ナナシス関係で色々あったのでメモ
ユニット新曲
WN4の新曲ラバ×ラバと、NI+CORAの新曲You Can't Winがそれぞれ配信された。
個人的な感想としては、
どちらの曲も最初に聞いた時は「うーん」という感じだったが、一方で「これ、何回か聞いたら好きになりそうだな」という印象も抱いており、それは実際にそうだった。
「うーん」と思ったのは、元々ナナシス曲のキャッチーでなおかつとがってる感じがちょっと弱まってるような気がしたからだけど、それは単に、曲調のバラエティを増やせば、初期曲とは違う曲調も出てくるから、自分の感性に最初からひっかかる曲ばかりではなくなるよね、という話でしかないと思う。
特に、WN4とNI+CORAは新曲含めた3曲全てが、方向性の違う曲であって、最初の曲の印象を引きずっていると「あれ?」と思うところは出てくる。しかし、それでいてちゃんとユニットとしては合っているので、このディレクションはなかなかすごい。
ラバラバは、サビのメロディがよくて、頭にしっかり残る。
また、WN4のこれまでの曲からの流れを引き継いだ歌詞になっているのもよい。PRIZM♪RIZM→SAKURA→ラバ×ラバで、精神年齢が成長していっているのが分かる。
You Can't Winは、わりと分かりやすくイマドキというかアイドルにありそうな曲かなーという感じしてる。それゆえに、オモチを初めて聞いた時と比べて、最初に聞いた時の衝撃も弱まるのだけど、まあでも、間奏であんなにごりごり音だされて、さらにギターソロまでぶちこまれてきて、まあしゃーない、これは好きになるな、みたいな曲w
セクシーボイスや「ドキューン」やら声ネタが入ってるのは、NI+CORAの伝統芸かもしれないw
2ndアルバム発表とLINE LIVE
4/21(木)に、2ndアルバムの詳細発表と、LINE LIVEを使った記念特番が行われた。
2ndアルバムについては
やはり、ライブ音源収録が大きい。
普段、同じ曲の別音源とかそれほど興味ないのだが(アイマスPのくせに)、今回はやはり、4Uのことがあるので、チェックせざるをえない!
トリトリが3バージョンあるというのもなんかすごい。でもまあ、まゆしぃの歌も聞きたいよなー。
それから、ナナシスでは初のソロ曲となる、春日部ハル「またあした」
これは、アルバムのコンセプト曲ということらしいが、
さらに特番でのだーみな発言によれば、SATSUKI- UPDATE作詞作曲によるアコースティック曲だという
SATSUKI-UPDATEというのは、その正体は秘されている、ナナシス専属の作詞家で
現実世界には、茂木総監督が作詞しているようなのだが、
作中世界的には、羽生田ミトのペンネームなのではないか、ともっぱら推測されている。
SATSUKIは今まで作詞としかクレジットされてこなかったが、作曲ということは、茂木が作曲するということと、ミトが作曲するということの二重の意味が発生してくる。
その上、これはアルバムのコンセプト曲としてハルが歌うということで、この曲の背景にどのような物語があったのかが気になるところである。
そういえば、茂木、今回のコメントでのクレジットが「原作・総監督・総合音楽プロデューサー」とかになっていた気がする。
特番については
ナナシス初の単独番組だったわけで、それだけで嬉しい。
だーみなとゆっきーのやりとりも、初々しくてかわいかった。特に、ゆっきーの、何か思いが先に出て、言動がうまく付いてこない感じ。それに対する、だーみなのまったりした反応。
もっとやってほしい!
他のキャストのも見たい!
