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プリズムの煌めきの向こう側へ

アイマスとかアニメとか声優とかのことを書く、豚になってしまった人間の記録用紙

EPISODE.4U感想

ナナシスの新エピソードがすごくよかったという話

ライバルキャラである、ガールズバンド4Uのエピソード

 

ナナシスの世界観の核となっているのは、「セブンスシスターズという伝説のアイドルが解散して2年後」ということだと思う

かつて憧れとなっていた対象が今はいない世界で、どうやってもう一度憧れの対象を作るのか、とでも言おうか。

ナナシスには何十人ものキャラがいるので、セブンスとは関係をもってないキャラの方が多いけれど、それでもやはり何人か、セブンスに憧れてアイドルの道へ、というキャラがいる。

ナナスタのアイドルたちが、セブンスからの影響をおおむねプラスに受け取っているとすると*1、4Uはそれに対するネガポジの関係にあるといえるかもしれない。

性格設定としても、777シスターズを始めとするナナスタアイドルが、まあ色々と性格に癖があったりはするものの、基本的に「いい子」たちであるのに対して、4Uのウメとエモコはやたらと攻撃的である。これは、ライバルキャラだから、敵対的な性格設定にしたとも言えるのだけど、「セブンスシスターズの解散から2年」という世界観の主軸に対して、ナナスタと4Uという対照的な2つの勢力が配置されていることのあらわれとも捉えられる気がする。



4Uは、ギターボーカルのウメ、ベースのエモコ、ドラムのヒナの3人組ガールズバンド

ウメはやたらとアイドルを嫌悪し、ナナスタに対して敵対する

エモコはナチュラルに口が悪く、ナナスタに対してはもちろん、メンバーに対しても容赦ない

ヒナだけは唯一、人当たりのよい性格をしていて、ナナスタに対しても友好的

4Uとナナスタはしばし対立することになり、ウメがアイドル、特に七咲ニコルを強く嫌っていることが分かってくる

ネタバレしてしまうと

中学時代のウメは引っ込み思案で友だちもいなくひとりぼっちだったが、ひょんなことからエモコと話すようになり、そして、エモコと立ち寄った楽器店でセブンスシスターズのPVを見かける。それがウメにとって運命の出会いとなり、たちまちセブンスの大ファンとなっていく。当時、セブンスは人気絶頂のアイドルだったので、クラスメイトともセブンスの話題で話せるようになるが、それもつかの間。セブンスが解散することで、ウメは自分が再び元に戻ってしまったと感じる。

アイドルは幻にすぎない。そんなアイドルに費やした時間は無価値だった。永遠に価値のある音楽をやることで、アイドルへの復讐を遂げる。そんなふうにウメは考えるようになり、エモコとバンドを始める。

高校に入って、さらにヒナが加わり、4Uは人気のバンドとなるが、ナナスタのアイドルたちが少しずつ活動を広げ始めたのを見て、ウメのアイドルやセブンスに対する恨みがナナスタのアイドルへと向かってしまう。

ウメのナナスタに対する言動は、客観的に見てただの「八つ当たり」でしかないし、「アイドルは幻」というのも被害妄想の類ではあるのだけれど、ウメにとってどれだけ切実な存在であったのか、ということは察するに余りある。

4Uの音楽は、ウメの目論見どおり高く評価されているけれど、「八つ当たり」的な言動ばかりになってしまっては、ウメにとっても必ずしもいい状態ではない。エモコもヒナもそれは分かってはいるけれど、なまじウメの気持ちを知っているがゆえに彼女を止めることができないでいる。

 

結果的に、4Uと777シスターズの対バンのステージ上で色々あって、「アイドルが嫌い」「アイドルを消し去りたい」ではなく「自分のやってる音楽が好き」「4Uメンバーと一緒にやりたい」と、ウメのスタンスが変わる。

最後に、コニーさんが冗談めかしてアイドルにならないかと話をふるのだが、ウメはそれを断る。

最初から4Uは、「アイドルではない」存在としてゲーム中に登場していた。とはいえ、2015年現在のアイドル隆盛期を生きる自分からすれば、女子高生のガールズバンドだって「アイドル」みたいなものと捉えることもできて、ナナシスの世界において「アイドル」と「アイドルでないもの」というのはどうなっているのだろうと思っていた。

