というわけではないことが描かれている。
管制中に難問につきあたると、めちゃくちゃキャンディを食べる。
24号・25号の危機では難しい決断をなんども強いられながら、解決へと導く。このあたりも、マーゴは必ずしも自分で正解を引けたわけではなく、コッブやゴードーによるサジェストによるところが大きいのだが、むしろ、一匹狼的なタイプであったマーゴが、チームプレイできるようになっていった過程として描かれていたのだと思う。

  • ディーク・スレイントン

NASAの宇宙飛行室長。実在の人物で、マーキュリー7の1人だった。心房細動のリスクを指摘され、宇宙飛行することはかなわず、宇宙飛行室長となった。
アポロ計画で、宇宙飛行士をアサインする責任者。昔気質の頑固者、として描かれている。
女性宇宙飛行士選抜計画では難色を示すが、最後、政治的理由で再びご破算になりかけたところ、それを無視して女性宇宙飛行士を決定する。
医療上のリスクが解消したため、24号に自らをアサインした。

アポロのフライト・ディレクター
のちにセンター長に出世するが、ロケット爆発事故に巻き込まれ死亡
シーズン1の前半は、ディークとジーンがNASAの中間管理職ポジションとして活躍していた。

宇宙飛行士の家族

  • カレン
  • シェーン

エドの妻と息子
カレンは、夫の留守を守る軍人の妻という感じ。
トレイシーをはじめとして女性が宇宙飛行士候補となった際には、夫以上に反発した(というか、エドやゴードーは表向きは女性宇宙飛行士に反発していない)。
トレイシーが実際に宇宙飛行士になった際には、彼女の息子の面倒を一緒にみるなどしていた(もともと、専業主婦であることを前提にしていたはずのゴードーの家で、夫婦共働きしかも両方激務になった際に、しかし、育児がまわったのは完全にカレンのおかげである)。
トレイシーとカレンは特に互いに親しい様子だが、この宇宙飛行士の妻たちのつながり、というのがかなり強固なものとして描かれている。
かつての共同体というのはこういうものであったのだろうとも思うが、かなり頻繁に互いの家を行き来している。同調圧力的なものも強いのだろうが、相互扶助の側面も強いのだろうなと思わせる。
シェーンは成長とともに反抗期になり、一方ではスポーツやらで優秀な面を見せるが、他方で学校から呼び出しを食らうレベルの悪戯を多くするようになる。
そのシェーンが事故にあった際、トレイシーをはじめとして、宇宙飛行士の妻たちによる助けが描かれるのだが、一方で、カレンは、そうした彼女たちとの関係を空虚に感じはじめる。

  • ウェイン・コッブ

モリーの夫
宇宙飛行士の家族は、ロケットの打ち上げ見学で集まったり、その後はテレビ中継を家に集まって見たりしているのだが、明らかにその場にそぐわない、ヒッピー風の髭のおっさんが現れる。
宇宙飛行士というのはみな、軍パイロット出身で、要するに軍のエリートであり高給取りであり、その妻たちというのも明らかに「勝ち組」なのだが、コッブ夫妻は、モリーはそれまで雇われパイロットとして職場を転々としていたし、ウェインは、サイケデリックな画風の画家・イラストレーターであり、ボヘミアンないしヒッピーな人たちなので、全然雰囲気が違うのである。
エドモリーは15号で同乗したので、必然的に、カレンとウェインも言葉を交わすようになるのだが、明らかにカレンは当初警戒している。
のみならず、ウェインは自分の妻が死んでしまう恐怖を赤裸々に吐露したため、また、ウェインはマリファナもやっているので、カレンからは露骨に嫌がられる。
しかし、ウェインはわりとどこ吹く風というか、あまり気にしていなくて、カレンも心を開くようになる。
カレンもやはりエドが亡くなる恐怖は抱えており、ウェイン同様、エドが死ぬ夢を見ることをウェインに告白すると、ウェインはその夢をそのままどぎつい絵にして持ってきていて、視聴者的にも「こいつヤベーな」とは思うのだが、しかし、カレンはその後、その絵をちゃんと残している。
で、シェーンの事故で、いわゆる奥様であることに空虚さや疑問を覚え始めたカレンは、ウェインのところにいって、自分らしく生きるとはどういうことか考え始める。
でもってカレンはアウトポストにいってパムと知り合って、と物語は動いていく。

メキシコ人

  • アレイダ・ロサレス
  • オクタビオ・ロサレス

メキシコからアメリカへ亡命してきたメキシコ人親子。父親のオクタビオNASAで清掃の仕事をするようになる。移住直後、明らかに精神的に不安定だったアレイダに、NASAのゴミ箱に捨ててあった書類やらをお土産として持ち帰る。
アレイダは次第に宇宙の仕事に憧れを持つようになる。
NASAの建物内で数学の宿題をしているのをマーゴに見つかり、マーゴに勉強を見てもらうようになり、数学の才能を垣間見せ始める。
アレイダの物語は、シーズン1ではまだまだ端緒に就いたばかりという感じで、今後のシーズンで主人公になっていくのかなあとは思わせるが、まだよく分からない。


ARキットみたいなのがオマケについていてちょっと楽しい。ロケットや宇宙船、月面基地、宇宙服をぐるぐる回して眺めることができる。

*1:Wikipedia読んで知ったのだが、アデナウアーらしい

配信ドラマ各1話

海外ドラマとか全然見ていない勢だったか、ちょっと気になり始めたので、いくつか見始めている。
きっかけとしては、まず『ペリフェラル』 - プリズムの煌めきの向こう側へがあり、また、AppleTV+で『ニューロマンサー』が制作されることを知ったこと、あと、順番としては前後する上に海外ドラマではないが、『沈黙の艦隊』もきっかけといえばきっかけ。