個人的には最近ナナシス声優の中では、道井、藤田、黒瀬推しなので、SiSH、Le☆S☆Ca、セブンス(前田、黒瀬あたりで)とか
ムスビエピとナナシス
4/21(木)はナナシスの更新日で、新しいエピソードも配信された。
ムスビを主役とした「ワン・ステップ・フォワード」である。
アイドルとは何だろうか。
アイドルは、こういうものだとはっきりと決まっているカテゴリーではないから、「アイドルとは何か」という自己言及を発生させやすいものだと思うが、ナナシスは特にそいう傾向があるかと思う。
インタビューによれば、ナナシスは最初からアイドルものだったわけではなく、茂木総監督のやりたいテーマを具体化させる上で、アイドルという題材が選ばれた、というものらしい。だから、アイドルを描くことが目的ではなくて、アイドルを通して他のテーマを描こうとしているのだ、と言われている。
そしてそれは作中にも反映されていて、「アイドルはアイドルでなくてもいい」という言葉が使われることになる。
だからこそ、「アイドルとは何か」ということはナナシスにおいて問われることになるだろう。
そもそも企画として、何故アイドルという題材でなければいけなかったのか。
そして、作中のキャラクターたちも、何故アイドルなのか。
何しろ作品の舞台となっている2034年は、アイドル氷河時代だ。音楽や芸能の道に進みたいのであれば、4UやKARAKURIのような道もある。直接登場してはいないが、グラビアアイドルもいるようだ。
そういう状況の中で、何故ナナスタでアイドルをやるのか、と自問せざるをえない状況は何度もあるだろう。
そしてもう一つ、「アイドルはアイドルでなくてもいい」という時、一つ目の「アイドル」と二つ目の「アイドル」は意味が違っている。二つ目のアイドルは、手段としての「アイドル」。きれいな衣装を着て歌って踊るアイドルのことで、一つ目のアイドルは、目的としての「アイドル」。それは、ナナシスという企画において描かれるべきテーマのことであり、キャラクターにおいては「どう生きたいか」という「生き方」のことだろう。
それはやっぱり、10代の女の子(あるいは男の子)たちを主人公にしたときに、中心的になるテーマだと思う。
アイドルものは、そういうテーマと相性がいいはずで、アイマスだって、各キャラクターはそれぞれどう生きたいかという目的のためにアイドルという手段を使っていた(天海春香というアイドルが特別なのは、彼女はその目的と手段が限りなく近いから)。アイカツ!は直接はそういうこと言わないけど、そういう面はあるし、少年ハリウッドも生き方の話だなあと思う。
「ワン・ステップ・フォワード」は、ムスビがそういう問いにぶつかる話。
確かに彼女は、スカウトされ、ハルに請われてアイドルを始めたのであって、そこまで内的な動機があるわけじゃない。ハルと出会って、家や学校で求められていた役割から解放されたから、ハルのいるナナスタにいるのであって。
ムスビがその問いにぶつかる、という点もこの話のよいところなのだけど、今回のエピソードの面白いところは、ロナが出てきているところ。
今回のEPISODE2.5は、ナンバリング順と公開順が一致していなくて、そのズレが面白いなと思っていたのだけど、そこを活かした演出になっている。
ロナのエピソードは、ナンバリングではムスビのエピソードのあとにあたるが、既に一ヶ月程前に公開されている。
ロナのエピソードの中でのロナのセリフを考えると、時系列的にもムスビ→ロナとなっていると考えられる。
公開順:ロナ→ムスビ
ナンバリング:ムスビ→ロナ
時系列:ムスビ→ロナ
ムスビのエピソードにおいては、ロナだけがムスビの悩みに気付く。ロナはそういう子だから、とも言えるが、ロナのエピソードを見ているので、ロナも同じ時期に似たような悩みを抱えていたからこそではないかと考えられる。
そして、ムスビのエピソードが、ロナのエピソードのきっかけとなっていたということが分かる。
時系列シャッフルによって、このキャラクター同士の繋がりがうまく演出されてる
「アイドルじゃなくていい」という言葉は、ロナにとっては、セブンスのようなアイドルじゃなくていい、ということでもあるんだろう。
ムスビのエピソードでは、ロナが、EPISODE1の頃の自分のことについても言及していて、EPISODE1ともつながって物語が動いているのもいい。
それから、「アイドルじゃなくてもいい」というと、我々はすでにリシュリエピソードを見てる。リシュリは、一時的とはいえアイドルをやめて別の道に進んだんだから、あのエピソードはやっぱり結構革新的だし、核心的なんだろうなー。