しかし、このエピソードによって、ナナシスの世界においてどうのこうのというより、彼女たち4Uが「アイドルではない」理由が得心できた。

また、繰り返しになるけれど、ナナスタと4Uは、「セブンス解散から2年」という世界観に対してネガポジの関係になっており、ナナスタがアイドルであるならば、その対称的存在である4Uはアイドルではないのである。

 

ところで、「アイドルではない」4Uの具体的な形態がロックバンドになっているのは、アイドルとロックバンドというのは正反対な存在だよね、という通俗的なイメージによるところだろうけど*2、やっぱり、ロックなアイドル多田李衣菜がいるだろって言いたくなるw

「はあ? ロックなアイドル? そんなの矛盾してるじゃない!」

「あなたがロックを名乗ろうが何の興味もありませんけど、ギター1つろくに弾けないのでは口先だけの虫けらみたいなものですね」

「ギターは練習中なだけだし……ロックだって思えばアイドルだってロックだっていうか……魂だよ魂!」

4Uと*の対バン見たいなw みくにゃんはエモコに言い返しそうだし。ウメのギターに見惚れるりーなと、りーなのエアギターに不覚にも悪くないって思ってしまうウメとか

そういえば、*は2人で作詞してたけど、4Uもウメとエモコの2人で作詞してんだよなー、してんだよなー



閑話休題

自分は4Uのメンバーが好きで、このメンバーで音楽をやりたいのだと決意を新たにするウメを見て、思わず「4U、尊い」と

とにかく口が悪くて、ウメのことも「キャンキャン娘」や「地味子」と呼んでdisりまくってるのに、ナナスタとの対バンステージでウメの目からハイライトが消えてしまった時に、泣きそうな表情になってだまってしまうエモコとか

ウメとエモコの音楽が誰よりも好きで、だからこそ、ウメに「嫌い」ではなく「好き」で音楽をやってほしくて、4U解散を口にするヒナとか

4Uは尊い、とそう言いたい。

しかし、実は最近、自分はこういうことを言った。

 これは完全に、自分個人の勝手なこだわりであって、オタク世間一般で使われるところの「尊い」はどんな使われ方されてても構わないんだけど、自分の中では、尊いという言葉と『アイカツ!』のソレイユ(いちご、あおい、蘭)が分かちがたく結びついている

125話のソレイユも、「このメンバーで続けていくのが夢なんだ」って言っていて、4Uの「このメンバーでやりたい」と繋がらないこともない。

でも、少なくとも125話のソレイユとここでの4Uの「このメンバーで続ける」にのせられている思いや文脈は全く違う。125話のソレイユはもう押しも押される超人気アイドルで、だから3人一緒で活動するのが難しくなっている。それでもなお3人での活動をしたい、と言っている。

それに対して、4Uは、まさに始まりの時、スタートする決意として言っている。

今のナナシスのよさの1つに、4Uに限らず、みんなスタートラインに立っているという初々しさがあり、それこそ5月に1stライブも控えていて、それが4Uのエピソードにもあったなあと。

4Uには4Uのための4Uを言いあらわす形容詞を探したい



それにしても、エモコよい

鰐淵エモコの、あの淡々とした口調で「消滅してくれませんか」とか言ってくるの好きなんだけど、ウメのことすごく好きなのもいい。

4Uの話は、エモコ視点でもぜひ見てみたい

でも、エモコ視点でってなると、エモコって結局のところ、どういう子なんだろうかということが気になってくる。

あのエピソードを読むと、エモコもエモコで友人がいなくて、自分の心を守るための武装としての毒舌、というようなことも考えたくなる。

ウメに対して、昔の呼ばれ方である「地味子」をあえて言ってくるのとか、遠回しなツンデレというか何というか

エモコはウメのこと痛い子呼ばわりしてたけど、人類が消滅したら静かになるのにとか言っちゃうお前も十分に痛いからなって言い返したくなる

毒舌というか、そういう方向の厨二病っぽいよなと思わせるところはある。

ただ、一方でエモコは斜に構えた感じなのかといえばそうではなくて、花を愛でていたり、褒めるところは素直に褒めていたりししていて、あの毒舌も、本当に素で思ったことをそのまま口に出しているだけなのでは、と思わせるところもある。