ザ・エクスパンス〜巨獣めざめる〜

タイトルから全然分からなかったけど、太陽系を舞台にした宇宙SF
1話だけだと正直まだよく分からない
主にケレスへの氷運搬船を舞台にしつつ、それを含め3カ所くらいの話が並行して進んでいた。
一度打ち切りにあったが、ファンの活動で復活して完結までもっていったドラマらしいので、きっと面白いのだろうと期待している。

太古の地球から よみがえる恐竜たち

アッテンボローがプレゼンテーターのBBCドキュメンタリー
というわけでドラマではないのだが、しかしこれある種のSFなのでは感あり
化石証拠からいえることをはなれて、かなり現生生物の生態を恐竜にあてはめて映像化しているような気がする。

力の指輪

ガラドリエルって戦士だったのか
そしてエルロンド
ハーフット? ホビットのようでホビットでないな
南方人かー。南方人を見張るエルフ
まだ1話なのでよく分からん、という点では、『ザ・エクスパンス』と変わらないのだが、何となく優先順位下がってる。
ニュージーランドのロケ映像とか(冒頭の雪山登山とか)はやはり迫力あってよいなあとは思うし、指輪物語だから見たいなあという気持ちはあるのだけど、他の作品と比較してどうか、という時に、期待を上回らなかった感はある。

バビロン・ベルリン

ふと見かけた作品紹介にワイマル共和国って書いてあったので、思わず見てしまった。
1929年のベルリンを舞台に、違法ポルノ撮影の捜査をしている風紀課の警部、警察で現場写真の目録作りの仕事をすることになった女性(今でいう派遣職員みたいな感じか)、そしてソ連から何かを密輸することに成功したトロツキストたち、といった感じ。
主人公の警部は、第一次世界大戦のトラウマがあって、なんか精神分析療法みたいなのを受けている。
見た後にググったところ、ドイツで制作された大作ドラマで、かなり人気を博している作品らしい。
1920年代後半のワイマル共和国の街並みの映像を見ているだけでもわくわくする。近代化・都市化を果たしている一方で、貧しく薄暗い雰囲気が漂いつつ、しかし、カフェでは陽気に酒を飲みジャズの弾き語りでダンスに明け暮れる感じ。
そういえば、テルミン演奏シーンとかあった

フォー・オール・マンカインド

歴史改変宇宙開発史ドラマ
1969年、人類が初めて月に着陸するというテレビ中継のシーンから始まるが、着陸したのはソ連アレクセイ・レオーノフだった。
アポロ10号と11号の間に、ソ連に先を越されてしまった、という歴史改変ストーリー
記者会見で「何故10号の時に着陸しなかったんですか」って詰められるNASA
バーで飲んだくれているところを、ブンヤにポロリと本音を漏らしてしまう10号に乗っていた宇宙飛行士、など
あと、メキシコからアメリカへ密入国しようとしている家族が度々映るが、どう繋がってくるんだろう
しっかし、みんなやたらとタバコ吸ってんな
管制室はまだしも、パイロットの奥様方もパカスカ吸っててなんかすごい
面白い

沈黙の艦隊

原作マンガは読んだことある、というか、10代の頃に愛読していたと言っていいくらいよく読んでた作品ではある。
とはいえ、映画化された際は「何故今、沈黙の艦隊?」という感じで、機会があれば見てみたいが、機会をわざわざ作るほどないかと思って、見ていなかった。
映画の感想を眺めていると、原作に忠実っぽいというのは分かったが、逆に原作に忠実すぎて、かつ、映画では原作のほんの最初の方までしか話が進んでいなくて、原作を知らないと把握しにくそう、という印象を受けた。
で、しばらくした後、Amazonプライムビデオが、やたらと『沈黙の艦隊』を推してきていて、続きは劇場版で、の逆で、続きはアマプラオリジナルドラマで、という展開だったようだ。劇場版としてやったところも、ドラマサイズに仕切り直しているようで、最初から見れるようなので、1話を見てみた。
前置きが長くなったが、確かに、結構原作に忠実かな、という感じはした。
玉木宏演じる深町は、原作に比べるとかなりシュッとしているが(原作深町のビジュアルの特徴はやはりあのアゴなので)、しかし意外と「深町だな」という雰囲気があって、好印象だった。
大沢たかおの海江田はまだなんとも言えない感じだなー
海原が江口洋介なのが意外なキャスティングだが、そもそも江口洋介、顔つきだいぶ変わったな

今後

あと、カーニバル・ロウやハウス・オブ・ドラゴンも気になっているのだが、とりあえず、エクスパンス、バビロン・ベルリン、フォー・オール・マンカインドあたりを見ていくことにしようかな。


そういえば最近アニメをチェックしていないが、2024春は、鬼滅とユーフォがあるので、それは見たいな。
見たいものがどんどん増えていく~

『スキップとローファー』『メダリスト』10巻

SNSへのポストのサルベージ

 

『スキップとローファー』10巻読んだ
志摩くん〜とニヤニヤしてたら、風上くん?! 花ちゃん先生?! という展開でビビった。
そして最後に、みすみの実家のモデルになった家が全壊したこと等を知る……

https://bsky.app/profile/sakstyle.bsky.social/post/3kobzevoc2j2x

 

『メダリスト』10巻読んだ
そもそも『スキップとローファー』と同日発売って何だよ、エモで殺しにきてるのか

(10巻に限った話じゃないけど)情報量が多い!
光といのりさんのバチバチ〜!
夜鷹純を、誰とどう照応関係を見出すかアツい
人物相関図面白いけど、キャラが多くて把握できてない子がそこそこいる。読み返さないとなー。
あと、コーチ陣はマジでわからん。

https://bsky.app/profile/sakstyle.bsky.social/post/3kode34sgq427

PVきたー!
夜鷹純が雄馬たそなの気になるー!

