エビストの第11章が2019年7月26日に公開された。
これの前の第10章は、2018年4月6日・11日に公開されていたので、メインストーリーは、1年以上ぶりの更新
10章が前半と後半の2回に分けて更新なので、11章もそうなのでは? と思うくらい、すごく、話の途中なところで切れているのだけど、公式は今回、前半ともなんとも言っていないんだよなー……
近いうちに、11章後半なのかⅠ2章なのかは分からないけど、続きはくると信じているけれど。
twitterでばかばか感想を書いたので、それをまとめておく
H2H聞いてエビスト新章へのモチベ高めてるけど、その高め方はなんか違うような気もしてきたw
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 26, 2019
H2H聞いてエビスト新章へのモチベ高めてるけど、その高め方はなんか違うような気もしてきたw
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 26, 2019
新章追加なのにトップ画面で告知とかなく、なんかぬるっと開放された pic.twitter.com/uTbmR90NEp
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 26, 2019
エビスト6話まで読んだ!
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 27, 2019
ミンちゃんはゆきなにまでいじられるんだなw
山下彩芽、トップ画面とかの短いセリフとかだとすっかり慣れてきてたけど、シナリオで長いセリフ聞くと、まだ違和感というか、変わったんだなってかなり感じるな、まだ
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 27, 2019
11章、まだ途中だけど、面白い
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 27, 2019
少しずつメンバーがズレてくのが積み重なってくのがうまい
エビスト、アイドルものではあるのだが、実は彼女たちがやってるのはアイドル活動ではない、というのが効いてくるのか、っていう
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 27, 2019
エビスト11章ー!
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
ここで切る? ここで切るの? 続きはいつくるの?!
2019年7月
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
ナナシスEPISODE4.0とエビスト11章という、二次元アイドルもの特大シリアス物語二大コンテンツにぶん殴られるという記念すべき月となりました
虎牙姉妹がやたらとゆきなを気に入ってるの面白いw
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
ゆきミン、なのか? pic.twitter.com/6gcSm8JFm0
1年生チームはやけにアンドロイドと縁がある、とも言える……
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
二次元アイドルもの好きな人、まじエビスト11章見てくれ
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
一見無個性なセンターの子が、何で自分がセンターなのかと悩むという、言ってしまえばありがちなテーマを扱いながら、従来のアイドルものとは違う方向に踏み込んでく作品だから
あと、エビスト11章とナナシス4.0、別に似てたりするわけじゃないし、やろうとしていることは違うと思うんだけど、しかし、この両者がほぼ同じ時期にきたことに、何らかのシンクロニシティを感じずにはいられない
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
これはまあ、アイドルものでありながらも「敵と戦う」というストーリーがあって、それとどう向き合うかが試されている、というところの共通性があるって話ですが
ナナシスの方は、別に誰か敵と戦わなきゃなきゃいけないなんてこれっぽっちも思っていなかったところに敵が出てきて、しかし、自分たちのやってきたことは、そういう勝敗とは別のところにあるんだ、という話でしたが、
エビストの場合、そもそも一番最初から、戦うことが前提にあって、実をいえばハニプラの活動はそもそもアイドル活動ではない。音楽で相手を倒すのが目的の活動。その中で、ひなが「え、なんで倒さなきゃいけないの」となっちゃったのが今回の11章
ただ、ナナシスもエビストも、本当に倒すべきは、AXiSや2_wEiなのかというとそうではなくて、その背後にあるシステムこそが、本当に対峙すべき相手なのではないかと思わせるところがある
あとエビスト11章、シナリオがめちゃくちゃ上手いんですけど……!
