プリズムの煌めきの向こう側へ

二次元アイドル・アニメ・声優あたりの話題中心で、主に備忘用のメモ

エビストサ終について

はじめに

エビストこと8beat Story♪が、6月28日の深夜にサ終(公式には「ゲーム配信停止」)した。
2024年5月14日に8周年記念イラストが公開され、同16日には、6月28日23:59のゲーム配信停止が予告されていた。
もっとも、ここ最近は大きな動きがほとんど止まっていたため、この予告を見た時に大きな驚きはなかった。8周年という節目まではなんとか維持してくれたことに、むしろ感謝したくらいである。
正直な話をすると、自分自身、長いことログインしていなかったし、動きを全然追えていなかった。例えば、ゲーム内ストーリーの更新は22年以降止まっていたはずだが、声優による配信番組は時々やっていたはずで、しかし、そうした動きをもう追えていなかったのである。
そういうわけで、配信停止の予告があってからの1ヶ月半ほどもエビストのことはほとんど意識していなかった。
そういう奴なので、あまり大したことは言えないのだが、配信停止当日のことについて、記録がてらちょっと書いておこうと思う。

最後の日の朝

上述のような感じで、実をいえば、当日まで配信停止のことを全く忘れていたのだが、Xで誰かが(たぶんかきはらさんかな)、今日がエビストのサ終日だ、と言っていたのを見て、慌てて思い出したのだった。
朝の段階では、TLもわりと静かなもので、公式も何も言ってないし、そもそもアプリにも配信停止についての告知は出ておらず、「このままひっそりと終わってしまうのかなあ」と思っていた。

最後の日の夜

夜になって、若干残っていた石でわずかなガチャを回す。

渋いことで有名なエビストにしては、まあ出た方なのではw
先ほど、少しだけ名前をだしたが、かきはらさんという人がいて、最後の1ヶ月間、有志からカードイラストなどを募りながら、ゲーム内情報をできるだけ記録したアーカイブサイトを作成されている。
トップページ - エビストアーカイブ
そのかきはらさんが、ツイキャスやるといっていたので、22時くらいからちょいちょい聞いてたりしていた。かきはらさんのキャス初めて聞いたけど(というかフォローしていただけで特別交流あったわけでもないんだけど)、トーク上手くてびっくりした。
あと、途中で、エビストでも曲提供しているシン・マナヒロさんも聞きに来ていてびっくりした。なんか、かきはらさんはシンさんに認知されているらしい。かきはらさんのキャス経由で、シンさんの嘆きのポストを見に行ったりできた。っていうか、Despairのアコースティックアレンジな!

プロフィールから過去イベントの順位見れるから今のうちにスクショ撮っとけってかきはらさんが言うので、撮ったりもした。





あと、URとSRの入手カード一覧も一応スクショしておいた。
UR・SRスクショ





キャスで、コメントひろいながら展開されていた話は、わりとガチ勢なトークだったので、自分にはついていけないところもありつつ、結構楽しかった。
というか、エビストはもうガチ勢しか残っていないのでw そういう人たちの話はやはり面白い。
最後に曲をプレイしておこうと思って、1時間くらいプレイしていた。
何々やったかメモってないけど、
ボイフレ、Pain-Pain、Blessing After Cataclysm、スクールディスコ(Mother)、Count(Mother)、それゆけ乙女、Fuzzy、Keep it Thrill
でもって、しゅがび、オーバードライブ、トワエあたりはどれもやりたかったんだけど、やべー時間がねーとかいって、全部はやれなかったような気がする。
ここまで限定曲とか各属性曲とかでやってて、よし、そろそろ最後は全タイプ曲いくぞと思って、君レモ、DREAMER、BLUE MOON、サクラ涙、つよがりDecemberというエモエモセトリを作った上で、最後にやるのはやはりこれだと、ファンタジアでしめた。
もう腕がなまっていて、全然コンボとか出せなくなっていたけど、ファンタジアはなんとかフルコンもできてよかった。

終了のその時?!