そして、春瀬さんかーとぼんやり思った後に、作者が龍崎Pだと知り、おいキャスティングぅぅぅww となった。

しかし、作者が龍崎Pだと知ると、なんかこう色々納得するというか何というか。

https://bsky.app/profile/sakstyle.bsky.social/post/3kodecqfnyt25

メダリスト読み直した
10巻で光がまだノービスだと書いててあることに気付いた。
7月時点の年齢でジュニアかノービスか決まるのか。ノービスA全国大会編で中1の選手いたから、まあなんかそういうことなんだろうとは思っていたが
光がまだノービスってなんかあれだよな。とっととジュニア行け感

https://bsky.app/profile/sakstyle.bsky.social/post/3koh3jong4o2r

 

作者の春瀬なつみ推しからの『メダリスト』執筆への流れは、上のポストの後に把握した。

読み直して、選手については把握し直した。それで、相関図見るとわりと分かったが、それでも分からん子たちがいるな(男子が)。

亜子ちゃんはまだスケートシーンがないな?

コーチは、まだ誰が誰のコーチなのか覚えられん人たちがいる。

『ペリフェラル』

ウィリアム・ギブスンの同名小説を原作にした、Amazon製作のSFドラマシリーズ
2032年アメリカのとある田舎町と2100年のロンドンとを行き交いながら、主人公は自分たちに差し向けられる刺客と戦いつつ、行方をくらました研究者のあとを追う。


以下の記事を読んで知り、見てみることにした。

上記の記事にあるが、本作は、生成AI問題でアメリカの脚本家や俳優の組合がストライキを行った影響で、シーズン2の製作がキャンセルされてしまっている。
ただ、シーズン1だけでも切りの良いところまで話が進んでいるということ(後述する)と、また、8話で完結しているというのは、逆に言えば、手を出しやすいなと思った。


主演のクロエ・グレース・モレッツは、普段自分が洋画・海外ドラマを全然見ていないのでWikipediaを見るまで全然気付いていなかったのだが、『キック・アス』 - logical cypher scape2のヒット・ガールを演じていた。ヒット・ガールのアクションが非常に印象に残っているが、まさか10年以上経って、またアクションが見れるとは*1。また、吹き替えが沢城みゆきなのだが、『キック・アス』のヒット・ガールも沢城みゆきが吹き替えをやっていたらしい(自分は多分字幕で見ていたはずだが)。
クロエのアクションは、序盤と終盤で見られる。毎話見られるとかではないのだが、アクションシーンがある時は結構しっかり格闘やってて、かつしっかり無双してくれるので楽しい。


さて、上記で紹介した記事内では、以下のように紹介されていた。

このドラマはシーズン1だけでも非常に楽しめるものとなっている。提示された壮大な世界観に対して語り残されたことは多くあるものの、かなり切りの良い地点まで物語が進むので、見終えた時には十分な満足感を得られるのではないかと思う。

しかし、シーズン1全8話を見終わった自分が思わず漏らしてしまった感想の言葉は「全然切り良くねぇぇぇ!」であった。
いや、しかし、急いで付け加えなければならないが、上記記事を書いたコウサカXさんは必ずしも悪くはない。
本来シーズン2が予定されていたけれどキャンセルされてしまったこと、また「語り残されたことは多くある」ことについてはちゃんと述べた上で、「切りの良い地点」と書いている。
つまり、物語としては決して完結はしていないというのは大前提とした上での「切りの良い」なのである。
そして、それは自分もある程度分かってはいるつもりでいたが、それでも8話を見終わったところで「この続きないんか!」って言いたくはなった。
そういうことを踏まえた上であれば、ある程度「切りの良い」地点ではあるのは確かであり、「第1部完!・俺たちの戦いはこれからだ」と言っていいところではある。コウサカXさん、決して嘘はついていない。
この記事の後半で、8話の内容はネタバレ込みで触れたいと思う。


まあでも、「全然切り良くねぇぇぇ!」って思ったのは、そこまでが面白かったからなのは間違いない。「早く続き見たい」って思いながら各話見ていたので。


クロエが演じる、主人公のフリン・フィッシャーは、生まれ育った田舎町で3Dプリンター・ファブの店員をしている。彼女には、病気で寝たきりになっている母と、元海兵隊員の兄・バートンがいる。
バートンは定職に就かず、幼なじみであり共に海兵隊で戦った友人たちと、VRゲームで小銭稼ぎをしている。
フリンは、そんな兄のことをよく思ってはいないのだが、彼女はゲーマーとしては凄腕で、時々兄に頼まれてゲームをしているし、なんだかんだ言いながら自身もゲームを楽しんではいる。
2032年パートでは、このフリンとバートンの兄妹が主人公となる。
バートンはピンチにおいては頼りになるが、自分1人で勝手に物事を決めていくところがあり、その点でフリンとはしばしば喧嘩になる。が、フリンのゲームの腕前を誰よりも買っており、また彼の強引な行動は妹を思ってのことでもある。
フリンもバートンに悪気がないことは分かっているのだが、しかし、度々振り回される羽目になるのには辟易している。
そんなある日、バートンは、謎の会社から新型ゲームのテストプレイの依頼を受ける。他のVRゲームとは異なり、VRゴーグルやグローブではなく、ヘッドセットを用いる。バートンのアバターを使ったフリンの腕前を見込んでの依頼だ、とバートンはいって、フリンにそのテストプレイをさせる。
果たして、そのヘッドセットを装着したフリンの目の前に出現したのは、未来のロンドンだった。フリンは、声の指示に従いながら、パーティに潜入しその中の女性を誘い出す(中身はフリンだが外見はバートン)。
ログアウトして戻ってきたフリンは、あまりのリアリティに興奮を隠せない。


