未読だった電音部ノベルを読んだ。
アソビストアbook で読むことができる。
第1部が去年の10月頃に完結してて、今年の4月から第2部が始まったところのようだ。
(自分は見ていないのだが)バンナムフェスがあって電音部へのモチベがあがってきたので、ノベル読んでみることにした。
自分は電音部をそれこそ始まった当初からチェックしていたのでその点では古参なのだが、一方、楽曲以外の展開をまるでフォローできておらず、その点では結構「にわか」くさい立ち位置で、3月の2nd ライブのあとに第2部始動とか言われて「??」となってしまい、そろそろストーリー面についてもキャッチアップしないとなあと思っていたところだった。
ちなみに、コミックの方は読んでいた。
コミックとノベルで、内容は同じっぽい。上述の通り、ノベルの第一部は既に完結しているが、コミックは今、第一部の4分の1を過ぎたくらいのところ(ハラジュク編が始まったところ)かと。
曲以外の展開をフォローアップするという意味で、未視聴だったMVも見てみたのだが、その中では、blank paperのMVがノベルの内容をなぞっているような映像になっており、イメージをつかむのによいかもしれない。
電音部のMV・PVを全然見てなかったのでまとめて見てみたんだけど、やっぱ何でアザブだけ実写だったのかよくわからんな
— シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 (@sakstyle) 2022年5月17日
まず、主人公の日高零奈が外神田文芸高校に転校してきて、電音部を結成する「アキバ編」から始まり、その後、各エリアの電音部と出会いバトルする「ハラジュク編」「アザブ編」「シブヤ編」が続くという構成になっている。
DJが大好きという気持ちで突っ走る主人公が、自分とは異なる考え方で音楽をやっている他の登場人物たちと出会い、ぶつかりあっていくという物語で、
DJバトルがそれぞれ見所となるが、各キャラのソロ曲の歌詞などが挿入されてくるので、アイドルアニメのライブシーンとかで感極まる感覚を、ノベルでも得られる。
あと、曲への解像度があがった
というか、瀬戸海月がどういうキャラクターなのか全然把握しておらず、40週連続デジタルリリースの最後を飾った「夜明けのアンセム」と「月読のダンス」とか全然ピンときてない曲だったので、そこが理解できてよかった。
(この2曲が、零奈と海月のバトルシーンでかかるわけです)
鳳凰火凜が好きになったかも
銀華が和音と話している時に、後ろのベンチからぬっと起き上がって登場してくるシーン好き
シブヤの面々、圧倒的に最強という位置づけだけど、結構人間味があることが分かってよかった。
ところで、シブヤの音楽の特徴を示すのに「治安が悪い」という形容詞が繰り返し用いられていて笑ったw ローカルなネットスラングでしかないと思うのだが、れっきとした音楽業界用語ですが何か、みたいな顔していて
アザブの3人の関係、というか、煌様のたまや銀華への矢印の向き方ってこんな感じだったのかー、と。アザブは楽曲だけでなくキャラも前から好きだったんだけど、認識が足りてなかったなあと。たまのバックボーンも知らなかったし。
いつか煌様の失恋シーンで号泣したいなー(何
銀華のお昼ご飯食べる時間へのこだわり、4コマ漫画で見て知っててその時も謎だったけど、物語の中で使われると、銀華を唐突にコメディ要員にさせる謎要素だった。
いやまあ、4コマで見ていたときよりは、「なるほど、その要素はそういう使い方するのね」という意味で理解はできたが。
和音についても、内心で美少女への妄想を頻繁に行っているというコミカル要素があり、あれはキャラ立ちやら何やらで分かりやすい入り方をするのでまあそんなに違和感はないけど、銀華と和音がコメディ・リリーフっていうのは、元々そういうイメージをあまり持っていなかったので、ノベル読んで認識を改めたところだった。
ハラジュク、ヒナがいなくて雛がいる4Uじゃん、という謎のフレーズが思い浮かんでしまったんだけど。
あまりにも、美々兎の言動がウメっぽいのと、雛の言動にも時々エモコっぽいところがあって、読んでてたびたび「ウメじゃん」とか内心叫んでしまっていた
しかし、神宮前参道學園電音部ないし美々兎と4Uないしウメとの決定的な、そして残酷な違いは、ウメはそのビッグマウスに足るだけの実力と実績があるのに対して、美々兎にはないというところ
そして、上にも書いたが、4Uにはウメとエモの間を取り持つヒナがいるのに対して、神宮前にはそういう存在がいないのだ。
ところで、美々兎についてはそのソロ曲聞くだけでキャラクター性も明瞭に伝わってくるのに対して、雛と紫杏は、曲自体はすごく好きなのだけど、キャラクターの方はよく分かってなかったので、そこらへんが今回で把握できた。
そういえば、最近1stライブの円盤も少しずつ見始めているけれど、長谷川さんかっこいいなと思った。
ノベル読んで最大の驚きは、親世代がいる! ということだった。
電音部はアイドルじゃないけど、二次元アイドルものは世代間の物語があるとぐっと面白くなるんだよなーという個人的な趣味。プリズムな昼ドラとか。
今後、物語にどう絡んでくるのか要注目
ところで、主人公・日高零奈の父親の零空は、元飛行機整備士という設定で、整備士の仕事が減ってきたので、プラモ屋になることにしたという謎経歴の人なんだけど、高校生DJものなのに、航空業界に軍事・AI技術がもたらした影響についての話が出てきて、こんなところでエスコンとのつながりがあるのか感
(空飛ぶスピーカーとかいう謎のガジェット・テクノロジーが出てくるのだけど、それと、一見冗長な、元飛行機整備士という父親の設定が、おそらく繋がっているの面白い)
こういう世界観設定もそうだけど、それ以外に作中に出てくる小物(VJで出てくるアレコレ)とかにも、ナムコの過去のゲーム資産が使えるのずるいよなーw
世界観をエースコンバットと共有しているため、そっちに詳しいオタクが世界観考察とかSF考察とかやっていて、それはそれで気になるし、ちらっと読むとワクワクするのだが、第1部ではSF要素への誘導はまだない
とはいえとはいえという話なんだけど、いやー、電音部とエビストって似てるなっていうw
高校の部活動を主軸にしたストーリーで、二次元アイドルものっぽいけど実はアイドルじゃなくて、そこまでやるかという尖った楽曲を出してて、近未来の東京を舞台に、音楽を用いたバトルしていて、実はAIをテーマにしたSFで、運営とファンとの距離が比較的近く、商売する気があるのかよく分からない
— シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 (@sakstyle) 2022年5月17日
ライブに作中世界の団体名を掲げた生バンドが出てきたらエビストで、
— シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 (@sakstyle) 2022年5月17日
ライブに作中世界の団体名を掲げたダンサーチームが出てきたら電音部
アプリでキャラクターの姿したAIと会話することができたのがエビストで
— シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 (@sakstyle) 2022年5月17日
イベントでキャラクターの姿したAIがDJしているのが電音部
まあ、一部のremix音源を除き全曲サブスク入ってて、ノベルやコミックも無料で読める電音部に対して、エビストの後からフォローする難易度の高さはあまりにもバカでかい違いなんだけども
ガチSF音楽キャラクターコンテンツ(何それ)に興味がある電のオタクはエビストに触れて損はないよ、とw
電音部の第2部から新エリアであるカブキエリアが登場して、神がどうとかいってるけど、エビストにも宗教じみたユニットがあったりしますのでどうぞw