で、かきはらさんのキャスに戻って、最後の時を他の人たちと共有しながら過ごしていたわけなんだが、ここからが面白い。
日付が6月29日に変わる。
一体どうなるんだ、とゲーム画面を見るが、何も変わったところがない。キャスの向こうでも、まだプレイできるぞ、という声やコメントが流れてくる。
ログボも普通にもらえた

そう、6月28日23:59に停止しなかったのである!
みんな困惑しつつもどこか「やっぱり」みたいな気持ちを隠せないでいる。
というのもエビスト運営、これまでもよく「○月頃、公開!」とか「○月下旬までに」とかいうのを破りがちだったところがあり、まさかサ終でそれはないだろうと思いつつ、やってくれたのである。
色々な予測が飛び交う。
「配信停止とは言ったがサービス終了とは言ってない」説
「本当は6月30日なのを日付間違ってしまったのではないか」説
「運営ちゃん「どうしよう~停止できないよ~」」説
「運営ちゃん実は今海外にいて、日本時間じゃない」説
そうした中「別の端末にダウンロードできた」「新規に始めた人が出てきた」というのもTLに流れてくる。
一方で「クリア回数やランキングは更新されなくなっている」というコメントも。
正直、新しくダウンロードできた、あたりで耐えられなくなってゲラゲラ笑ってた
さすがエビスト、俺たちにできないことをやってのける、そこにシビれる憧れるぅって奴である。
このアディショナルタイムはなかなか楽しかった。
気持ちをどうもっていけばいいか分からなくなってしまった勢もいたようだけど、自分としては最後に一笑いさせてもらって、朝には「このままひっそりと終わってしまうのか」と思ったのが嘘のように、いくばくか盛り上がって思い出に残った(?)のでよかったかなあと。
そうやってワイワイやっていたわけだが、結局、1:20頃にゲームはサービス終了を迎えた。
自分は気付いておらず他の人のポストを見て、再度ゲーム画面を開いてみたら表示が切り替わっていた。