(作中であまり明示的に言われてはいないが)フリンは、生まれてこの方、町から離れたことがない。だからこそ、この新しいゲーム(実際にはゲームではないのだが、それは後述)による「脱出」にことのほか惹かれてしまったのではないかと思われる。
これは推測だが、フリンはその気になれば、町の外へ進学なりなんなりすることのできる能力はあったのではないだろうか。しかし、母親の世話などがあってそれが難しかったのではないか*2。あるいは、彼女が中学以来ずっと引きずっている片思いのせいかもしれない。バートンが軍役により町の外に出たことがあることについて、フリンは喧嘩のさいに少し口走ったりもしている。
とはいえ、この作品は、単純にフリンのそうした「脱出」をかなえる話ではないが、一方で、この田舎町の中のどうしようもない人間関係の狭さみたいなものを描いていく。


さて、フリンがこの「ゲーム」で行った未来のロンドンだが、実はゲームの世界ではなく、本当の未来のロンドンとなっている。
ネタバレ込みで、このあたりの設定を要約すると以下のようになる。
フリンのいる2032年からおよそ70年後、2100年では、過去の世界に干渉する技術が実現している。正確に言えば、干渉することによって分岐した世界であり、これをスタブと呼ぶ。スタブとは情報だけがやりとりされていて、実体がタイムトラベルするわけではない。
2100年の世界にフリンが訪れるとき、ペリフェラルと呼ばれる義体を操作している。
なお、バートンの姿をしたペリフェラルは破壊されてしまったので、その後は、フリンの姿をしたペリフェラルが用いられるようになる。
最初、フリンに指示を出していたのは、アリータという女性で、「リサーチ研究所」なる施設に忍び込む手伝いをさせられていた。
その後、再度2100年のロンドンを訪れたフリンの前に現れたのは、ウィルフという男性で、彼から、アリータが失踪したのでその行方を捜す手伝いをしてほしいと言われる。
2100年ロンドンパートは、フリンとウィルフのコンビが主人公となる。
当初、フリンはウィルフに対して不信感を抱いているが、次第に惹かれていくという筋になっているが、そこまでロマンス描写があるわけではない。
2032年パートと2100年パートが交互に進んでいくことにはなるが、5話くらいまで2100年パートの方にはあまり動きはない(少しずつ世界観の設定が明らかにはなっていくが)。


フリンに侵入された「リサーチ研究所」では、フリンを抹殺することを決め、フリンのいるスタブへの介入を始める。
フィッシャー家は、謎の傭兵部隊に急襲されるが、この時は、バートンが仲間とともに迎撃することに成功する。
2032年パートは、ほぼ現代なのだけど、しかしやっぱり若干の近未来で、バートンたちは迎撃にあたりドローンを展開し、各自の身体に埋め込まれたハプティックシステムを用いて、視界を共有したりしながら、迎撃作戦を実施している。
また、バートンの友人で、ともに海兵隊として戦争に行ったが、その際に片腕と両脚を失ってしまったコナーという登場人物が出てくるのだが、彼の乗っているバイクが近未来アイテムでかっこいい。三輪バイクのようなのだが、分離して、電動車椅子にもなる。
モビリティといえば、フリンが乗っている自転車も、ちょっと近未来っぽい。
この町は、コーベル・ピケットという男が牛耳っている。麻薬製造をしており、フリンも母親のための鎮痛剤をピケットの手下から買っている(だからこそ金がいるのであり、バートンは新型ゲームのテストプレイという依頼に飛びついたのである)。
ピケットは、元々自動車修理工場をやっていたのだが、明らかにヒャッハーな見た目のならず者たちもまとめて皆殺しして、町の支配者になっていった。
フィッシャー兄妹暗殺依頼は、ピケットのもとにも送られる。が、このことは2100年からフリンに伝えられ、バートンがピケットを逆買収する。とはいえ、これによりピケットは、フィッシャー兄妹が何らかの大金を得ていることを知る。
2032年と2100年は情報しかやりとりできないがしかし、未来の技術を送り込むことはできる。ウィルフは、フリンの信用を得るために、母親の病気の特効薬の処方箋を送る。あるいは、リサーチ研究所は、刺客に対して透明化技術やショッックガンを送り込んでいる。
保安官代理のトミー(彼はバートンの同級生であり、フリンの片思いの相手でもあるが、別の女性と婚約している)は、透明化されたバンや、ピケットに金を渡すバートンを目撃し、この町で何かが起きていることを察知するも、その正体を突き止められない。
トミーは、非常に純粋な正義感をもつ青年なのだが、それゆえに、バートンは絶対に彼に秘密を伝えないので、蚊帳の外に置かれ続ける。
フリンは、手足の痙攣に悩まされるようになる。ついに昏倒してしまい、トミーの婚約者でもある医者のディーディーに診てもらったところ、細菌に感染していたことが分かる。
コーベル・ピケットが全てを支配している町で、人間関係自体もわりと狭い。上述のフィッシャー兄妹とトミー、ディーディーは互いに友人同士でもある。また、フリンの親友であるビリー・アンの結婚相手は、ピケットの甥だったりする。