そういえば、ウメは表向きぶりっこキャラを作っているわけだけれど、サワラねーちゃんか、あれが案外一番素なのかもよ、と言っていたりしているので、エモコのあれもキャラづくりと思わせておいての素、という可能性もある。

そういういくつかの可能性があると思うと、エモコ視点って難しいなあと。

 

 

ここまで何度となく「セブンスシスターズが解散してから2年後」が世界観の核になっていると繰り返してきたが、それでは肝心のセブンスは、Episode.4Uではどう描かれているのか。

つまり、コニーさんは一体何を考えているのか、というのも気になるところで、これは今後へとつながっていくところかなと思う。

ウメの件は、コニーさんの不始末という面もある。いや、アイドルが自分たちの解散後のファンのメンタルまで面倒みる義理はもちろんないのだけど、それはそれとして、コニーさんとしたら当然思うところはあるはず。

何故セブンスは解散したのか、そして何故2年後に七咲ニコルは六咲コニーとなってナナスタのジャーマネとなったのか。コニーさんはナナスタで一体どういうアイドルを作り上げたいのか。

これらのことはまだ明かされていないし、いつか明かされるかどうかも分からない。

ナナシスの今の魅力の1つとして、スタート地点にいることがあるというのはさっき書いた。しかし、その一方で、セブンスシスターズという既にゴールしたアイドルがいる。

もしコニーさんが、何かやり直しを図っているのだとしたら、セブンスにはできなくてナナスタアイドルならできること、みたいなのがあるはずで、そしてウメの件は、セブンスにはできなかったことの1つであるはず。ある意味自分の不始末ではあるものの、あくまでもナナスタのアイドルを4Uとぶつけたコニーさんは痛い何を考えていたのか、気になる。

ただまあ、コニーさんは、セブンスでやれなかったこと、やり残したことを次に託すみたいな性格には全然見えないから、「やり直し」というのは、自分で言っておいてなんだけど、あまりピンとこないが。

 

Episode.4Uはその名の通り、4Uが主人公なわけだけれど、ナナスタメンバーとして777シスターズも出てくる。

やっぱり、シィちゃんが有能w

モモカにしろムスビにしろ、みんなそれぞれのキャラがはっきりしてきて、あの会議シーンは特によかった。サワラねーちゃんも。

それぞれのキャラをどう使えばいいのか、というのがよく分かるというか。

そういう中で、個人的には、シズカだけはいまだにやっぱりよく分からない。

エモコがナナスタに来たときに、モモカと共に、さっぱり会話になっていない応答をするというシーンはあれど、全般的にセリフ数が少なくて。ナナスタのなかでどういうポジションにおさまったのかいまいちよくわからない。単に浮いてるだけのようにも見えてしまう。特に、会議のシーンでいまいち発言がないのが気になる。

カジカも会議で発言が少ないけど、カジカは「シィちゃんがそう言うなら」っていうポジションだから。

あと、サンボンリボンの衣装とチア衣装の立ち絵かわいかった。

 

エモコは、なんでバンド組む前にベースやってたんだろうなー

ファーブもベースやってるけど

バンドやらずに1人で楽器弾くなら、ベースよりギターに手を出す方が普通な気がして

自分も以前ベースをやっていたことあるので、1人でベース弾くのもそれはそれで楽しいというのは分かるけど、だとしてもベース始めたきっかけはバンド始めたからで、その前はギターやってたから。

*1:「おおむね」としたのは、例外として、シサラさんという存在がいるからで、あれもナナシスならではの面白い話だった

*2:企画的にはもっと単純に、ガールズバンドも出したいよねーくらいのところから始まっただけかもしれないけど