エビストとは

自分がプレイしているゲームアプリを看取ったのは2度目のこととなった。
1つめは、アイコネこと「アイドルコネクト」だった
アイドルコネクトについて(ログ) - プリズムの煌めきの向こう側へ
アイコネとエビストは、実はゲームリリースが2016年の同期である。
片や3ヶ月のスピードサ終、片や8年1ヶ月+1時間のアディショナルタイム付きのサ終となった。
アイコネの時は、まさに終了するタイミングで曲プレイしてて、プレイ後のローディング中に通信エラーがでて終わったのだった。今でもある程度覚えている。
この2つのゲームは、今年で10周年を迎えるナナシスから2年遅れでリリースされ、エビストには、ナナシスでキョーコ役の吉井彩実さんが、アイコネには、ナナシスでシャオ役の森千早都さんがそれぞれ出演していたこともあって、ナナシス界隈である程度話題になっていて、自分はそれきっかけで始めた気がする。
ただ、アイコネもエビストもそれぞれ独自のファン層を獲得していったように思う(両方兼任していた層、あるいはナナシスだったり、他のアイドルゲームだったりと兼任していた層も当然いた一方で、(少なくともアイドルゲームについては)アイコネだけ、エビストだけをプレイしていた人たちがやっぱりファン層のコアメンバーにいたような印象がある)。
どちらもかなりのマイナーコンテンツではありつつも、いわゆるカルト的な人気をもっていたのではないか。
(この2つの作品のつながりとしては、アイコネのシナリオ担当者が、のちにエビストに参加した、というものもあったりする)
アイコネはゲームアプリ自体は3ヶ月で終了したわけだが、それ以降もアルバムリリースとそれに伴うリリイベ、そして、未完で終わったストーリーを完結させるべく、買い切り型のシナリオアプリが2度リリースされた。2022年に、ついに完結の日の目を見ることができたのである。
エビストはエビストで、順風満帆の8年間では決してなかった。
8年の間に3人のキャスト交代が行われている(3人とも声優を辞めることになったのが理由)。また、その歴史の前半4年間はかなりライブ数の多いコンテンツ、という印象が強かったが、2019年10月に台風によりナンバリングライブの公演延期があって、足踏みが始まる。この延期されたライブ自体は2020年1月に無事開催されるが、これは自分にとって最後のエビストライブ参加になった。
でもって、そう、2020年ということはここからコロナ禍へと突入していくことになる。自分はこの時期、完全にライブやこの手のコンテンツから離れていったので、エビストの後半4年間のことは実はあまりちゃんとは分かっていない。ただエビストは、コロナ禍を逆手にとりながら、オンラインイベント、映像ライブの方向を模索していったようだ。それは未来を舞台にしたこの作品の世界観とマッチして、ファンたちの中でも盛り上がったようだが、一方で、財政的には厳しさを増したのではないかとも思われる。
エビストは、ゲームアプリのアクティブユーザーは少なく、アプリの課金よりはむしろ、イベント物販等を主な収入源にしていたのではないかと思われる。一方、アプリ自体はこの8年間、表向きの見た目やゲームシステムは全く変わっておらず、大型アップデートとは無縁のアプリであった(一時期、AIかなで等の新機能が搭載されていたこともあったが)。アプリ側の収入が少ない代わりに、アプリのメンテナンス・新規開発費用などは抑えていたのではないかとは思われるが、それにしたって、ユーザー数の少なさから「何故エビストはまだ続いていられるのか」というのを他ならぬファン自身が常々疑問に感じ続けていた。運営会社がGMOグループ傘下であったので、その資本力もあったと思われるが、当然内情までは分からない。冒頭にも述べたが、そういう状態なので、サービス終了自体に驚きはなく、よく8年もってくれたという思いの方が強い。

最後に

そんなコンテンツであったが、何故カルト的人気があったのか。
色々な要因はあると思うのだけど、この手のアイドルものとしては珍しく、かなりSF寄りのストーリー展開をしていたのは、個人的には魅力であった。
音楽をめぐる人類とAI(アンドロイド)との戦いというのを掲げており、メインキャラクターのうちの1人は、なんと人類が敗北した歴史を改変するためにタイムトラベルしてきたアンドロイドであったりする。
敵ユニットとして登場してきたアンドロイドの2_wEi、B.A.C.もそれぞれにかなり個性の強いユニークなキャラクターであり、骨太なストーリーが展開されていた。
(2_wEiではアンドロイドでありながらもその「死」に肉薄する展開があり、B.A.C.では、類似のアイドル系アプリゲームの群雄割拠・死屍累々の状況を批判するかのようなセリフがキャラクターから発せられたりしていた)
メインストーリーは、2022年に更新された13章で途切れてしまっているが、いよいよこれから最終章が始まるぞ的なところで終わってしまった。
なので、いつになっても構わないので、是非! 何卒! ストーリーの続きだけはどこで読ませてください! お願いします!!(これが言いたかった)


音楽・ライブパフォーマンス面での魅力も多々あるのだが、それらについては過去エントリに代えることにしつつ
誕生日限定の音源もどこかで聞きてぇぇ!!
(誕生日限定で、他キャラの曲をカバーしたものがアプリ内でプレイできたのである……)

アプリゲーム『8beatStory♪』は
2024年6月28日(金)をもちまして、
ゲーム配信を停止させていただきました。

ユーザーのみなさん
たくさん遊んでいただき、ありがとうございました!!

そして、
アプリゲームを支えてくれた全ての関係者のみなさん
ありがとうございました!!

今後ともよろしくお願いいたします。

「今後とも」って書いてある、ヨシ!