一方の2100年の方だが
ジャックポット」と呼ばれる一連の災厄(複数の災厄の連鎖)により、人口が激減している世界で、「リサーチ研究所」「警視庁」「クレプト」という3つの勢力の均衡によって秩序が保たれている。
ウィルフは、クレプトのボス*3であるズボフに雇われて、アニータを探している。
まあ、クレプトというのはマフィアみたいな組織っぽい。
アニータは、リサーチ研究所に勤務していたが、やはりリサーチ研究所の研究員である友人から、スタブについての研究を教えてもらい、スタブ研究の機密事項を盗み出し、そして失踪した。
ウィルフとアニータは、共に孤児で、ジャックポット以降の荒廃したロンドンでストリートチルドレンとして生きていたが、慈善家の夫婦の養子となり、義理の姉弟となっていた。
で、リサーチ研究所のスタブ研究の責任者が、シェリス・ヌーランド博士という人なのだが、彼女めちゃくちゃ怖い。「ふーん、そう、じゃああたしにも考えがあるわ」みたいなセリフ(が実際にあったかどうかはともかく)を平然と優雅に言い放ち、暴力的な手段をとることを厭わない。
スタブ研究というのも、スタブという分岐した世界を用いて、色々(ともすれば倫理的に問題ありそうな)実験をするということらしい(例えば、バートンやコナーたちに施されているハプティックシステム、ひいてはコナーが腕と脚を失ったきっかけは、実は、リサーチ研究所の実験によるもの。ただ、シーズン1ではそのことはまだバートンたちには伝わっていない)。


1話からずっと面白いのだが、5話からさらに面白くなる。
というのも、未来からの攻撃に対して守勢をとらされていたフィッシャー兄妹が反撃をはじめるから。直接的に攻撃してくるリサーチ研究所もそうだが、一応協力関係にあるクレプトも情報を小出しにしか教えてくれないわけで、主導権をとりかえそうとする。
そして、フリンがリサーチ研究所へ突貫すると、シェリス・ヌーランドその人が出てきて、格闘を始める。正確には、シェリス本人ではなく、シェリスのペリフェラルなのだが、フリンはこれを破壊する(でもシェリスはシェリスで物理的な暴力もかなり強い)。


また、クレプトのズボフ、リサーチ研究所のシェリスもそれぞれくせ者感がすごいのだが、6話で初登場する警視庁のエインズリー・ロービア警部補がこれまたクセが強い。
突然、ズボフのもとへ訪れるのだが、この警部補に対してはズボフもたじたじになる。
ところで、この「ロービア警部補」なのだが、ズボフが「警察の高官」と呼んでいるところがある。正直、警部補を高官と呼ぶのには違和感があったのだが、ペリフェラルの感想記事をいくつか見ていたら、ロービアを別の階級で呼んでいるのがあって*4、もしかして翻訳間違いかと思い、ググってみた。ペリフェラルの英語版Wikipediaを確認すると、ロービアはInspectorとなっている。Inspectorは、ロンドン警視庁では確かに警部補のようなのだが、アメリカの警察だと対応する階級がまちまちで、日本で言う警視・警視正である場合があるようだ。それくらいだと「高官」呼びもしっくりくるし、シェリフやズボフと対等にやりあっているのも納得がいく。まあ、軽くググった範囲の話なので、なんともいえないが。


シーズン1最終話(8話)について
8話で大きな展開というと、まずはアリータが再登場したこと
子どもの頃にアリータとウィルフの2人だけで8ヶ月隠れ住んでいたところに、再び身を隠していたのだ。
ここまでの話で既に、彼女が過激派のネオプリムと通じていたことは分かっているのだが、その動機が不明だった。
アリータは、かつて避難所生活していた何千もの人々が、感染症の拡大を防ぐという名目で、クレプトによって殺されたこと、生き残りにはインプラント処置がなされその記憶にロックがかけられていることをウィルフに告げる。
一方、ズボフのもとで、ペリフェラルを作るなどしていた雇われ技師のアッシュは、クレプトにスタブの重要機密を渡すのはまずいと考え、ズボフを裏切り、シェリスと手を結ぶ。
そして、アリータが盗み出したスタブの重要機密は、DNAデータの形になって、フリンの頭の中(つまり、フリンが感染している細菌こそがデータ)にあることを告げる(このこと自体は7話で分かっていたが、8話でシェリスもそのことを知ることになった)。
シェリスは、フリンの世界に本格的に介入し「ジャックポット」の開始を早めることで、フリンを完全に抹殺することを決める。
フリンは、シェリスのこの作戦を止めるため、コナーとロービア警部補に協力を求める。
というわけで、衝撃のラストを迎えることになる。
8話の展開はそれだけでなく、保安官代理のトミー、ピケットの甥であるジャスパーについても急展開が待っている。
というか、トミーとジャスパーは、正直バッドエンドである。
(トミーについていうと、まあ、トミーが人殺しするところは見たくなかったと思いつつ、まあしかし、悪人成敗ではあるのでそれはそれでよし。ただ、殺し損ねてしまったのがミスだったなという話なんだけど。ジャスパーは、途中で本人も後悔したままやらかしてしまうので、かわいそうではある。まあ、視聴者はあんまりジャスパーに思い入れないだろうけど。)
ところで、フリンがやったのは、コナーいうところのゲームのリセットである。フリンはスタブをさらに分岐させ、どうも別のスタブへ移動したようである。元のスタブは元のスタブであり続けるはずなので、元のスタブのトミーとジャスパーのバッドエンドは覆せないとは思うのだが、シーズン2は、分岐した新スタブでやり直す、という話になるのかなあ、と思わせるエンディングだった。
とはいえ、見終わった瞬間は、「ええ、フリン、まさかまさか、ええやっぱりそうなるの?」「え、ここで終わり? トミーとジャスパーはあれで終わり? え?」とはなった。