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
8人のメンバーがいて、それぞれの持っている情報が違うがゆえに、すれ違いが生じていく。それで物語を進めていく、というある意味でオーソドックスな手法がとられていると思うんですが
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
でも、エビストの11章の場合、単に情報の非対称性を解消すればうまくいくようには作られていない、というのがなかなかすごい
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
ところが、読め進めていくうちに、悩みは打ち明けられるし、そこでそれほど誤解が生じていなかったことも分かるんだけど、なお埋まらない溝が残っている
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
何故なら、そのズレは、持っている情報量の違いで生じていたのではなくて、同じ状況に対してどういう解釈をしているのかという違い、もっと言えばそれぞれが持ってる価値観のレベルで生じているので
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
例えば、もっとも他のメンバーと情報量が違うのは、始まった当初からずっとメイちゃんなわけですが、さて、ここにきて、メイちゃんの知ってる情報を全部打ち明けたとして、ひなたの気持ちが変わりますかって言ったら、ここまで来ちゃうとそれだけじゃ無理でしょっていう話です
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
逃げ道がふさがれている感がやばい
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
かなでエピソードと、2_wEiの楽曲・ライブによって、その道はないですから、みたいなことを突きつけてくる作品なんですよ、エビストは。
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
これは、以前書きました
人間vsアンドロイド、技術力では人間はアンドロイドには勝てない。じゃあどうやって勝つ? 感情でしょ! っていうのは、非常に鉄板な話なんだけど、今回のライブで見せつけられたのは、「いや、ちょっと待て、2_wEiめちゃめちゃ感情あるし、その感情が歌の強さになってるぞ」ってことで
このライブ、特に最後のMCのところから感じたのは、「あれ、これ、物語上のハニプラの勝ち筋(の少なくとも1つ)が潰されたんじゃね?」ってことで、その点で、物語内の存在としての、2_wEiの強さというものを、巧みに見せつけるようなライブにもなっていた。
エビストが、ライブをストーリーに組み込んでいるって、こういうことか、と。
「言うて、なんやかんやして、ハニプラが2_wEiを倒すんでしょー」とか思ってたけど、「マジでどうやってハニプラが2_wEiを倒せるのか分からなくなってきた」というのを真剣に感じた
11章の最後のあたり読んでて心配になったのは○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ https://t.co/6CUD55AgeN
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
11章の最後のあたり読んでて心配になったのはひなたのこれ聞かされて、メイちゃんパニックに陥らないのかと。アンドロイドなので「パニック」にはならないかもしれないが、既に「暴走気味」とは言われてしまってるし
11章では明示されてないけど、ズレがありそうだなと思うのは https://t.co/N9EyYIKAiS
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
ひなた、メイ、ほたる、彩芽
これは完全に思い過ごしかもしれないけど、かなでとのことについて、ひなたとほたるとでは、解釈がズレてそうという気がした。
人間だろうがアンドロイドだろうが、音楽で戦いたくない、BANされない方がいい、一緒に音楽がやれた方がいい、という点で、ひなたとほたるの見解は一致するとは思うのだけど
しかし、「かなでのことを見て、そう思った」なんてひなたから聞かされて、ほたるは果たして冷静でいられるだろうか
ということを考えて、1人で辛くなってる
ひなたからすれば、もうあんなことしたくない、だろうけど、
ほたるからすれば、覚悟のうえでそれを既に選んだ、わけだから
「ひなたちゃんの気持ちわかるよ、私も2_wEiとは戦いたくない」ってなれるかっていうと、難しいんじゃないかという気がしている。
アンドロイドと戦わず一緒に音楽をやれる未来、というのは、むろんほたるにしても望む未来だとは思うんだけど、しかし、既に一度、仲間たちとの音楽を守るために、他ならぬかなでとの戦いに覚悟して挑んだ彼女が、ひなたと同じ道を歩めるか?
