ハラジュク3人のソロ曲がそれぞれ出てきたが、どれもよかった。
3曲ともpiccoプロデュース・作詞作曲で、ハラジュク感あるFuture Bassだが、注目ポイントは歌詞
「teardrop」は、美々兎が絶望を歌っている歌詞だが、それに対して「タカラモノ」と「prayer」は、雛と紫杏がそれぞれ美々兎を心配する思いを歌っている曲になっている。
現在、連載中の電音部ノベル第2部と呼応する形の歌詞であり、作中では、完全に自分たちの殻に閉じこもってしまい、心情が明らかでないハラジュク3人の内心がうかがえるものとなっている。
それにしても、雛と紫杏が、口では色々言いながらも美々兎を大切な友人と思っていることは、ノベルでも書かれてはいるが、この歌詞は「本当にハラジュクの子たちはみんないい子だな!」ってなって泣かされる。
一方、曲調でいうと、「teardrop」は歌詞ともマッチした静かな曲調であるのに対して、「タカラモノ」と「prayer」は、future bass的なキラキラ感のあるハッピーな曲調になっている。悲しい歌詞と楽しい曲調の組み合わせというのは、ある種の定石みたいなところはあるが、「言葉ではうまく伝えられないけれど音楽で励ましたい」というような彼女たちの気持ちを表しているような感じもあって、なおよいなあと思う。
まあ、単純に、自分はこういう曲調の曲が好き、というのはあるけど。
特に「タカラモノ」は、インストで聴くと本当にハッピーな曲調で、ドロップであがってぴょんぴょん跳ね回りたくなる感じなんだけど、そこに「わかんないよ 君の気持ち」って歌ってるのエモすぎる。
また、同じく「タカラモノ」のラップ調のところは、にちかちゅによる作詞らしい。元々、一言台詞的なものをというオーダーだったのに対して、内容がふくれあがってしまったというようなことをラジオ等で語っていた。また、にちかちゅは「たからもの」という絵本を過去に出したことがあるが、これは偶然の一致だったらしい。
「prayer」は、ジャージーのキコキコ音が鳴り、サビでは「パーパラパッパッパー」と歌っており、歌詞に注目しないとかなり能天気な曲に聞こえるが、「ありきたりな少女に祝福を/報われない想いを叶えてよ」と歌われている
ハラジュクソロ曲ラッシュのあとに、カブキエリア曲出してるの本当に極悪
というのも、電音部ノベル第2部において、ハラジュクの3人の心をバキバキに折っていったのがカブキエリアだからなんだけど。
自分、節操がないので、ハラジュクも好きだがカブキも好きだとなって、気持ちが忙しいw
狂気・凶器という感じで声がかっこよすぎる安倍=シャクジ=摩耶(CV.SONOTA)と、この曲調にその声は完全に飛び道具なんだけど何故かすごくマッチしている気もするりむる(cv.をとは)、そしてセンターとしてその2人をしっかり束ねる存在感あるボーカルの大神纏(cv.吉田凜音)で、3人のバランスがすごくいいというか、3人でいることによって歌の魅力がかけあわさっている。