そもそも7話の時点で、コナーとバートンが、2100年で動かせるペリフェラルをゲットし、ロービア警部補の部下であるビアトリスから、試験を受けるという「いやあ、それ絶対最終回の1話前でやる話じゃないよね、普通前半でやる話だよね」と思ってしまう展開があったりして。あの試験シーン自体は面白かったけど、シーズン1自体が、『ペリフェラル』という物語全体からしたら序盤にすぎないのだ、ということだったんだなーと。


2032年パートの方が全般的に面白かったなあ。
2100年パートはビジュアル的に面白いところは度々あったけど。
2032年パートの方が、キャラクターたちのドラマがちゃんとあった。
本当は頼りがいのあるコナーが、軍事作戦中のミスで傷痍軍人となり、退役後は酒浸りの生活を送るようになる。が、フリンからの要望があって、バートンがコナーを再び受け入れて、しかしその一方でコナーは、自分の手足を動かすことができる2100年への移住を希求するようになる。というコナーの物語とかね。
というか、退役後、なんとなくぶらぶらしているバートンたち、というのが、日本人としては全然ピンとこない存在だし、自分は海外ドラマとかも全然見ないのでそういうところでの知識もないのでよく分からないが、なんか興味深かった。
上のあらすじで全然触れてこなかったが、6話くらいで登場する、アイルランド人の殺し屋ボブの話とかも面白かった。
既に引退したはずの殺し屋なのだけど、2100年から娘のことで脅迫されて、フィッシャー兄妹殺害依頼を受ける。で、ボブが自分を売ったかつての仲間とその家族をとりあえず皆殺しにするところから始まり、娘に電話して符牒で自分がカタギでいられなかったところを告げるところとか、そして、フリンの親友のビリー・アンがショットガンで反撃するところとか、結構見どころが色々ある。
2100年の方は、それぞれの組織やキャラクターの役割・設定みたいなところは把握できたが、シーズン1ではそれ以上のところまでは至らなかったなあ、と。
ウィルフは、第2の主人公なわけだけれど、彼の魅力みたいなものはまだ全然出てきていないなあという感じ。そもそもズボフとウィルフの関係というか、過去がぼやかされたままだから。ウィルフはティーンエイジャーくらいの時にネオプリムを殺していて、おそらくそれきっかけでズボフやクレプトとのつながりができている。ただ、ウィルフはズボフの部下ではないしクレプトのメンバーというわけではなく、しかし、ズボフから結構高額で雇ってもらっているという関係にある。ここらへん、何があるとそうなるのかが謎のままだな、と。
フリンがウィルフに惹かれていく展開も、正直、まだ腑に落ちないところがある。
ハプティックシステムの進化形である、互いの感覚や感情を同期できるシステムを使うところがあるのだけど、ハプティックシステムはそれを愛情と誤解してまう可能性があるというのが述べられていて、作中でも、フリンからウィルフへの愛情には一応エクスキューズが付けられている。とはいえ、2100年ではその技術は普通に使われているもののようだし、そのエクスキューズは、フリンが本当にウィルフに惹かれてくのを、物語的にちょっと盛り上げるためのフレーバーに過ぎないだろうから、物語的には、フリンとウィルフが恋愛関係に陥るというのは既定路線なわけだが、まだその説得力がないなあっていう。

*1:なお、クロエ・グレース・モリッツは『キック・アス』以降も多数の作品に出演している

*2:母親は自分が病気で余命幾ばくもないことを知ったとき、しかし、これでフリンが自分の人生を歩めるとワクワクした気持ちにもなったのだ、とフリンに語っている。フリン自身は必ずしもそれを苦に感じたり、鬱屈したりしていたわけではないにせよ

*3:正確にはボスじゃない

*4:どの記事のことだったか分からなくなってしまったが

ブンブンジャー1話と己の特撮歴

ブンブンジャー

ザ・戦隊って感じで楽しかったし、おもちゃすごそうw(車がたくさん出てくるし、トレーラーも)

爆上戦隊の名に違わず、ずっとテンション高めでテンポよかった

セリフのセンスも好き

 

ブルーがすごくブルーだった

ピンクが思いのほかテンションが高く、むしろレッドっぽい(逆にレッドがちょいクール)

 

ロボ戦行く前にCG空間でカーチェイスあるの楽しい

ロボ戦の特撮シーン、ミニチュアセットの中で車が動いてる!

ロボの武器がドライバーで、ギミック面白い

 

諏訪部があんまり諏訪部っぽくない感じだった?