あと、鈴音だけが、メイのことを知ってしまっているけれど、あの重圧に今後どれだけ鈴音は耐えられるのか
ひなたのことを紹介してしまった後悔までこれに加わるわけで……
ここでいうズレ、主には、アンドロイドと戦うべきか否かという点で、どういう方針をとるかという話
彩芽の話、少し忘れてしまったところもあるのだけど、彼女は兄絡みでアンドロイドとの戦いを決めてるところがあったはずなので、モチベーションのあり方が他のメンバーと違う
メイは言わずもがな
杏梨は、まあ彩芽に従うだろうけど、月とゆきなはちょっとわからない
ほたるとかなでについては、過去に書きました
ほたるは、かなでと離れたくない、だからかなでを倒したくないという気持ちと、かなでに負けることで仲間たちに申し訳ない、仲間のために勝ちたいという気持ちとの間で揺れていた。
しかし、音楽が好きだから音楽の未来を守りたい、仲間とともにアンドロイドに勝ちたいという想いの源は、そもそもかなでからもらったものだったということに気づいたのである。
かなでのほたるに対する気持ちに誠実に向き合うならばこそ、かなでに対して勝とうとしなければならないのだ、と。
自分は、アルミは自分とひなたを少し重ねちゃったのかなーと読みながら思ってました
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
これは、M吉さんの下記のツイートを読んで、自分はこう思ったというエアリプ的な奴
とりあえず11章のことはいずれしっかりとした形でまとめてみたい欲はありつつもとりあえず一つだけ伏せ字で書いておきたいところがあって、今回のシナリオ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ https://t.co/5EbaWACb02
— M吉 (@makichankichi) July 27, 2019
M吉さんが何言っているかは、このフセッターを見ていただくとして(この感想は、読んでみて確かにその通りだ、すげーってなったんですが)それはそれとして
アルミは、自分がある意味で空虚な存在だということに気付いていて、それで、特別な能力や理由がなさそうなのにハニプラに参加しているひなたに注目したのかな、と。もしかしたら自分と同じかもしれないひなたが、しかし、自分には見えない景色を見ているのかも、自分にはできない音楽をできるのかも、と
ただ、それはそれとして、覚悟が決まっているのは、圧倒的にアルミお姉さまの方なんだよなー
今登場人物の中で一番気持ちが近い二人ってひなたとアルミなんですよね、先週この状況が想像できました?(私は結構断定口調で感想を話しがちですけど全部個人の感想ですし別に根拠ありません)
— フサ江@日曜南ケ35a (@eggkazesawa) July 28, 2019
11章、アイドル物のセンターの子が存在意義に悩んだりするのありがちな展開(笑顔です、みたいな観念的な話で片付きがち)なんですけど、○○○○○に○○○○○○○○いて、エビストならではという感じでいいですね https://t.co/sT4tv8r0ky
— nzıɐp (@daizu) July 27, 2019
共闘してMOTHERを倒す、とかが熱い展開だよな、と思うんだけど、それすらもMOTHERはなんか予期してそうな感じがしてしまう
— シノハラユウキ (@sakstyle) July 28, 2019
これについても、過去にこんなことを
ところで、かなで編と2_wEi編には対応しているところがあるだろう。
そもそも出自としてどちらもボーカルソフトのデータを元にして作られたという点がある。
そしてどちらも、実体を手に入れてからの目標が、そのボーカルソフトの使用者・開発者(すなわちMother以外の親的存在)と会うことなのである。
かなでは、一緒に歌いたい
2_wEiは、殺したい
と、その方向性は正反対ではあるのだが、その違いは成長段階の違いだとも言えるかもしれない。
まだ幼く、親との同一化を望む段階のかなで、一方、文字通り親殺しを望む2_wEiは、反抗期の段階だと言える。
あるいは、創造主・親の立場でもありうるほたるから、信頼と愛情を得ることのできたかなでと、虎牙優衣からの愛情を認識することのできなかった2_wEi、みたいな対比もできる。
(中略)
かなでも2_wEiもアンドロイド研究所を脱走しているわけだが、「いや、なんでそんな簡単に脱走できるんだよ、警備ザルかよ」と思わせておいて、どちらの話も、この脱走自体、Motherが仕組んだことだったことがほのめかされて終わっている。
Motherの思惑はまだよくわからないのだけど、かなでの件は、ほたるとの同一化を失敗させることがもくろみだったとすると、親にあたる人間とType_Zをあえて接触させて、人間との関係をこじらせて成長していくアンドロイドを作ろうとしている、のか?
MOTHERの目的はいまだよく見えないところではあるんだけど、実は、自分を倒しに来るアンドロイドをこそ、作ろうとしているのでは? という気すらしてくる