『Landreaall』23巻、というか24巻の最初の数話まで読んだ
何故そこまで、というと、無料で読める範囲がここまでだったから、という身も蓋もない話だが
2002年から連載が始まっていて、既に40巻超えのマンガなので、何を今更という感じなのだが、つい最近紹介記事を見るまで作品名すら知らなかった。
とりあえず無料試し読みとかで読めるとこまで読んでみるかと思ったら、思いのほか無料で読める範囲が長く、そしてめちゃくちゃ面白くて読み始めたら止まらなかった
ロビンのお父さんを探すという、脇筋だと思われた話が、こうもメインプロットにつながっていくとは思いもよらなかった
というような感じで、話の進め方というか、前の方に少し出ていたものを、少し置いてから一気に膨らませたり、別のつなぎ方をしたりとか、そういうのがとてもうまくて、それが面白いんだけど
主人公であるDX(だけでなく他の登場人物もそうなんだが)がよくて。
彼は、他の登場人物たちからも、そして読者からも、どこか掴みがたい性格をしているのだけど、彼の言動や人間関係の距離の取り方には、冒頭の火竜編での(ちょっと特殊な)失恋が尾を引いていて、それは彼に大人びた雰囲気を帯びさせてはいるものの、でもその引きずり方は紛れもなく17歳という若さによるものでもあるんだよな、と。DXは、アカデミーですごい人間と一目置かれていて、実際彼の様々な行動はすごいものではあるのだけど、その行動原理の根本に世間ずれしていない少年としてのそれがあるな、と感じさせるのが魅力的だと思う。
世界観の設定が少しずつ少しずつ明らかになっていく、その情報の開示の仕方も巧みだなと思うんだけど
王国ではあるのだけど、前王が殺されて以来王位が空位のまま。王殺し自体は「革命」と称されていて、王を殺したDXの父は英雄扱いになっている。なんだけど、王制自体は維持されていて、DXは王位継承権を持っている。
真祖の血筋を重要視する極右王党派から、王制の打破を目指す反王制派までいる中で、DXは「王とは」を考えていくことになる。
長い話なのであらすじを書いたりはしないが
エカリープ/火竜編
学園-アカデミー-編 ないし聖名編
ウルファネア編
アカデミー騎士団編
夏期休暇編
女神杯 / 不在の王女-アブセント・プリンセス-編
クレッサール編 ←イマココ