諸星すみれは声はわかったけど、あのキャラが諸星すみれなのすごいな

 

ブンレッドの車の飛び方がガメラ飛びだった。

(ボンネットが開いて砲塔のようなものが出てきた後、向きが180度変わって、ジェット噴射して飛ぶ)



ところで、「ザ・戦隊」って感じと書いたが、果たして自分は「ザ・戦隊」なるものを云々できるほど戦隊ものを見ていただろうかとふと自己反省したので、自分の特撮歴を振り返ってみた。



   

戦隊

メタルヒーロー仮面ライダー

怪獣映画

幼少期

1988

超獣戦隊ライブマン

   

1989

高速戦隊ターボレンジャー

   

1990

地球戦隊ファイブマン

特警ウインスペクター

 

1991

鳥人戦隊ジェットマン

特救指令ソルブレイン

ゴジラvsキングギドラ

1992

恐竜戦隊ジュウレンジャー

特捜エクシードラフト

ゴジラvsモスラ

1993

 

特捜ロボ ジャンパーソン

ゴジラvsメカゴジラ

1994

 

ブルースワット

ゴジラvsスペースゴジラ

1995

 

重甲ビーファイター

ゴジラvsデストロイア

ガメラ 大怪獣空中決戦

1996

 

ビーファイターカブト

ガメラ2 レギオン襲来

モスラ

中高生

1998

   

GODZILLA

1999

   

ガメラ3 邪神覚醒

2000

未来戦隊タイムレンジャー

仮面ライダークウガ

 

2002

 

仮面ライダー龍騎

 

大人

2010

 

仮面ライダーオーズ/OOO

 

2014

   

GODZILLA ゴジラ

特命戦隊ゴーバスターズ(2012)(後追い視聴・途中まで)

   

侍戦隊シンケンジャー(2009)(後追い視聴・完走)

   

2016

 

仮面ライダーアマゾンズ

シン・ゴジラ

2019

   

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

2023

王様戦隊キングオージャー

 

ゴジラ-1.0



特に印象深い作品を太字にしている。

 

幼少期(幼稚園~小学生)の頃に見ていた作品については、実のところ、視聴体験自体あまり覚えていない。戦隊ものよりもメタルヒーローものの方が印象が強いのだが、こうして年表にしてまとめてみると一目瞭然で、メタルヒーローの方が大きくなってから見ているからのようだ。そして、戦隊ものを卒業したのが意外と早くて我ながら驚いた。何故見るのをやめたのか全く覚えていない。

年齢的に「ライブマン」を見ていたのかどうか怪しいのだが(というか幼児期健忘により記憶のない時期)、「ライブマン」という名前および見た目については見覚えがある(一つ前の「マスクマン」は全く覚えがない)。少なくとも「ライブマン」のテレビ絵本等のようなものがあったのではないか、と思われる。

ターボレンジャーファイブマンはロボットの玩具を持っていた記憶がある。(評判のよい)ジェットマンは残念ながら内容は覚えていないのだが、テーマ曲だけは今でも覚えている。ジュウレンジャーは、恐竜なのにマンモスとサーベルタイガーがいる、というのが恐竜キッズとしてツッコミどころだった。

上述の通り、戦隊ものよりメタルヒーローの方が印象に残っているのだが、特にジャンパーソンとブルースワットは印象深い。ブルースワットは幼心に衝撃的な作品だったし、自分の中にミリオタ的要素があるとするなら、原点は間違いなくこれである。

ビーファイタービーファイターカブトは一応見ていたが、ブルースワットとのギャップは埋めがたく、カブタックへの路線変更は特撮卒業にとって決定的だった。

怪獣映画については、平成ゴジラシリーズをvsキングギドラから見始めてそのまま平成ガメラシリーズへ、という感じで、毎年夏の定番映画として親に連れて行ってもらっていた。vsメカゴジラを太字にしているのは、子ども向けのガイド本みたいなのを買ってもらって、設定を読み込んでいたから。国連組織フェチ(?)なのはここから。

エメリッヒゴジラガメラ3は、親とではなく、友人と一緒に見たと思う。ガメラ3は、ブルースワットと並び、自分にとって衝撃の作品だったと思う。

ガメラ3、仮面ライダークウガ、そしてこのリストには入れていないがマトリックス、この3作品を中学生の頃に見ていて、10代の自分にとってすごく重要だった作品。

同じ時期にタイムレンジャーを見ているし、(何故かアギトは見ていないが)龍騎を見ていたりするのだけど、結局ニチアサ視聴は定着しなかった。ニチアサ特撮オタクになりそこねた感がある。

また、怪獣映画についていうと、ガメラ3があまりにも完璧すぎたのと、モスラに全然ノれなかったので、平成モスラシリーズやミレニアムシリーズを見る気にはならなかったというのがある。結局ここで怪獣映画ともいったん離れてしまい、遡って昭和シリーズを見てみるというような行動もとらなかったので、怪獣映画特撮オタクにもなりそこねた。

で、時が経ち、唐突に何故かオーズだけはリアタイで見ていた。なんでオーズだけ見てたのか全然覚えていない。

それから、ゴバスとシンケンについて、面白そうだということで後追いで視聴しはじめたんだけど、ゴバスは結局途中で見るのが止まってしまってそのまま。シンケンも一回、視聴中断していたのだけど、その後再開して完走した。

(というか、タイム、シンケン、ゴバス、龍騎、オーズってどれも小林靖子っすね。シンケンとゴバスをチョイスしたのは、それが影響してたかも。でも、オーズ視聴時期に自分がそれを意識していたかとはあんまり思えないので、やっぱりなんでオーズだけ見てたかが謎。そして今、小林靖子Wikipediaを見ているんだけど、逆になんで電王を見ていないのかも謎だな)

ギャレゴジ、シンゴジ、ゴジマイ、アマゾンズ、キングオについては、ここらへんは、どちらかといえば(あるいは明確に)大人向け作品なので、普通にターゲット層として見てた、という感じではある。



ブンブンの話に戻ると、

スーツデザインは圧倒的にキングオージャーの方が好き

しかし、これについていうと、ブルースワットをはじめとするメタルヒーロー育ちなので、キングオージャーの、胸部装甲があるというポイントがめちゃくちゃでかい。

戦隊ものの全身タイツ的なスーツは、減点対象ではないが、積極的に好きでもない、くらいの感じである。

ブンブンジャーはくわえて、異形頭っぽいところは、初見の印象はよくなかった。まあ、1話の時点ですでに見慣れてきてはいたので、そこまでネガティブではないが。

ブンブンジャーは、ロボットに乗り込むシークエンスがかっこよかった。

キングオージャーはこのあたりが割とあっさりしていたわけで、そのあたり、玩具売る気ないだろ感につながっていたのかなと思うし、戦隊もの特有のワクワク感はブンブンジャーの方があるよなと思う。

(その点、ゴッドタランチュラからタランチュラナイトへの変身はとてもかっこよかったと思うのだが、振り返ってみると、登場少なかったな……)

もっともコクピットのデザインについて、個人的な好みとしては、やっぱりキングオージャーに分がある。マスタースレイブシステムだもの。

ただ、ブンブンジャーのロボットは、合体の際に、自動車の効果音(エンジン音やバックブザー)が鳴るところは結構好き

EPISODE 2053 SEASON2「その手を取って、星に掲げて」

EPISODE 2053 SEASON2の最終章となるシナリオ
ナナシスEPISODE2053 SEASON2・EPISODE Roots. SEASON2 - プリズムの煌めきの向こう側への続きということになるが、EPISODE Roots.ともつながっている。
というか、アリナ・ライストという新キャラが登場したのだが、これが、EPISODE Roots.のハヤオンニなのである。
そして、なんと、アリナ・ライストのデビュー曲が、浅倉大介の作曲によるものだった
(ところで、作詞の裕野は、高垣彩陽の妹らしい。ググってたら「Along the way」もこの人が作詞だということに気付いた)。


エピソードについて
Asterlineは「誰かの背中を押す」という企画の配信をするようになる。
そんな中で、再びTierライブへの出演オファーがある。以前は、RiPoPと初戦で当たって敗退した奴。
今度は、御園尾グループのショッピングモールでの企画
(ところで、御園尾グループの説明として、かつて財閥だった、とシオネちゃんが述べていた。御園尾コンツェルン解体されてたのか?! あの世界、御園尾だけでなく久遠寺やら滑川やらと財閥があるが、マンガ・アニメあるあるとしてあまり考えていなかったが)
今回のライブにはRiPoPは出演しないが、OFF Whiteという地下アイドルが有力と見なされているという。


OFF WhiteのリーダーのアリナとRiPoPのカレンちゃんがSNSでレスバしていて、その箇所をシオネとマイが読むシーンがあるのだが……
「恋渕カレン(朝凪シオネ)」と表記されて、シオネちゃんがカレンちゃんのモノマネをしながらシオネちゃんのポストを読み上げており、そのモノマネのクオリティが高くて爆笑した。「はあ~」はマジで区別つかないww
ちゃんと、シオネちゃんがカレンちゃんのモノマネしてる感がでていて、大変よかった。
あと、マイちゃんのミオリちゃんモノマネも似てるw


さて、新キャラであるアリナだが、既に上の方でハヤオンニであると書いてしまったが、性格や言動がハヤオンニと異なるので、最初は「こいつ、ほんとにハヤオンニ、なのか?」と疑いながら見てしまっていたw 顔と声は確かにハヤオンニなので「もしかして双子の妹とかじゃないだろうな」とか思うくらい。
終盤になって、Roots.エピソードでのシーンが回想シーンとして流れてくるので、ハヤオンニと確定した。
じゃあ、ハヤオンニとアリナがなぜこんな言動が違うのか、というのは、他の支配人が色々ポストしたりしていた。
あと、たまたま、ナナシス感想会のスペースを聞けたので、それを聞いたりしてた。
まあおそらく、シヨンの影響なんだろな、と。


Roots.エピソードとAsterlineエピソードの間に、どれくらいの時間があいたのかははっきりしないが(Roots.エピが先だと思うが、並行して走ってる可能性もなくはない?)、今後、OFF Whiteのアリナをシヨンが見たときどう反応するのか
Roots.は、ただでさえ、ユウとアイという爆弾抱えてるのにーw 
それにしても2053は、キャラ間の矢印がすごいというか、キャラ相関図の描き甲斐がありそうというか
キャラクターの人数が少ない分、そのあたり色々組み立てている感じがする。


Asterlineの客層が濃い
っていうか、なんなのこのオタク描写は……!
OFF Whiteのオタクもそうだが、なんだこの絶妙な塩梅のオタク描写


OFF Whiteの他のメンバーは、ネームドキャラ化しないのだろうか
結局、TierライブではAsterlineが勝利することになるのだが、負けたOFF Whiteの方はわりとあっさりしている上、カレンちゃんにもう一度吹っ掛けたらいい感じに燃えるんじゃない、みたいなことを言ってたりして、なかなかいい性格をしている奴がいるw
そもそもOFF White、一人だけ立ち絵・CVあり、ほかのメンバーは名前すらないモブキャラ状態なんだけど、今後、どういう進め方をするんだろうか。
アイドルものの作品で、こういうユニットで今までなかったと思うが。


ところで、さっきナナシス感想会スペースに触れたが、その中で、アリナがいつ「かすかべぇ(いちのせぇ)」って言い出すかと思った、みたいなこといわれて、「なるほど!w」って思った。


楽曲についていうと、浅倉大介すげーとは思うものの、10代・20代にちゃんと刺さるのだろうか、その人選は、というようなことも思ってしまった。
個人的には、kzとかヒゲドライバーとか5u5hiとか提供とか、そういうコンポーザーの起用にナナシスっぽさを感じているので